犬はアボカドを食べても大丈夫?
結論からいうと、犬にアボカドを食べさせないほうが安心です。
誤って食べてしまったからといって、すぐに命に関わるというほどの危険はありませんが、人間のように、健康にいいから食べましょうと、推奨すべき食べ物ではありません。
ただ海外では、実際にアボカドを原料としたドッグフードも存在します。
ドッグフードは良くて、生のアボカドはダメ?
では、アボカドの何がいけないのか、具体的にご紹介していきますね。
犬にアボカドを与えてはいけない理由
アボカドには、ご存知のとおり、豊富なビタミンやミネラル、特に抗酸化作用があるといわれるビタミンEが含まれていて、アボカドに含まれる脂肪酸は、不飽和脂肪酸のオレイン酸で、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれる働きがあります。
これらの成分は、犬にとっても素晴らしい成分なのですが、問題は、アボカドに含まれる「ペルジン」という成分になります。
この成分が、犬の体に入ると、中毒症状を起こさせるのです。
このペルジンという成分は、各アボカドによって含まれている量は一定ではありません。
ちなみに、カリフォルニア州の庭に生えているアボカドを、犬が食べてしまっても何ともなかったという報告があります。
一方、日本でよく売られているメキシコ産(グアテマラ種)のアボカドには、このペルジンの含有量が非常に多く、同じアボカドでも、生産地によってだいぶ違うことがわかります。
また、アボカドの種や皮には、特に多くのペルジンが含まれていますので、注意が必要です。
アボカドで犬が起こすアレルギー反応!?
そして、もう1つ。
犬にアボカドを食べさせてはいけない理由があります。
それが、ラテックスアレルギー反応を起こす可能性があるからです。
ラテックスというと、天然ゴムのアレルギーが思いつきますが、アボカドやバナナ、キウイなどのフルーツのタンパク質の構造が、天然ゴムの構造でもある、ラテックスタンパク質によく似ているため、アボカドを食べた時、ラテックスアレルギーと同じような反応を起こす場合があります。
この場合、ラテックス・フルーツ症候群と呼びます。
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