獣医師が解説する狂犬病の予防接種

狂犬病とは

ラブドウイルス科リッサウイルス属狂犬病ウイルス(Rabies Virus)を病原とするウイルス性の人畜共通感染症です。
狂犬病は、人畜共通感染症といわれるように、人を含み全ての哺乳類に感染する病気なのです。
つまり、ひとたびこのウイルスが出回れば、非常に蔓延しやすく大変な事態になることが分かります。

狂犬病は、なんでそんなにも怖い病気なの?

この病気の怖いところは、ひとたび病気にかかると治療の手立てがないことです。
世界ではいまだに狂犬病で亡くなる方が多くいます。
一般的に、感染している動物に噛まれることによってかかり、1〜2ヶ月の潜伏期を経て発症し、ひとたび発症すると致死率はほぼ100%といわれています。

日本には狂犬病が蔓延していないのに予防する必要があるの?

狂犬病は、上記したように一度蔓延すると非常に撲滅するのが困難な病気です。
というのも、野生動物間に広まると根絶するというのが非常に難しいからです。
海外からくる動物達は、厳格な検疫を経て日本に入ってきますが、日本内でも万一に備えて予防を確実にすることが必要です。
そうです、蔓延していなくても狂犬病予防接種はおこなうべきものなのです!

狂犬病の予防接種

犬の飼い主の義務とされている狂犬病の予防接種がいかに大切かお分かり頂けたとところで、次に、狂犬病の予防接種について、接種方法、時期、副作用などについてご説明していきたいと思います。

接種方法、時期

接種方法としては、二つあげられます。
一つ目は、役所からのお便りに記されている集団接種場所に愛犬を連れて行き、予防接種を受ける方法です。
これは毎年決まった時期で春先に行われますので、詳細日時は確認してから出向いて下さい。

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