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犬のおやつとは?
犬のおやつとは、食事以外に食べる、嗜好品としての要素が強いものを言います。
犬は人間ほど味覚に敏感ではありませんが、甘いという味覚を持っているので、普段の食事では味わえない甘さのおやつに目がありません。
また、カリカリ、ポリポリ、プツプツといった面白い食感のおやつも犬にとっては新鮮で、面白いと感じるようです。
犬のおやつ適正な量・回数
犬にとっておやつは必要?不必要?
犬にとっておやつは必要?不必要?かよく聞きますよね。
おやつはあくまでも「嗜好品」犬にとって、栄養が偏る原因になるので必要ないという意見。
でもそれは、あげ方とあげるおやつ次第なのです。
犬はおやつが大好きです。
正しくあげる量と回数を守ることで、犬とのコミュニケーションにもなり、しつけトレーニングでご褒美としてあげることで、犬のモチベーションも上がります。
犬にあげるおやつの適正な量(犬の大きさ、ライフステージ別)
犬におやつをあげるときの基本は、その犬の1日に必要なカロリーをオーバーしないことが1番重要です。
また、おやつで必要以上のカロリーを摂ってしまうと、栄養バランスが偏ってしまうので、おやつのカロリーバランスとして、1日にあげるおやつは、1日に必要なカロリーの10〜20%以内に設定します。
以下で、犬の大きさ、ライフステージ別におやつのあげる量をご紹介します。
ただし、これらは平均的な量になりますので、犬の個体やライフスタイルによっても変動します。
- 超小型犬…子犬:46.8〜93.6kcal 成犬:37.4〜74.8kcal シニア犬:32.8〜65.6kcal
- 小型犬…子犬:78.7〜157.4kcal 成犬:63.0〜126.0kcal シニア犬:55.1〜110.2kcal
- 中型犬:子犬:132.4〜264.8kcal 成犬:105.9〜211.8kcal シニア犬:92.7〜185.4kcal
- 大型犬:子犬:201.5〜403.0kcal 成犬:161.2〜322.4kcal シニア犬:141.0〜282.0kcal
*子犬におやつをあげる場合は、9ヶ月を過ぎてから、少しずつ犬の状態を見てあげるようにします。
犬にあげるおやつの適正な回数
犬は、量の認識があまりなく、もらったという事実で喜びます。
そのため、1回に大量あげるのではなく、少しずつ回数を多くあげたほうが、犬にとって満足感につながります。
特に、しつけトレーニングでのご褒美であげる場合は、結構な回数をあげることになるので、少しずつあげることが重要ですね。
また、子犬の時期など、特にしつけトレーニングを多く行う場合は、おやつだけではご褒美が間に合わないなんてことがあります。
その際は、1日にあげるドックフード(ドライフード)の中から少し、おやつと混ぜながら、ご褒美をしてあげることも方法です。
子犬へのおやつはいつから与えていい?
1番、しつけトレーニングをする時期である子犬期ですが、いつからおやつをあげていいと思いますか?
子犬期では、犬はどんどん成長をするため、より質のいい栄養を摂ることが必要になります。
何より、まだ体が成長しきっていない状態で、いろんな形態のおやつをあげるというのも、好ましくありません。
そのため、おやつをあげ始めるのは早くても9ヶ月までは待つようにしましょう。
それまでのしつけトレーニングでのご褒美は、ドライフードを少しずつあげるようにします。
また、おやつのあげ始めは、いきなりいろんな種類を様々あげるのではなく、ボーロのような、消化しやすいおやつから始めることをおすすめします。
また、おやつを少量から始め、アレルギーの有無の観察もしてくださいね。
シニア犬のおやつで注意すること
どんなに見た目年齢は若く見える愛犬も、年は取っていき、シニア犬になります。
シニア犬になると、1日に摂取する栄養カロリーが減ることから、代謝が若い頃より落ちてくるのがわかりますね。
では、そうなってきた時に、「これがうちの愛犬の好物だから」と成犬の時と変わらないおやつでいいのかというと、少し変化が必要になってきます。
もちろん同じ年齢の犬でも、体力など老い方はずいぶん個体差があります。
そのため、自分の犬の状態をきちんと把握することが大事なことです。
シニア犬へのおやつの工夫として、若い頃のように歯が丈夫ではなくなってきているのに、馬肉や牛肉のアキレス腱のような硬いものは、食べづらくなってくるので、もっと柔らかいものへ変更が必要です。
また、シニア犬の健康維持のため、乳酸菌入りのおやつや、グルコサミンやコンドロイチン入りの栄養補助食品的なおやつを取り入れることも、健康維持につながります。
愛犬がシニア犬になってきた時には、それに合わせたおやつを取り入れることで、より愛犬が楽しく健康的に過ごせるサポートになるのです。
犬におやつのあげ方
好みはそれぞれ違っても、ほとんどの犬がおやつは大好きですよね。
おやつを頬張る愛犬の幸せそうな顔は、私たちも笑顔になれ、ついついもっとあげたくなります。
でもそれをしてしまうと、ぽっちゃり犬まっしぐらになってしまいます。
また、年中常におやつ、おやつ、おやつ…となってしまうと、おやつ自体が基本的に嗜好品なので、栄養バランスが整っているとは言い難いことが多く、おやつばかりを優先して食べてしまうと、栄養バランスが崩れ、体調を崩しやすくなってしまいます。
また、おやつの種類によってはただあげるのではなく、注意が必要なものもあります。
おやつをあげたい私たち。
おやつを食べたい犬。
正しいあげ方をすることで、何の負担もなく、楽しいおやつ時間にすることができます。
それでは、おやつのあげ方についてポイント5つをご紹介いたします。
1.しつけで使うおやつは小さく、そしてドライフードとミックスで
おやつは犬のモチベーションを上げてあげるのに効果的なので、しつけトレーニングの時にはかなり重宝します。
当初はなかなかうまくできなくても、どんどん学習し、「ご褒美!ご褒美!」となるでしょう。
そしてその度、おやつをあげていては間違いなくカロリー過多になってしまいます。
しつけで使うおやつのポイントとしては、
- 常におやつをご褒美にせず、ドライフードと混ぜ交互にあげる
- あげるおやつは小さいものを選ぶか、ちぎって少しずつあげる
などがあります。
犬は、もらうおやつの大きさよりも、もらったということ自体が喜びとなりますので、大きさより回数が重要なのです。
そのため、少しでも小さいおやつをあげることで、摂取カロリーを抑えることができます。
2.おやつのカロリーをきちんとチェックする
おやつのカロリーは気にするようにしましょう。
同じクッキーでもバターを使っているもの、使っていないものではカロリーが全く違います。
また、ベイクド調理かフライ調理かでも変わってきますね。
少しでもヘルシーにおいしくあげたいので、市販のおやつを購入する時には、食品表示をきちんとチェックするようにしましょう。
3.知育玩具を使い、時間稼ぎ
犬って大好きなものほど大急ぎで、ペロッとすごい早さで完食してしまいますよね。
そして次の瞬間「もっとくれ」の眼差し…
あげたいけど、これ以上あげたらおデブちゃんに…
心が痛みます。
そんな時かなり活躍するのが、知育玩具です。
おやつを隠せる知育玩具というものがあり、少量のおやつを、時間をかけて探して食べることができます。
犬も遊びながらおいしいおやつが食べられ、きっと楽しい時間になるでしょう。
4.そばで見られるときには時間がかかる硬いおやつを
犬はクッキーやボーロのような甘いおやつ以外にも、ちょっとワイルドに、牛の骨や乾燥させたスネ肉などをガリガリ食べることも好みます。
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