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どんなときにジェラシーを感じるの?
犬がジェラシーを感じるのは、出産や結婚により新たに家族が増えたときや、2匹目のペットを飼ったときなどです。
というのも、飼い主が自分より後から家に来た相手と仲良くしている姿を見ると、自分が飼い主にとって一番の存在だったはずなのに、順位が下がったと思ってしまうからです。
そして、犬は飼い主さんをとても深く愛していますので、愛情表現を間違ってしまった結果、「取られたくない」「その人は自分だけのもの」「僕(私)のことだけを見て」と非常事態の感情にかられ、ジェラシーのコントロールが効かなくなってしまうことがあります。
犬は集団の中で自分が慕うリーダーのもとで生活し、序列を作る習性が備わっています。
そのため、その順位が変わるとストレスを感じてしまうので、犬の気持ちを慎重に扱う必要があります。
また、人間や動物に対してだけでなく犬のぬいぐるみなどでも、飼い主が抱きかかえていたりすると、やきもちを妬いてしまうことがあるので、気をつけるようにしましょう。
犬がジェラシーを感じたときにとる行動
犬はジェラシーを感じると、その感情をストレートに表し、赤ちゃんに向かって唸ったり、結婚相手との間に割り込んで、自分のほうに気を引こうとしたりしてきます。
そればかりか、後から飼ったペットと飼い主が遊んでいようものなら、その動物に噛みついて、攻撃的な態度を取るようなこともあります。
また、今までしたことがない問題行動を起こすことも珍しくありません。
しつこく吠え続けたり、トイレ以外の場所で粗相をしたりなど、明らかに様子がおかしいときは、嫉妬によるストレスと言えるでしょう。
しかし愛犬への接し方に気をつけることで、徐々に改善できます。
大きく分け、犬がジェラシーを感じた時に起こる行動には4つあります。
ご自身の犬の状態に当てはまるかどうか見ていきましょう。
1.破壊行動
物に当たるパターンになります。
家具をガジガジかじったり、ぬいぐるみをボロボロにしたり、あらゆるものを破壊します。
また、わざとトイレを失敗させてみせ、飼い主の気を引こうとすることもあります。
それらは全て、飼い主の気を引きたかったり、溜まったストレスを解消するためだったりの行動になります。
2.落ち込み行動
今まで活発で元気よく室内を走り回っていた愛犬が、元気がなくなることも、ジェラシーで参ってしまっている時見せる行動になります。
症状がひどくなると、
- 食欲がなくなる
- 上の空(うつ状態)
- 精神的・肉体的にもストレスで負担がかかり、弱くなる
- 皮膚疾患など原因不明の病気
になることがあります。
3.攻撃的行動
1番多いのがこの攻撃的行動ではないでしょうか。
奪われてたまるか!と、ライバルに立ち向かい、
- 激しく吠える
- 噛み付こうとする
- 唸って威嚇する
などが見られます。
4.甘え(赤ちゃん返り)行動
元々甘えん坊で気が優しい犬に起こりがちな行動になります。
- 寂しそうにひたすら飼い主を見つめる
- 常に一緒にいたがり、体をくっつけてくる
- クンクン鼻を鳴らし続ける
- 頻繁に、おもちゃを飼い主さんのところに持って来て遊びに誘う
- 飼い主の手を一生懸命仕切りに舐めようとする
- 飼い主が相手にしている対象の間に割り込もうと必死になる
こういった行動があるときは、甘えることで飼い主を取り戻そうと必死になっているときです。
具体的にこういった行動がある場合、あなたの愛犬はジェラシーに苦しんでいるかもしれません。
どのジェラシー行動も放置することは避けましょう。
時間が解決してくれるということはなく、具体的に問題解決をしてあげないと、犬は永遠ジェラシーによるストレスにさらされ、問題を起こし続ける犬に、飼い主もクタクタになってしまいます。
また犬は私たちの想像以上にデリケートな生き物ですので、精神の負担は健康にも影響を及ぼします。
ジェラシーを感じている犬の扱い方
嫉妬心から、いつもやらないような行動をしてしまう背景には、飼い主を取られたくないという不安な気持ちと、自分を構ってほしいという強い欲求があります。
つまりそれらを満たしてあげれば落ち着くはずですので、疎外感を与えないように気をつけましょう。
たくさんスキンシップをとり、話しかけてあげることで犬は安心感を得られます。
また、2匹目のペットを迎えたときは、飼い主との生活期間が長い愛犬を尊重しながら、飼育するようにしましょう。
犬にとって序列は大きな意味を持っているので、順位の位置づけが変わらないようにする必要があります。
また、しつこく吠えてきても無視するようにし、大人しくなったら褒めてあげましょう。
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