目安的には、3週間に1回くらいの割合で爪の伸び具合をチェックしましょう。
4.耳掃除
マルチーズの耳は垂れ耳ですので、定期的に耳掃除をしてあげないと、汚れが溜まり、臭いの原因になったり、痒みを起こしたり炎症の原因になってしまいます。
お手入れ方法として、イヤークリーナーを耳に数滴垂らし、マルチーズが頭を振ったのと同時に、流れ出たイヤークリーナーを拭き取るというやり方が基本になります。
ただしこの方法は、きちんとイヤークリーナーを拭き取れなかった場合、耳の中が湿ったままとなり、逆効果になってしまいます。
そのため、イヤークリーナーをコットンに湿らせ、コットンが入る範囲を拭き取るという方法でも十分効果があるので、自信がない方は無理にイヤークリーナーを耳の中に垂らさない方法をお試しください。
5.マルチーズの耳の中の被毛を抜く
マルチーズは、耳の中の被毛を定期的に処理してあげないと、耳の中で密集するように被毛で覆われます。
そうなると、耳の中の通気性が悪くなり、やはり耳の汚れや炎症につながってしまいます。
定期的にご自身で抜いてあげるか、無理な時は、トリマーさんか獣医さんにお願いして被毛のお手入れをしましょう。
6.肛門腺絞り
犬には肛門腺があり、排泄のたびに分泌物がそこに溜まります。
大型犬の場合、排泄と同時に自然と分泌物が外に排出されることもありますが、マルチーズに関しては、敵的に肛門腺を絞ってあげないと、自然には出てこない個体がほとんどです。
この肛門腺絞りは大変重要で、あまりに分泌物が溜まりすぎてしまうと、肛門嚢が破裂してしまったり、肛門腺炎などになったりすることがあります。
肛門腺絞りのタイミングですが、個体によって溜まり方が早い・遅いがありますので、一概には言えませんが、1ヶ月に1回を目安に絞ってあげるといいでしょう。
また、マルチーズが室内でしきりにお尻を気にするしぐさを見せたり、お尻をカーペットなどに擦り付けているしぐさがあったりする場合は、分泌物が溜まっているサインかもしれないので、肛門腺絞りをしてあげてください。
◆マルチーズの肛門腺絞りの方法
○肛門腺の位置
肛門腺は、マルチーズの肛門の左右に1つずつあります。ちょうど時計の4時と8時の位置にあります。
○肛門腺絞りの方法
- マルチーズのしっぽを優しく上に持ち上げます
- 肛門がハッキリ見えるようにします
- 時計の4時と8時の位置に、親指と人差し指を合わせます
- 軽くそのまま奥を指で挟み、軽く揉みながら絞り上げます
ポイントは優しくゆっくり押し上げることです
○肛門腺絞りの注意
分泌物は大変臭いがキツイので、肛門腺絞りをする時はシャワーと同時にするようにすると、臭いをすぐ洗い流すことができます。
または、必ずティッシュを使用して、肛門腺を絞り終わったらお尻を洗ってあげるようにしましょう。
7.歯磨き
最近では犬も歯磨きが必要とういうことが定着してきました。
特にマルチーズは口が小さく歯も小さいので、きちんとケアをしてあげないと、すぐに歯垢が溜まり、それが歯石となり歯周病の原因になります。
大学の研究では口内環境の悪さが全身疾患、特に心臓病に関係するというデータもあるので、たかが歯磨きではなく、歯磨きは重要なグルーミングの1つと考えましょう。
◆マルチーズの歯磨きトレーニング
基本的にどの犬も、口の中を触られることを嫌がります。
まずは歯磨き自体に慣らす必要があります。
○歯磨きトレーニング方法
- 歯ブラシをマルチーズに預け、噛んだり舐めたり、自由にさせます
- 人の手が口の中に入っても平気なように、口周りを手で触ったり、手で歯を触ったりしてみます。できたらご褒美をあげてもいいでしょう。
- 犬用歯磨きペーストを手に塗り、歯をなぞります。上手にできたら褒めてあげます
- 歯ブラシに犬用歯磨きペーストを塗り、まずは1〜2本の歯を磨いてみます。一気に全部の歯を磨こうとせず、慣れるまでは日数をかけて磨きます
以上のことを繰り返し、最終的に歯磨きをおとなしくできるように、トレーニングしていきます。
神経質なマルチーズだと、歯磨きをマスターするのにかなりの時間を要するかもしれませんが、焦ってはいけません。
少しでも歯磨き=怖い。嫌いと学習してしまうと、完全に歯磨きを拒否してしまうようになってしまいます。
マルチーズのトリミングとは
トリミングとは、グルーミングの中の1つになり、全身をグルーミングで整え、トリミングで被毛をカットし、きれいにすることをいいます。
ドッグサロンでプロのトリマーさんにカットしてもらうことで、様々なスタイルをしてあげることができます。
また、次のトリミングまでの間、自宅で簡単なセルフトリミングも可能です。
主に、
- 足回りのカット
- 肉球の間の被毛カット
- お尻周りの被毛カット
- 顔周りの被毛カット
などは比較的簡単なので、全身カットは難しくても、部分としてお手入れをしてあげることができます。
また、最近では素人向けのペット用クリッパーもたくさんありますので、できる範囲でトリミングしてあげるのはどうでしょうか。
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