昔は番犬として室外で飼われることが多かったため、犬は寒さに強いと思われがちですが、愛玩犬として室内で飼われている洋犬は寒さに弱い犬種が多いようです。被毛があるとはいえ、極寒の夜などはやはり何かの寒さ対策をしてやりたいですね。そんなときには湯たんぽが便利です。手間もかからず、なにより経済的です。湯たんぽの種類や使い方からおすすめ商品まで、犬の湯たんぽ知っ得情報のご紹介です。
犬に湯たんぽは必要か?
室内で飼われている小型の洋犬は、外飼いされることの多い和犬に比べると寒さに弱い傾向があります。
室内はエアコンなどで温度調節ができるため、さほど寒さを気にせずに過ごさせることができますが、就寝時や長時間の留守番時などは、光熱費のことも考えてエアコンを切るという方も多いのではないでしょうか。
そんな時のために愛犬のスポット暖房として便利なのが湯たんぽです。
湯たんぽはストーブのように火災の心配もなく、アンカのようにコードを齧られる危険もありません。
なにより手軽なのと安価で経済的なのが魅力です。
いろいろな種類の犬の湯たんぽ
昔は人にも良く使われていた湯たんぽですが、最近ではペット用湯たんぽとして再認識されてきました。
お湯を入れて使う昔ながらの湯たんぽに加えて、電子レンジで温めて使うジェル状の湯たんぽなど、形状もさまざまなものが売られています。
それぞれにメリットやデメリットがありますので愛犬にあったものを選んであげましょう。
お湯入れタイプの湯たんぽ
〈特徴〉
昔からあるお湯を入れて使う湯たんぽです。
ブリキやトタン、プラスチックなどの硬い素材でできており壊れにくく丈夫です。
肌当たりのいいゴム製の湯たんぽもありますが、齧ると穴が空いたりしますので、噛み癖のある犬には向きません。
ベッドの側に置いたり、ゲージの中に入れたりと持ち運びも自由なのでさまざまな場所で使えます。
お湯入れタイプの湯たんぽは安価な上に丈夫なので、ひとつ購入すると長い間ずっと使えるのでとても経済的です。
但し、毎回お湯を沸かして入れ替える必要があるので、少し手間と時間がかかるのが難点と言えるかも知れません。
〈使い方と注意点〉
湯たんぽに80℃〜100℃の沸騰したお湯を入れて使います。
犬の皮膚は被毛に覆われていますがとても薄くデリケートです。
肌が直接湯たんぽに触れると火傷をする恐れがあります。
犬用の湯たんぽには専用カバーがついています。
必ずカバーをして、表面温度が34度~35度程度になるようにして使いましょう。
特に寝ていることの多い老犬の場合は、カバーをしていても、湯たんぽが長時間同じところに当たっていると低温やけどを起こす危険性があります。
時々は姿勢を変えてやるか、カバーの上からバスタオルやブランケットなどで包み、体感でほんのり暖たたまるくらいの温度にしてあげましょう。
材質の硬い湯たんぽは高さがありますので、極小型犬や足の悪い犬などは夜中に躓いて怪我をする恐れもあります。
今では平らな形状の湯たんぽも出ています。
これならベッドの下に入れて床暖房のような使い方ができます。
但し平らな形状のためお湯を入れにくいのが難点です。
斜めにして入れたり、漏斗などを使うと上手く入れることができます。
電子レンジで温める湯たんぽ
〈特徴〉
電子レンジで温めるだけで使える湯たんぽです。