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②オスよりも個体価格が高い
子犬の販売価格が、一般的にオスよりもメスの方が高く設定されることが多いです。
これは、メスは子どもを産むことができるため、繁殖している側がメスを手元に残したがることが多いためです。
他にも、犬は出産でオスが生まれる確率が高く、メスの方が少ないためという理由もあります。
③生理がある
年2回ほどですが、メスには生理があります。
「ヒート(発情期)」と呼ばれ、ヒート中には陰部が膨れてきて、出血が見られます。
出血する期間には個体差がありますが、だいたい1~2週間ほど。
床やベッドなどが汚れてしまうこともあるため、オムツなどでの対処が必要となってくるでしょう。
また、ヒートの周期によって、普段は活発でも元気がなく寝てばかりといった体調の変化であったり、怒りっぽくなる、散歩に行きたがらなかったりするなどの精神的な変化がみられることもあります。
さらに、ヒート中は去勢していないオスがニオイに反応して、興奮してしまいます。
そのため、散歩での配慮が必要になったり、ドッグランやトリミングサロン・ホテル等の施設の利用が出来ない可能性がありますので、注意が必要です。
避妊・去勢手術について
避妊・去勢手術は、全身麻酔のリスクや術後太りやすくなるといったデメリットがあるものの、繁殖を望まないのであれば様々なメリットが生まれてきます。
オスの場合では、オスとしての本能的な行動であるマーキングやマウンティング、問題行動を抑えられる可能性があります。
メスの場合では、望まない妊娠を防ぐことができるのは当然のこと、生理(ヒート)がなくなります。
出血がなくヒート中のケアが不要になる他、ヒート中のドッグランペットホテルなどの施設の利用を制限されることが無くなります。
また、オスとメスでは、それぞれの性別で特有する病気があります。
そしてそれらの病気は避妊・去勢手術することによって予防できる病気があります。
手術によって精巣や卵巣そのものを取り除くため、メスでは乳腺腫瘍や子宮・卵巣の病気、オスでは精巣や前立腺の病気の予防に繋がるということです。
去勢・避妊手術は年を取ってからでは負担がかかるため、できれば早い段階で受けることが望まれます。
子犬を迎える時かできるだけ子犬時期に、一度手術を受けるかどうか検討しておくことをおすすめします。
◆去勢手術で予防できる病気<オス>
- 精巣腫瘍
精巣腫瘍は3種類に分けられ、間質細胞腫、セルトリ細胞腫、セミノーマがあります。
停留精巣(本来陰嚢に落ちてくるはずの精巣が途中で止まる事)であることや、年齢や、品種、環境中の発がん性物質などが要因の1つと言われています。 - 前立腺肥大・腫瘍
オスの生殖器の病気で最も多く、また命取りになる可能性が高い病気です。
前立腺が肥大するもので、前立腺が肥大することで排尿、排便障害などを引き起こします。 - 会陰ヘルニア
肛門の周囲(会陰部)にある筋肉の隙間から、お腹の中の臓器や脂肪が飛び出る病気です。
肛門脇が大きく膨らんで排便障害、排尿障害を引き起こします。 - 包皮炎
包皮(陰茎の亀頭部を覆う薄い皮膚)の内部に細菌が感染することによって炎症が起きる疾患です。 - 肛門周囲腺腫
肛門の廻りの分泌腺に発生する腫瘍のことで、オスに発症することが多い病気です。
悪性の場合は肛門周囲腺癌になります。
◆避妊手術で予防できる病気<メス>
- 子宮蓄膿症
5歳以上のメス犬に頻発する病気で、子宮内に細菌感染が起こることで膿が溜まり、さまざまな症状を引き起こす病気です。 - 乳腺腫瘍
犬の腫瘍では非常に多い病気で、乳腺組織が腫瘍化することで起こる病気です。
悪性度は50%、放置すると転移し命に関わります。
この記事のまとめ
- 子犬の相場価格は30万円前後。ペットショップやブリーダー、里親制度で迎えられる。
- 一般的にオスメスの性格は
「オスのほうが甘えん坊で活発、縄張り意識が強い」
「メスは落ち着きがあり、自立心が強い」 と言われている。 - パピヨンの性格は、年齢や育てられた環境、しつけの仕方の影響が大きく、去勢・避妊手術済であるかによっても変わってくる。
- 未去勢のオスは生後6ヶ月頃から本能的行動(片足あげておしっこ・マーキング・マウンティング)が始める。
- 未避妊のメスは、生理(ヒート)があり、それに伴う精神的な症状が現れることも。
パピヨンのオスとメスには性格の違いがあるの?選ぶ時の注意点は? さいごに
パピヨンの性格は、個体差によってそれぞれ違うことを覚えておきましょう。
それでも、性別による習性や特徴からなる違いは確かにあります。
オスとメスどちらが良いのか、それは人やご家庭によっても変わってくるため、家族でよく話し合って決めるようにすると良いでしょう。
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