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日本テリアの基本情報
日本テリアは、名前の通り日本が原産のテリア種です。
日本では唯一のテリア種となり、家庭犬として作出されました。
昭和初期ごろに「抱き犬」として人気を集め、特に神戸で大人気だったことから「神戸テリア」という別名を持ち、他にも「お雪テリア」「ミカド・テリア」などの愛称で親しまれてきました。
現在では、頭数は少ないながらも熱狂的な愛好家たちによって大切にされている犬種です。
日本テリアの歴史
日本テリアの歴史
~ルーツ~
日本テリアは、17~18世紀にオランダから長崎に渡来した「スムース・フォックス・テリア」と日本国内にいた小型犬との交配によって生まれた犬種だと考えられています。
ただこれを裏付ける確たる証拠はなく推測とされていますが、「スムース・フォックス・テリア」に類似した容姿から関係があることはほとんど間違いないでしょう。
その他にも「トイマンチェスター・テリア」や「イタリアン・グレーハウンド」「トイ・ブルテリア」なども交配されているのではないかと言われています。
日本テリアの歴史
~人気から絶滅の危機まで~
日本テリアが国内で有名になったのは19世紀後半の明治初期です。
当時は芸妓遊びが流行していて、芸妓遊びに通っていた米国の大財閥「ジョージ・モルガン」が芸妓「加藤ユキ(お雪)」を正妻として迎えたことが話題を集めました。
その「加藤ユキ(お雪)」が日本テリアを愛玩していたことから国内で広く知れ渡ることになったのです。
日本テリアは、そのことから「お雪テリア」という愛称で親しまれました。
1920年ごろになると計画繁殖が行われ、1930~1932年頃には国内で日本テリアの大ブームが起こります。
しかし、太平洋戦争の開戦によって、その数は激減することとなり絶滅の危険が及びました。
それでも、戦後になると絶滅を危惧した愛好家たちの手によって、再び頭数を伸ばしていくことに成功しますが、ブームは洋犬に代わっていたため、かつて得ていたほどの人気を回復させることはありませんでした。
現在では希少犬種として、今でも熱烈的な愛好家によって大切にされています。
日本テリアの特徴
- スマートな体型をした小型犬
- 白と黒のボディーカラー
- ビロードのような短い被毛
- 走る・跳ぶことが得意
日本テリアの特徴
~大きさや身体的特徴~
日本テリアは、体高20~30cm体重2.3~4.1kgの超小型犬です。
頭が小さくスマートで引き締まった体にすらりと長い脚を持っています。
動作はとても俊敏で走るのも早く、ジャンプ力など高い身体能力を持っています。
耳は高い位置についた半分が前方または横に垂れた笹耳、尻尾は断尾する習慣があります。
日本テリアの特徴
~毛質や毛色~
被毛は、ビロードのような感触をしていて、2mm程度の被毛が密集しているダブルコートの短毛です。
毛色は、頭部がブラック、タン、ホワイトで構成された毛色で、胴体はホワイトです。
胴体には、ブラック・スポット(黒の斑点)、ブラック・マーキング(黒の斑)またはタン・マーキング(黄褐色)が入る場合があります
日本テリアの性格・気質
- テリア気質は弱く愛玩犬らしい
- パワフルで活動的
- 見知らぬ人は苦手
- 飼い主の言葉や状況を上手に読み取って行動できる
日本テリアの性格・気質
~明るく活発に過ごす犬~
日本テリアは活動的で遊びが大好きな犬種です。
気難しいようなテリア気質は少なく、どちらかというと愛玩犬らしく飼い主と触れ合うことが大好きな性格しています。
小さな子どもさんや他の犬とも仲良くできるでしょう。
活発過ぎるせいかイタズラ好きな一面もあるので、小型犬だからと甘く見ずしっかりしつけていくことが必要です。
日本テリアの性格・気質
~無駄吠えに注意~
飼い主家族に対しては甘えん坊で人懐こい性格をしていますが、見知らぬ人に対しては警戒します。
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