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被毛は、ブラッシングを怠るとフワフワモコモコの被毛がペチャンコになってしまいます。
毛玉ができやすく絡まりやすくもあるので、少なくても週3~4回、できれば毎日のブラッシングをしてあげましょう。
また、真っ白の被毛は食事で汚れたり、涙やけが目立つため、こまめに濡らしたコットンなどで拭いてあげましょう。
トリミングは、独特の毛質と生え方をしているため素人ではカットすることは到底できません。
月1回程度を目安にトリミングサロンに連れて行ってあげましょう。
ちなみに、ビションフリーゼの特徴的なカットスタイル「パウダーパフ」にするためには、1度のカットだけではできません。何回かカットをして土台を作っていくことで完成します。
希望する場合にはトリマーさんに相談してみましょう。
お手入れ② ~耳掃除~
ビションフリーゼは、垂れ耳なうえに耳の中まで毛が生えているので、汚れが溜まりやすく外耳炎などを引き起こしやすい犬種です。
できるだけ毎日耳の中をチェックしてあげて、週1回を目安に耳掃除をしてあげましょう。
① 耳の中にイヤークリーナーを垂らす。
② 耳の根元のコリコリとした部分を親指と人差し指で軽く揉んで「クチュクチュ」音を立てながら2~3分マッサージする。
③ 手を離す。
犬が体をブルブルさせることで、汚れと一緒に耳の中のクリーナーが出てきます。
自分でブルブルしない場合には耳に息を吹きかけるとブルブルしてくれるでしょう。
④ 残りの汚れと耳の中に残っているイヤークリーナーをコットンで拭き取ってあげる。
ビションフリーゼの注意する病気
ビションフリーゼは、純血種の小型犬の中では遺伝病が少なく健康的であることで知られています。
それでも、皮膚病や外耳炎などのかかりやすい病気も持っているので、日ごろから気を付けておきましょう。
注意する病気① 『尿路結石』
尿路結石とは、尿結石が尿路に詰まる病気のことです。
オスに多く見られ、ストラバイト結石、シュウ酸カルシウム結石による尿路結石にかかりやすいとされています。
排尿しようと踏ん張っていたり、何度も排尿姿勢をとるのに尿が出ていない、血尿といった症状が見られ、尿が出ない状態が続くと、食欲不振、元気消失などの症状が見られます。
治療法は、結石を溶かす内科的治療が行われることもあれば、外科手術によって膀胱内に押し戻された結石を除去することもあります。
定期的な健康診断の際に尿検査を追加するようにして早期発見に努めてあげましょう。
注意する病気② 『急性湿潤性湿疹』
様々な皮膚疾患の中でも、毛量が豊富なビションフリーゼは皮膚が蒸れやすく急性湿潤性湿疹を発症させやすいと言われています。
脱毛を伴った皮膚炎が局所的に発症し、発疹やかゆみなどの症状から掻きむしることで皮膚の状態が急激に悪化してしまいます。
治療法は、抗生物質や消炎剤などの内科的治療や、消毒薬や薬用シャンプーなどの外用薬が使われます。
一度発症すると再発もしやすいため、春から夏にかけては被毛を清潔に保ち、濡れたら綺麗に乾かすなどして予防していくことが大切です。
注意する病気③ 『膝蓋骨脱臼』
小型犬に多く発症する病気で、膝のお皿が外れる脱臼のことです。
症状が軽い場合には、必要によって痛み止めを投薬しながら自然に治るのを待ちますが、症状が重い場合には手術が必要となります。
足にかかる負担を減らすことで予防することができる病気のため、フローリングへの滑り止めや段差の軽減し高いジャンプをさせないようにするなどして予防していきましょう。
ビションフリーゼのミックス犬
近年ペットショップでも多く見かけるようになったミックス犬。
その中には、ビションフリーゼを片親に持つ様々な種類のミックス犬も子犬も見られます。
ミックス犬①「ビションフリーゼ×ペキニーズ」
人気が上昇中傾向にある犬種同士のミックス犬で「ペキビション」とも呼ばれています。
どちらの犬種に似るかによっても顔や毛色が異なりますが、ペキニーズのシルク状の被毛を受け継ぎ「マルチーズ」に似た個体も多いようです。
ミックス犬②「ビションフリーゼ×ミニチュア・シュナウザー」
おじいさんのような容姿が愛らしい「ミニチュアシュナウザー」とのミックス犬です。
見た目は、シュナウザー寄りになることが多いようです。
頑固な性格をしたシュナウザーとのミックス犬ですので、しつけやすさは半減されてしまうかもしれませんが、賢くて遊びが大好きなミックス犬です。
ビションフリーゼを飼うのに向いている飼い主は?
ビションフリーゼは、性格面やしつけやすさからも飼いやすい犬種です。
そのため、初心者にもおすすめできる犬種です。
ただし、ビションフリーゼは被毛のお手入れが欠かせないため、こまめにケアしてあげる必要があります。
トリミング費用も必要となってくるため、経済面でもしっかり考慮してから迎え入れるようにしましょう。
マンションでも飼える?
ビションフリーゼは、警戒心が少なく無駄吠えすることも少ないと言われる犬種です。
そのため、マンション飼いでもおすすめできます。
一人暮らしでも飼える?
ビションフリーゼは、独立心も持ち合わせていますが留守番に向いている犬種ではありません。
そのため、日中留守がちなご家庭や一人暮らしの人よりも、家で過ごす時間が多い人におすすめです。
他の小型犬に比べると穏やか犬種であるため、シニアの方でも扱いやすい犬種だと言えるでしょう。
ビションフリーゼの寿命
ビションフリーゼの平均寿命は、12~15歳とされています。
小型犬の寿命は12~14歳と言われているのに対し、15歳と言われるビションフリーゼは、比較的長生きの犬種だと言えるでしょう。
ただし、この年齢はあくまでも平均的な年齢であって、最高年齢21歳という記録もあったり、中には平均年齢を下回ることもあったりと個体よって異なります。
ビションフリーゼに長生きしてもらうためには、適切な生活環境や、食事や運動など日々の生活の中で健康を配慮して積み重ねていくことが長生きに繋がっていくでしょう。
ビションフリーゼ まとめ
- 小型犬
- 誰とでも仲良くなれる明るくフレンドリーな性格
- 巻き毛のホワイト系
- しつけやすい犬種。トイレを習得する速さには個体差があり
- 注意したい病気:皮膚病・外耳炎・尿路結石・膝蓋骨脱臼など
- 子犬の販売価格:20万円前後
- スタイル・健康面からも被毛ケアが大切
- 平均寿命:12~15歳
ビションフリーゼについて さいごに
フワフワでモコモコの被毛に覆われたビションフリーゼ。
見た目の愛らしさだけでなく、愛想も良く世界中で愛玩犬として愛されています。