【動物看護士が解説】犬の脳腫瘍について症状から治療法までご紹介

実際には、脳腫瘍の治療は難しいです。
一般的に、抗がん剤治療や症状を抑えたり緩和したりするような対症療法を併用して行う事が多いです。

脳腫瘍は、体の他の部分にできる腫瘍とは違って外科手術を行うにしても場所的に難しいということと、脳腫瘍の外科手術を行っている動物病院が少ないということが現状です。
また、高齢犬で脳腫瘍がみつかった場合であれば全身麻酔のリスクも加わる為手術自体ができない場合もあります。

放射線療法は、腫瘍部分に放射線をあてて腫瘍を小さくするような治療法ですが、これも行っている動物病院がとても少ないということと、高度医療となるため、費用も高額になってきます。

このような治療法と、実際の現状を考えるとしっかりかかりつけの獣医師と相談しながら治療を行っていかなければいけません。

まとめ

脳腫瘍は、脳にできる腫瘍で原発性腫瘍と続発性腫瘍の2種類あり、悪性、良性どちらも見られます。
脳腫瘍が発生しやすいのは、中齢期~高齢期の犬に多く見られます。

脳腫瘍の確定診断をするには、MRI検査が必要ですが検査のリスクや高額なため、慎重に進めるべきです。

症状の多くは、痙攣が始まることで脳腫瘍と分かる場合が最も多く、他の症状も脳がダメージを受けることによって起こる症状がほとんどです。

治療法も抗がん剤治療や対症療法が一般的で外科手術や放射線療法よりも比較的安価で行うことができます。
しかし、脳腫瘍自体を取る外科手術や、高度医療の放射線療法は行っている動物病院が少ないということと、高額なためかかりつけの獣医師と相談しながら治療も慎重に進めるべきです。

脳腫瘍は予防がとても難しい病気です。
中齢期に入ると定期検診を行うことや普段の様子をしっかり観察しておくことで早期発見ができるでしょう。
早期発見することによって、治療法の選択肢も広がります。

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