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犬の脱水状態、基礎疾患、薬物の投与、血清尿素窒素やクレアチニン濃度などによっても影響してきますので、考慮に入れる必要があります。
尿試験紙(尿スティック)
赤血球の溶解により生成したヘモグロビンのペルオキシターゼ様活性を測定することにより、尿中の血液を検出します。
その他、尿中のPHがどれくらいかなど様々な項目を一挙に検査していきます。
尿沈渣
尿沈渣では、赤血球のほかに、白血球、上皮細胞、腫瘍細胞、円柱、結晶、寄生虫、細菌を評価します。
血尿の検査では、特にこの検査が決定的な診断に至ることも多くあります。
犬の血尿の原因を探るための検査 その3 ~超音波検査・レントゲン検査~
犬の腎臓、犬の膀胱、犬の生殖器系に焦点をあてて、結石や腫瘤がないかチェックします。
血尿を起こす最も多い病気は?
獣医臨床現場で、飼い犬の血尿を心配されて来院される患者さんは珍しくありません。
上記した血尿の原因の項目のなかで、色々な病気についても列記しましたが、トップ2を挙げるとすると膀胱炎、結石症です。
年齢も考慮に入れる必要があり、若齢では先天的な膀胱異常や、高齢では膀胱炎腫瘍、前立腺腫瘍といった腫瘍疾患も念頭にいれておく必要があります。
愛犬の血尿を発見したら、どう対処したらよい?
愛犬の血尿に気づいたら、まずどのタイミングで血尿がでるのか、排尿のたびに血尿なのか、尿の頻度に違いはあるのかなどを注意深く観察しましょう。
血尿が原因となる犬の病気には述べてきましたように、様々な問題があり、数日程度で治ることもあれば、命にかかわる非常に深刻な事態になることもあります。
なので、血尿を発見したら素人判断せず、愛犬をなるべく早く動物病院に連れていくことをおすすめします。
犬の新鮮な尿が採取できるようなら、それも持参しましょう。
特に、緊急で動物病院に駆け込む必要がある症状としては、犬が尿が出たいのに一切出てこない状態であったり、血尿以外に元気消失、食欲不振などの全身症状が認められる場合などです。
治療に至るまでの時間で予後が変わってくることもありますので、気をつけましょう。
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