大型犬の人気犬種といったら「ゴールデンレトリバー」というほど、知名度が高いゴールデンレトリバーですが、みなさんはどれくらい、ゴールデンレトリバーについてご存知ですか? 今回は、ゴールデンレトリバーについて詳しくご紹介していきます。
ゴールデンレトリバーの基本情報
大型犬といったら、ゴールデンレトリバーというくらい、世界的に大人気な犬種です。
その理由は、愛らしいルックスだけではなく、見た目どおり温厚な性格で賢く、万人受けする犬種になります。
ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの違い
ゴールデンレトリバー
ラブラドールレトリバー
ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーは、同じレトリバーとつきますので、同じか血統が近いのかな?と思われがちですが、実際は、水中で活躍してきたという経歴は同じですが、被毛も違いますし、交配犬種も違います。
ゴールデンレトリバーの歴史
ゴールデンレトリバーの誕生は19世紀?
こんなにも人々に愛されるゴールデンレトリバーですが、いつからこの世で活躍していたのかは、19世紀以前の記録がなく、はっきりわからないのです。
わかっているのは、イギリスでは19世紀半ば、鳥猟がとても盛んでした。
イギリス人は、競ってより優秀な猟犬を誕生させようと、いろんな交配がされている中、ツイードマウス卿により、ニューファンドランドとウェイビーコーテッドレトリバーとの交配で誕生した犬と、アイリッシュ・セッターなどの犬種をさらに交配させて誕生したのが、ゴールデンレトリバーになります。
ゴールデンレトリバー、昔の名前は「フラットコート・ゴールデン」
ゴールデンレトリバーは1903年にはイギリスのケンネルクラブに認定されましたが、名前は「フラットコート・ゴールデン」という名前でした。
ただ1864年にはすでに、フラットコーテッドレトリバーという犬種が存在しており、それらと区別するため、1911年にゴールデンレトリバーまたは、イエローレトリバーという名前に変更となり、最終的に1920年にゴールデンレトリバーという今の名前に落ち着きました。
ちなみにアメリカで認定されたのは1932年になります。
ゴールデンレトリバーの特徴
- 大きさ:大型犬
- 体重:オス30.0〜34.0kg メス25.0〜32.0kg
- 体高:オス56.0〜61cm メス51.0〜56cm
- 被毛の種類:ダブルコート
- 被毛の長さ:長毛種
- 被毛の色:ゴールド クリーム
ゴールデンレトリバーには2タイプ(アメリカタイプ・イギリスタイプ)
同じゴールデンレトリバーにも2タイプあり、性格と見た目も違います。
ちなみに、日本で生活するゴールデンレトリバーのほとんどは、アメリカタイプのようです。
アメリカタイプのゴールデンレトリバー
特徴
体は、イギリスタイプよりも細目ですが体高が高く、やや大きめです。
鼻もイギリスタイプのゴールデンレトリバーより長いです。
被毛は柔らかくストレートなのが特徴で、被毛の色も、ライトゴールドから濃いブラウンに近い色まで豊富です。
目の色が茶色で、鼻の色は黒から成長とともに茶色に退色していきます。
性格は、活発で遊ぶの大好きなハイパーなゴールデンレトリバーが多いようです。
また、人が大好きで依存度100%の甘えん坊になるゴールデンレトリバーも多いです。
イギリスタイプのゴールデンレトリバー
特徴
イギリスタイプのゴールデンレトリバーの体は、アメリカタイプよりも骨太で、丈夫な体つきが印象的ですが、体高はアメリカタイプより低く小柄になります。
また、鼻も若干短いようです。
目と鼻ともにブラックで、被毛の色はクリーム系が多く、被毛はウェーブがかっています。
性格はアメリカタイプに比べ、落ち着きがある個体が多く、狩猟犬としての名残を強く持っているため、人へ依存することなく、自立している傾向があります。
ゴールデンレトリバーは泳ぎが大得意!
ゴールデンレトリバーは泳ぎが得意で、水遊びが大好きです。
水かき(水かき足:指と指の間に、水かきのような皮膚を持っていること)があるため、泳ぎが必然的にうまかったことと、もともと、猟で獲った水鳥などを回収するために、泳いでいたことがあるので、泳ぎが今でも得意だといわれています。
ゴールデンレトリバーの性格・気質
ゴールデンレトリバーは明るくフレンドリーな大型愛玩犬!
