一方で、ギリギリまで親犬や兄弟犬と過ごさせているブリーダーさんも多くあります。
そういった環境で育った子犬は、噛む力加減を学んできているため、新しい家族のもとでも噛み癖が少ない傾向にあるようです。
メスとオス。噛みやすいのはどっち?
メスとオスどちらの方が噛みやすいのかは、性別による差はほとんどないと言われています。
ただし、オスメスの性格的な傾向として、オスの方が活動的で縄張り意識が強い傾向があるため、噛む行動が出やすいかもしれません。
柴犬が噛む原因は?
それでは、噛まない柴犬にするためにはどうすればよいのでしょうか。
まずは、柴犬が噛む原因について知っておく必要があるでしょう。
噛み癖と一言では言っても、噛み方も色々で噛むに至った経緯や環境、柴犬の年齢によっても違います。
今回は子犬、成犬別に考えられる原因について見ていきましょう。
柴犬の子犬の場合
◆甘え噛み・要求噛み
遊んでほしい、かまってほしい気持ちから噛んでくることがあります。
母犬に甘えるようにおしゃぶり噛みをする子もいます。
◆うっかり噛み
遊んでいて興奮がMAXになった時、思わずガブっとしてしまう噛みです。
悪いことをしている自覚はあまりないことがほとんどです。
興奮しやすい犬や夢中になると周囲が見えなくなるような犬に見られる噛み癖です。
◆じゃれ噛み
プロレスごっこのようにじゃれながら噛む行動です。
柴犬のような日本犬に多い行動です。
加減して軽く噛むこともありますが、興奮すると唸りながら血が出るほど強く噛む犬もいます。
◆拒否による噛み
本来、柴犬は体をべたべた触れられることを嫌う犬種です。
そのため、抱っこやブラッシングなど不快なことをされたときにガジガジと噛みます。
◆歯の生え変わり
生後4~6か月は歯の生え変わりがあり、そのかゆみから物を噛んだりしてかゆみを軽減しようとします
これらの原因は、子犬に多い噛む原因ではありますが、対処せずにいると成犬になってからも同じ理由で噛むようになることがあります。
柴犬の成犬の場合
◆警戒心や攻撃
お気に入りのおもちゃやご飯など、大切なものを守るために攻撃に転じる噛みです。
もしくは相手より有利な立場になろうとして闘争モードの噛みつきもあります。
◆恐怖心や防衛行動
危害を与えられるなど怖いものを排除することを目的に噛みます。
また、びっくりしたときに反射的に防衛反応で噛むことも柴犬は洋犬よりも多くあります。
◆ストレスから噛む
環境の変化や運動不足・コミュニケーション不足などのストレスを感じている時、犬は口を使うことでリラックスすることがあるため、物を噛むことでストレスを解消することがあります。
物の破壊行動に繋がりやすい原因です。
◆病気から噛む
犬の噛みぐせは、痛みや脳の異常、ホルモンの代謝異常、てんかんなどの身体的な疾患が原因になることもあります。
例えば、てんかん発作では、意識障害が伴うことにより攻撃行動が誘発されることがあるのです。
他にも、尾追いなどの常同障害や、小さな刺激にも過剰に反応してしまうような不安障害などの精神的な疾患もあります。
柴犬の噛み癖の対処方法
柴犬の噛み癖は、成犬になってからではしつけができないという訳ではありませんが、犬にとっても飼い主にとっても根気や時間が要しますし、子犬の頃にしっかりとしつけておくに越したことはありません。
後々狂暴化して手が付けられない柴犬にならないためにも、小さなうちからしつけをしっかりと行いましょう。
次はしつけ方や対策について見ていきましょう。
柴犬の子犬の場合
子犬の間は柴犬に限らず、とにかく何でも噛みます。
人間に例えると何も分からない赤ちゃんと同じ状態ですから、飼い主が根気よく教えていかなければなりません。
◆甘え噛み・要求噛み/うっかり噛み/じゃれ噛み
遊んでいる最中にヒートアップして手を噛んでしまったり、甘えて噛みをする時もあると思いますが、その時は大きな声で「痛い!」と大げさに痛がり、噛むことはいけないと教えましょう。
興奮して聞かないときには遊びを中断するのも良いでしょう。
◆拒否による噛み
また、日頃から過敏にストレスを感じたり、情緒不安定になる度に噛む犬にならないためにも、子犬の頃から色々な経験を体験させ、新しい環境や事柄でも順応できるストレスに強い犬にしてあげましょう。
特に、柴犬は体にベタベタ触れられるのを好まない犬種のため、子犬期から体の隅から隅まで触れられることに慣れさせておいた方が良いでしょう。
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