チワワの飼い方・性格を動物看護師が解説します!

スムースコートチワワはブラッシングをおこなう必要はあまりありません。
なお、ブラッシングをおこなう事で、毛の絡まりをほぐす他、毛に付着したホコリやごみを取り除き、清潔を保つという役割もあります。

■ トリミング(美容院)
だいたい1~2ヶ月に1回程度です。
犬の皮膚はあまり強くないので、洗いすぎると必要な皮脂も洗い落とされ、カサカサになってしまいます。

散歩で足が汚れた場合は、足だけ洗うか、足裏を拭く程度にしましょう。
なお、足を洗う場合は、タオルで水気を拭き取り、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。
濡れたままにしておくと、湿気がこもり湿疹になってしまうことがありますので注意しましょう。

■ 歯みがき
人間より虫歯など、歯のトラブルにはなりにくいとされていますが、歯石、歯垢はたまりやすいです。
成犬になってからでは、なかなかやらせてくれないことが多いので、子犬の時期から少しずつ始めましょう。
口の中に指などを入れても大丈夫なように慣れさせることが大切です。
初めはガーゼを指に巻き歯茎をマッサージするように磨きます。
ガーゼを嫌がる場合は、指で軽く歯を擦ることから始めましょう。
そして、上手くやらせてくれたら褒めてあげましょう。

歯みがきの頻度は1日1回~週に1回です。

■ 耳掃除
耳掃除の頻度は耳の中の汚れに応じておこないます。
市販のイヤークリーナー(ローション)をコットンに含ませて優しく拭い取ります。
週に1回は耳の汚れのチェックをしましょう。
耳垢やツンとした臭いのある時、愛犬が耳を痒がっているときなどは耳のトラブルの場合もありますので、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
なお、耳の中の毛はペットショップや動物病院でも抜いてもえらます。

■ 爪切り
爪切りは月に1~2回はチェックしましょう。
爪が伸びすぎると歩きにくかったり、ケガをする原因にもなります。
爪切りは飼い主が切ることも出来ますが、こちらも耳のケア同様、ペットショップや動物病院でも切ってもらえます。

運動について

チワワの日々の運動量についてですが、室内犬ということもあり、毎日の散歩までは必要ないです。
散歩も1回15分くらいで十分ですが、好奇心旺盛な性格でもありますので、休日には外に連れ出してあげましょう。
大きな音などにも慣れますし、コミュニケーションにも繋がります。

しつけ

しつけは、子犬の時期から始めると、成犬になった時に困りません。
チワワは室内飼いですので、最低限のしつけは、おこなっておくと良いと思います。
しつけは根気がいりますので、なかなか出来ないからといって、叱ったりしないようにしましょう。
なお、どうしてもしつけが難しいという時は、プロの手を借りるというのも1つの方法です。

トイレ

室内飼いで、多くの方が初めに教えたいのがトイレだと思います。
決まった場所にしてくれないと、片付けなども大変ですよね。

愛犬を、家に迎えてから1週間はサークルのなかでそっとしておきます。
なお、サークル内にペットシーツを敷き詰めます。
初めは、サークルの中のあちらこちらに排泄をしてしまうと思いますが、叱ったりしないですぐに片づけて清潔にしてあげましょう。
ペットシーツに排泄をすることを覚えるのが大切ですので、排泄をできたらしっかり褒めてあげましょう。
徐々にペットシーツを敷く面積を狭くしていきましょう。
最終目標は、ペットシーツ1枚です。
トイレトレーニングは時間がかかることが多いので、飼い主は焦らないことが大切です。

食糞

食糞とは、自分がしたウンチを食べてしまう事です。
この行動は、正常な行動でもありますが、できれば、辞めさせたいでしょう。

そもそも、「なぜ、食べるのか?」ということですが、食糞は子犬に多く見られる行動です。
子犬の頃の消化機能はまだ未発達なため、ドックフードを十分に消化しきれません。
そのためウンチの中に未消化物が残っています。
食べ物の臭いもするウンチを好奇心から食べてしまう場合もあります。
多くは、成犬になるにつれ、治まってきますが、成犬で食糞をするなどほかの理由もあります。
それは、飼い主の気をひきたい、ストレス、食事量が足りていないなどです。

