そうすることでブラッシングやシャンプー、爪切りや耳掃除、歯磨きなどお手入れ時に役立つことになります。
おやつやマッサージなどを使って、触れられることは良いこと、人の手はいいものだと覚えさせていきましょう。
◆歯の生え変わり
この噛む原因だけはやめさせる必要のない原因ではありますが、基本的に、噛まれて困るものは子犬の届く場所に置かない、噛んでいいものを与えるようにしましょう。
それでも、スリッパやカーテンなどの噛んでほしくない物を噛む場合には「ダメ!」と伝え、噛んでも良いおもちゃを差し替えて渡してあげるといいでしょう。
柴犬の成犬の場合
◆警戒心や攻撃
特定の状況や刺激によって攻撃してくるような場合には、そうした状況や刺激に対して馴らす練習をしたり、状況や刺激を回避できるようなトレーニング=行動修正法を実施する必要があります。
例えば、ご飯の時、フードボールに触れると噛んでくるような場合には、手からフードを与えるようにすることでお皿を守るという行動を防ぐことができます。
攻撃行動に繋がらないように、攻撃しやすい状況を避けていくことが大切です。
◆恐怖心や防衛行動
恐怖心を抱いている場合には、対象のものが怖くないものだと繰り返し教えてあげましょう。
例えば、ブラッシングが怖いのであれば、最初はブラシを体に当てるだけ、慣れてきてから梳かしてみるなど犬の表情やしぐさをよく観察し段階的に慣らしていきましょう。
◆ストレスから噛む
ストレスの解消に努めてあげましょう。
場合によっては、散歩の時間を長くしただけで攻撃行動が減少することがあります。
散歩の時間を長くすること以外にも、噛んでいいおもちゃを与える、落ちつける環境を作ってあげる、一緒に遊んであげるなども有効的です。
◆体の病気から噛む
病気による噛み癖がある場合には、獣医師に相談してみましょう。
必要に応じて薬物療法が行われます。
やってはいけないこと
◆噛む原因を間違えて対処すること
噛み癖などの犬の問題行動では、犬をよく観察し犬に合ったしつけや対処法を選択する必要があります。
例えば、『噛まれたら「イタイ!」』というしつけ方法がありますが、触られることや拘束が嫌で噛む場合に、「イタイ!」と言ったところで、『噛んだらやめてくれた。今度もまた噛もう』ということを学習させることになってしまうでしょう。
正しい原因を見極め、正しい対処方法を行っていきましょう。
◆オーバーなリアクション
感情的に叱ったりオーバーなリアクションは、「かまってくれた」「飼い主も共感している」と勘違いさせてしまうことがあります。
叱るときは、短く低く声で叱りましょう。時に無視することが効果的なこともあります。
冷静に対処していくことが大切です。
◆叩く、マズルコントロールなどの体罰はNG
犬が噛んだときに、犬のマズルをきゅっとつかむマズルコントロールが勧められることもありますが、興奮しやすいタイプの犬には逆効果なこともあるのでやめておいたほうが良いでしょう。
また、叩くなどの体罰も手に対しての恐怖心が生まれてしまい、さらに攻撃性が増す可能性があります。
時にはプロに頼ることも
噛み癖がひどい場合には、トラブルにならないためにもプロのトレーナーなどに相談することを検討した方が良いでしょう。
特に柴犬は、噛む子が比較的多い犬種です。
それにも関わらず最近では飼いやすい犬種として言われることがありますが、実際は扱いきれずに手放してしまう人もいるのです。
いざという時、プロに頼って接し方やしつけ方を学ぶようにしましょう。
この記事のまとめ
- 柴犬は噛みやすい犬種
- 柴犬の子犬に多い噛む原因「甘え噛み・要求噛み」「うっかり噛み」「じゃれ噛み」「拒否による噛み」「歯の生え変わり」 など
- 柴犬の成犬に多い噛む原因「警戒心や攻撃」「恐怖心や防衛行動」「ストレスから噛む」「体の病気から噛む」 など
- 子犬期の噛み癖を放置することで成犬になってからも噛むことになる
- 噛む犬にしないためには、原因に合わせた対処を行っていくこと
- トラブルにならないためにもプロのトレーナーに頼ることを考慮しておくこと
『噛む柴犬』にしないために~原因・対策・しつけについて~ さいごに
柴犬が噛む犬になってしまってからでは、飼い主家族にも恐怖心が生まれてしまい関係性が悪いままになってしまうこともあります。
また、噛む犬はトリミングサロンやペットホテルから拒否されることも少なくありません。
そうなってしまっては、飼い主家族・犬の双方にとってストレスとなるでしょう。
噛む柴犬にしないためには、早めに対処していくことが大切です。
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