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犬の洋服ってなに?
いわゆる、都会で住んでいる犬の飼い主さんが「犬服」の存在を知らないことはあまり無いでしょう。
普段のお散歩でも洋服を着ている犬はたくさんいますからね。
しかし、中にはご年配の方や田舎にお住まいの方で、まわりに服を着た犬がいないという環境にお住まいの場合、犬服の存在をご存じない方も当然いらっしゃいます。
ですので、犬服について少し触れたいと思います。
犬に服が必要か必要でないかは今は置いておいて、犬用の洋服と言うのは確かに存在します。
目的はさまざまです。
防寒用、おしゃれ用、暑さをしのぐためのもの、など目的は私たち人間用の洋服とさほど変わりがありません。
ただ、最近では機能性を重視したものよりはおしゃれ性を前面に押し出した犬の服が多く、犬服高級ブランドも出て来ました。
もちろん流行なども反映してデザインされていますので、ここ数年では犬のファッション業界は目覚ましい進歩を遂げていると言えるでしょう。
特に、韓国発祥の犬服ブランドの勢いは凄く、日本人観光客がお土産に購入するケースも増えてきているようです。
犬服が外国旅行のお土産になる時代が来るとは驚きですよね!中には国内では入手できないものもあり、喜ばれるようですよ。
犬に洋服を着せるのはいいことだらけ!?
犬の洋服についてご紹介しましたが、実際犬に洋服を着せることで得られるメリットはたくさんあります。
ただしメリットがあれば必ずデメリットも存在します。
その両方をご紹介しますので、犬に洋服を着せるときの参考になさってください。
犬に洋服を着せるメリット
◆犬の洋服で寒さ対策
住んでいる地域によっては、年間通して暖かいという土地もあるかもしれません。
ただ一般的に日本の冬は寒いです。
もともと北国出身の犬であれば問題ないかもしれませんが、南国出身の犬や小型犬にとっては、日本の冬の散歩は堪えるでしょう。
被毛が薄いと冷たい風をダイレクトに受けてしまいますし、小さい体の犬は体が冷え切ってしまうのはあっという間です。
そんなときに役立つのが犬用の洋服になります。
最近では犬用の洋服にも、防寒機能に優れているものがたくさんあり、そういった防寒具を1枚着せるのと着せないのとでは体温が全く変わってきます。
また、冬に強そうに見える大型犬も、シニアになると体力が衰え自身の体温をキープするのが難しくなってきます。
そんなときにも犬用の洋服は役に立つでしょう。
◆犬の洋服でアレルギー対策
アレルギーがあるのは人間だけではありません。
近年ではアレルギーを持っている犬が少なくありません。
食べ物アレルギーであれば、対象のものをあげなければ済みますが、花粉や特定の草花、粉塵などにアレルギーがある場合、散歩の度犬をシャンプーしてあげるということは、犬と飼い主さん共に負担となります。
そこで活躍するのが犬用の洋服ですね。
この場合Tシャツではなく、全身すっぽり被毛を覆えるつなぎタイプの洋服を着せることで、全身をアレルゲンから守ってあげることができます。
◆犬の洋服で抜け毛対策
基本的に自宅の室内で年中、犬に洋服を着せることはタブーですが、例えば友人宅に行くときやドッグカフェに行くとき、やはり気になるのは愛犬の抜け毛ではないでしょうか。
特に換毛期では、ダブルコートの犬の抜け毛は尋常ではありません。
そこでマナーとして着せたいのが犬用の洋服になります。
少しでも行く先の相手に手間をかけさせないために、犬用の洋服は役に立ちます。
◆犬の洋服で皮膚疾患、ケガや手術跡の保護
ときに犬はケガをしたり、病気で手術をしたりすることがあります。
または、皮膚疾患で患部に薬を塗ることもありますね。
通常、犬にそういった患部を舐めたり掻いたりして欲しくないときに使うのは、エリザベスカーラーがほとんどです。
ただしこのエリザベスカーラーは、ほぼ100%犬は嫌がります。
水もうまく飲めないですし、歩くときにあちこちぶつかって歩くことは、大変ストレスなのでしょう。
そこで患部を守りつつストレスフリーで過ごせるのが、犬用の洋服になります。
洋服でカバーすることで、犬は患部を舐めたり掻いたりすることができません。
また、行動を妨げられることがないので、ストレスを感じることがありません。
◆犬の洋服で雨や雪から被毛を守る
犬は散歩が大好きですね。
それは雨でも雪でも関係ありません。
そんな日の散歩は飼い主さんにとっては大変な散歩になります。
犬は張り切って歩きますが、地面がぐちゃぐちゃなので、犬の手足やお腹は泥でぐちゃぐちゃ、小型犬の場合は顔にまで泥が跳ねてしまうことがあります。
そんなときに犬用のレインコートなどを着せていれば、そういった汚れから守ることができるので、散歩から帰った後のお手入れがかなり楽になり、犬も飼い主さんもストレスなく散歩をすることができます。
犬に洋服を着せるデメリット
◆犬の洋服のせいで皮膚疾患になる可能性
犬に洋服を着せるメリットでも触れましたが、どこかに訪問するときに着せる犬の洋服はメリットになりますが、自宅で毎日24時間犬用の洋服を着せることは、逆にデメリットになります。
犬用の洋服を着せることで、洋服の中で被毛が絡まりあい、毛玉になっていくことがあります。
また、皮膚が一切空気に触れることがないので皮膚呼吸が難しくなります。
そういうことが長期に続くことで、皮膚に炎症が起こり、皮膚疾患につながることがあります。
◆犬の洋服のせいで犬がストレスを感じる
本来犬は、洋服を着るという概念がありません。
着ることで暖かく快適になるということもありますが、やはり頑なに嫌がる犬も存在します。
そういった犬に対して、無理やり洋服を着せるということは、犬にとってはかなりのストレスになります。
犬に洋服を着せるメリットが欲しくても、当の犬が極度に嫌がる場合、効果は逆効果になってしまうので注意が必要になります。
犬を人の子供のように扱うのはおかしいの?
犬に洋服を着せて連れ歩いていると、たまに驚かれることがあります。
特にご年配の方には「贅沢させすぎだ」と批判を受けることが稀にあります。
もしかするとこれをお読みいただいている方の中にもそんな経験をなさった方がおられるかもしれませんね。
もちろん全ての方がそのように思われることはありませんが、中には「犬は犬、人は人」ときっちりと線引きなさって生活している方もおられて、犬が洋服を着るなんておかしいと思われる方もいます。
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