対処方法は、「すぐにウンチを片付ける事!」ですが、その他の方法では、ウンチに犬が嫌がる臭いのスプレーをかけたり、また、かかりつけの動物病院にも相談しましょう。
食糞をしてしまったとき、叱らないことが大切です。
叱ってしまうと、排泄自体に叱られていると思ってしまうこともありますので注意しましょう。

無駄吠え

マンションなどでは犬の無駄吠えのしつけも近所などの事を考えると、おこないたいしつけの1つだと思います。

無駄吠えの原因は、様々です。
欲求不満、恐怖や不安、体調不良などからです。
欲求の中には「触れ合い・ご飯・散歩」などですので、これらを満たせてあげると治まることもあります。
それでも治まらない場合はトレーニングが必要になってきます。

噛み癖

噛み癖のしつけは、子犬のうちからしっかりとおこないましょう。
強くかんだ時には、「痛い」ということを教えます。
じゃれ合って遊んでいるうちに、強く嚙んできたら、飼い主は「ダメ」などと強く言います。
そして、歯を人に当てさせたり向けないように、子犬の時期から、多くの人と触れ合わせ人間との良い関係を築かせましょう。
また、物には噛んでもよいということを教えさせるという方法もあります。
オモチャやタオルなどを噛ませて遊ばせ、物を噛むことはよいということを教えさせます。

そして、甘噛みの理由ですが、子犬の場合は、歯の生え変わりの影響もあります。
歯がむずがゆくなり様々な物を噛んでしまいます。
ですから、オモチャなどの噛んでもよい物を置いておきましょう。
さらに、無視をする、犬が嫌がる臭いの物などを付けるなどの方法もありますので、それぞれの犬に合った方法を見つけましょう。

かかりやすい病気

チワワの平均寿命は12~14年です。

犬種ごとでもかかりやすい病気は異なります。
チワワの主なかかりやすい病気とは?毎日の健康チェックによって、早期の発見・治療をおこなうことができるでしょう。
まずは、日頃の健康チェックポイントです。

  • 目・・・生き生きとし、潤んでいて目に力が入っているか?
  • 耳・・・通常の耳の内側は綺麗な薄ピンク色をしています。
    汚れていたりしていないか?
  • 鼻・・・鼻水がでていないか?
  • 口、歯・・・通常の歯茎の色はピンク色や、赤みかかった色をしています。
    また、口臭がしないか?
  • 被毛、皮膚・・・被毛は艶があります。
    フケはでていないか?痒がったりしていないか?また、被毛をかき分けてノミやダニが寄生していないかを確認しましょう。
  • 足、歩き方・・・軽快に歩いたり走ったりしているか?足を引きずっていたり、びっこを引いていないか?
  • 体・・・体型はどうか?痩せすぎていたり、太っていないか?※体型はかかりつけの動物病院で確認してもらうことも可能です。

日頃から、愛犬の体調管理には気を付け、気になることがあれば早めにかかりつけの動物病院に行き、早期の診察や治療を心がけましょう。

涙やけ

目の病気です。
涙やけは「流涙症」といい、通常より涙の量が多く分泌されることにより、目の周囲の毛が茶褐色に汚れてしまいます。

原因はさまざまですが、外部からによる刺激や、鼻涙菅の異常(閉塞など)です。

治療方法は、飼い主の意向によって違いますが、こまめに拭き取ったり、涙鼻菅の洗浄、場合によっては外科的治療をおこなうこともあります。

角膜炎

目の病気です。
チワワの目は潤いのある大きな目でとても可愛いのですが、目の病気にも注意が必要です。
角膜とは、黒目を覆っている透明の膜の事で、この膜が炎症を起こしている状態の事です。
症状は、瞬きや涙がいつもより多い、足で目を擦ろうとします。

原因は、刺激によるものなどです(物にぶつかる、ゴミや毛が目に入る)。
角膜炎は、放っておくと失明してしまうこともありますので、しっかり治療をしましょう。

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