ゴールデンレトリバーは世界的に大人気犬種です。
そのヒミツの1つが、とにかく明るく、人懐こい性格にあります。
誰にでもシッポを振って、遊びに誘いますので、番犬にはならないかもしれません。
体は大きいですが、ゴールデンレトリバーの中身は愛玩犬と言われる小型犬を思わせる愛らしさを持っています。
ゴールデンレトリバーは聡明で忍耐強い犬
ゴールデンレトリバーはご存知のように、賢いです。
よく賢い犬ランキングでも、ゴールデンレトリバーは上位にいる常連犬です。
基本的に、飼い主さんと何かを一緒にするということが大好きなので、しつけはとてもしやすいと言われ、とても我慢強い犬でもあります。
こういう性格のため、多くのゴールデンレトリバーが介助犬として、私たちを日々助けてくれているわけです。
ゴールデンレトリバーは温厚で他の犬とも仲良くできます
ゴールデンレトリバーは人だけでなく、他の犬にも優しく、すぐに仲良くできる性格なことが多いです。
小さな子供や、他の犬と多頭飼いも問題なくできるといわれています。
ただし、犬自体の性格はいくら温厚であっても、子犬時代にしっかり社会化ができていなかったり、しつけができていない場合、どんなにいい素質の犬でも、問題犬に早変わりしてしまうので注意が必要です。
ゴールデンレトリバー男の子・性格の特徴
ゴールデンレトリバーは元々、友好的で人が大好きな犬種になります。
それは性別関係なく見て取れるのですが、男の子の場合、友好的な部分にプラス、行動力が女の子よりあることが多いです。
そのため、大好きな人がいるとセーブが効かず、体いっぱいで愛情表現しちゃうなんてこともあります。
喜怒哀楽がはっきりしていてわかりやすいのはいいところですが、男の子は体格もやや大きくなる分、しつけができていないと飼い主さんが振り回されてしまうことになりかねません。
ゴールデンレトリバー女の子・性格の特徴
ゴールデンレトリバーの女の子も遊ぶことが大好き、人が大好き!と、明るくそばにいるだけで、パァ〜ッとその場が明るくなります。
性格の特徴は女の子の方が落ち着きがあり、飼い主さんの気持ちを察したり、空気を読むという能力に長けています。
もちろんしつけ次第では、男の子に負けないやんちゃな女の子にはなりますが、比較的に女の子の方がしつけはしやすいようです。
ゴールデンレトリバーの飼い方・しつけ
ゴールデンレトリバーは基本的に、順応で賢く、もともと人に噛み付きやすい犬ではないので、しつけしやすく、飼いやすい犬種になります。
また、ゴールデンレトリバーはとにかく、人と一緒にいることが最大の幸せなので、ぜひ、室内飼いをおすすめします。
室内での生活は、外よりも快適であり、室内飼いをした犬の方が長生きするともいわれます。
ゴールデンレトリバーは2〜3歳まではやんちゃな破壊大魔王?!
どんなに飼い主が、お利口さんに育てようと、ゴールデンレトリバーのしつけを頑張っても、立派な成犬になる2〜3歳までは、目に入る全てのものが興味の対象で、油断すると色々なものを壊されてしまうことがあります。
でも、それも大人になるための過程で起きることなので、ゴールデンレトリバーにとっては決してわざとではありません。
落ち着きある成犬になるまでは、大事なものは目に入るところに置かないなどの工夫が大切です。
ゴールデンレトリバーの飛びつきは必ず直そう
ゴールデンレトリバーは賢いので、比較的に何でもすぐ覚え、しつけもさほど苦労しません。
ただよく聞く問題点が、人を好きすぎて知らない人へでも飛びついて行ってしまうということがあります。
これは、ゴールデンレトリバーにとっては最大の愛情表現で、嬉しくて仕方ないのかもしれませんが、突然大きなゴールデンレトリバーに飛びつかれてはビックリしますし、子供の場合、ケガにも結びつきます。
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