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ただ食べ過ぎると、下痢などの症状を起こしますので気をつける必要があります。
犬が食べてはいけない食べ物「魚介(シーフード)」編
タコ・イカ・エビ・カニなどの甲殻類
基本的には中毒を起こすような成分は含まれてはいませんが、甲殻類の食べ物は消化が悪く、下痢や嘔吐になりやすいです。
また、生のエビやカニ、イカにはチアミナーゼという成分が含まれていて、それが犬のビタミンB1を壊すため、ビタミンB1欠乏症になることがあります。
ただし、チアミナーゼは火を通すことで失活するので、少量であれば、食べても問題ない場合もあります。
そしてもう1つ。生の魚介類にはアニサキス(寄生虫)が寄生していることがあるので、生であげるのが危険な原因の1つでもあります。
ししゃも
ししゃもは丸ごと食べれるので、カルシウム補給になっていいかも!なんて思いがちですが、ダメなのです。
特に、人間用で売られているししゃもは、製造過程で大量の塩を振って、干して作るという作業をします。
そのため、犬が食べるには塩分過多になってしまいます。
カルシウム摂取以前に、塩分過剰摂取は腎機能に大変良くないので、あげないようにしましょう。
貝類
貝は人間でもあたるようなことがあります。
それは犬にも同じことが言え、犬の場合は更に、加熱してある貝でも消化不良を起こし、嘔吐や下痢をしてしまうことがあります。
また、アワビやサザエなどの貝の内臓には、中毒を起こす成分が含まれており、それを食べることで光過敏症になる場合があります。
特にそれらの成分は3〜5月に毒素が強くなり、中毒になると脱毛や皮膚の炎症、かゆみなど様々な症状が出ます。
◆絶対あげては危険な貝類
- アワビ
- サザエ
- トコブシ
- トリ貝
- かき
- 赤貝
- ツブ貝
- バイ貝
犬が食べてはいけない食べ物 その他
マカダミアナッツ
マカダミアナッツは大変おいしいですが、犬にとっては大敵なのです。
特に、マカダミアナッツの中毒は強く、「マカダミアナッツ中毒」という名前が付くほどです。
食べて12時間以内に中毒症状が現れ、深刻度はその犬の個体によって変わり、重度の症状では命の危険にさらされる場合もあります。
症状としては、嘔吐や下痢、痙攣などになります。また、マカダミアナッツで作ったオイルでも、同じように中毒は起こりますので、注意してください。
コーヒー(緑茶・紅茶・ウーロン茶)
コーヒーに含まれるカフェインが中毒症状を起こします。(緑茶・紅茶・ウーロン茶に含まれるカフェインも同様です)
私たちは、カフェインをわざと摂取して、眠け覚しをしますが、それも1つのカフェイン効果で、犬にも同じように作用します。
しかし、体の小さな犬がカフェインを摂取すると、人以上に反応は大きく、中毒を起こしてしまうのです。
症状として、落ち着きがなくなったり、頻尿や失禁、頻脈、痙攣、下痢や嘔吐を起こします。
それらの症状は、コーヒーを誤飲してから1〜2時間で現れます。
カフェインの致死量は、2kgの小型犬でコーヒー2杯は飲まなければなりません。
そんな量を誤飲することは通常起こりませんが、少量の誤飲でも個体によっては、中毒症状は十分起こり得ます。
チョコレート・ココア(カカオ)
チョコレートやココア(カカオ)に含まれるテオブロミンという成分が、中毒の原因です。
人も、チョコレートを大量に食べると中毒を起こしますが、犬は体が小さい分、少量でも中毒を起こす場合があるのです。
テオブロミンは、チョコレートの苦味成分に当たるので、苦味の強いチョコレートは特に、注意が必要です。
中毒症状は、元気がなくなったり、不整脈、頻尿、痙攣や嘔吐があります。
中毒の度合いによっては昏睡状態になり、死に至る場合があるので、安易に考えず、チョコレートは犬が届く場所に置かないようにしましょう。
生の卵白
卵は犬にとっても、非常に栄養価が高い食品になります。
ただあげ方に注意が必要で、生の卵白はあげてはいけません。
卵の白身部分には、ビオチンの吸収を妨げるアビジンという成分が含まれていて、犬がビオチン不足になってしまいます。
結果、ビオチン欠乏症になる可能性があるので、卵をあげる際は、加熱することが大切です。
この記事のまとめ
- 犬が食べてはいけない食べ物「野菜」:ネギ類全般、銀杏、アボカド
- 犬にあげる時注意が必要な食べ物「野菜」:アスパラガス、春菊、たけのこ、生姜
- 犬が食べてはいけない食べ物「果物」:ぶどう(レーズン)、イチジク、プルーン
- 犬にあげる時注意が必要な食べ物「果物」:グレープフルーツ、さくらんぼ
- 犬が食べてはいけない食べ物「魚介」:甲殻類、ししゃも、貝類
- 犬が食べてはいけない食べ物「その他」:マカダミアナッツ・コーヒー、紅茶、ウーロン茶、チョコレート、ココア、生の卵白
犬が食べてはいけない食べ物 さいごに
犬が食べてはいけない食べ物は、ネギ類などNGな食材として有名なものから、それもダメなの?という意外なものまであります。
あげてしまって、犬の体調が悪くなっては後悔しか残りません。
新しい食材をあげたいと思ったときにはぜひ、その食べ物が大丈夫なのかどうかを確認し、なおかつ、アレルギー症状が起きないかどうか、初めてあげるときは少量から始め、常に観察するということを意識しましょう。