犬の殺処分について・・消えてゆく命の重さを知って下さい・・

日本における殺処分の現状

現在、保健所(動物愛護センターも同意です)に保護される犬の殆どは、飼い主による持ち込みや、迷子になって飼い主が現れなかった犬達です。

野良犬として捕獲された犬も、元は飼い主のいた犬が遺棄され野生化したものであり、その結果として生まれる野良の子犬もまた無責任な人間によって作り出されたものです。

各地の保健所には日々たくさんの犬が持ち込まれ殺処分されています。

現在の日本でどのくらいの犬が殺処分されているのかご存じでしょうか。

平成28年度・全国の犬の引取り及び殺処分状況

飼い主からの引取り頭数:4,663頭

所有者不明の引き取り頭数:36,512頭

引き取り合計頭数:41,175頭

返還頭数:12,902頭

譲渡頭数:17,646頭

殺処分頭数:12,367頭  

(環境省自然環境局・動物愛護管理行政事務提要より抜粋)

上記のとおり日本では毎年4万頭もの犬が保健所に持ち込まれ、1万頭以上の犬が殺処分されています。

その殆どが飼い犬であり、雑種も多いのですが、ペットショップに並んでいるような純血種の犬も年々増え続けています。

この現実はどのような意味を持つのでしょうか。

殺処分の現場を知ってください!

飼い主が手を離した犬が連れて来られる場所、それが保健所です。

日本では犬や猫などの愛玩動物を個人の手で殺すことは禁じられています。

殺人罪などとは比べようもない、軽い罰金刑ですが罪になります。

そのために、合法的に犬を処分できるところは保健所しかありません。

捨てられた犬の命の期限は一週間!

保健所に連れて来られた犬には命の期限があります。

犬が保健所に連れて来られてから殺処分されるまでの猶予期間は1日~7日です。

その短い期間に、飼い主が現れたり里親が見つかったりして、家族の元に帰ることのできる犬は10%にも満たないのです。

飼い主が直接持ち込んだ場合は、猶予期間がなく即日殺処分されてしまうこともあります。

殺処分で決められる命の優先順位!

保健所に連れて来られた犬には殺処分の対象になる優先順位があります。

・治療困難な疾病負傷犬

・高齢犬

・問題行動のある犬

・飼育困難な生後間もない犬

・預かり期間が経過した犬

より弱いもの、人間にとって不都合なものから先に、命に順番をつけられ殺処分されていくのです。

残酷な殺処分・炭酸ガスで窒息死!

昔の殺処分の方法は、バットによる撲殺や劇薬を使った毒殺でした。

これらの方法は、職員の安全性や精神的負担への配慮や、なによりも効率が悪くコストがかかることから、現在では炭酸ガスによる窒素死が採用されています。

保健所に収容された犬達は1日ごとに部屋を移動し、最後には殺処分のためのガス室に大小老幼の区別なく詰め込まれます。

ドリームボックスの真実

ガス室は眠るように死ねるという意味なのか「ドリームボックス」と呼ばれているようですが、決して安楽死と呼べるような優しいものではありません。

炭酸ガスを送り込まれたガス室で、犬達は恐怖に震え、酸素を求めて、もがき苦しみながら窒息して息絶えていくのです。

体力が弱っている犬などは、苦しさであばれまわる大勢の犬達の下敷きになって圧死していることもあります。

呼吸量の多い体の大きな犬から先に倒れていきます。

呼吸量の少ない体の小さな犬ほど長く苦しむことになるのです。

中にはまだ息のあるまま焼却されてしまうこともあります。

小さな命はゴミとして捨てられる!

ガス室で一定時間ガスが注入された後は、ベルトコンベアで運ばれ焼却炉に投げ入れられます。

骨も残らないように高温焼却され、残った灰は産業廃棄物、所謂ゴミとして処理されるのです。

この現実を知ってもなお、今まで共に暮らしてきた犬を捨てたり、保健所に持ち込んだりすることが出来るのならば、人としての心を失っているとしかいえません。

殺処分ゼロに向けで私達ができること

平成25年9月1日より動物愛護管理法が改正され、動物取扱業者(繁殖ブリーダー)や動物販売業者(ペットショップ)に対する責任と義務・罰則などが強化されました。

動物取扱業者や動物販売業者の責務として繁殖や販売が困難になった動物の終生飼養が義務付けられ、都道府県等は、終生飼養に反する理由による引取り(繰り返しての引取り、老齢や病気を理由とした引取り等)を拒否できるようになりました。

また動物愛護センターでは、動物保護ボランティアへの引き渡しや、一般に向けて譲渡会を行うなど殺処分ゼロを目指し努力をしています。

それでも悪徳な繁殖リタイヤ犬引き取り業者による、劣悪な環境での飼い殺しや放棄、過剰繁殖によるブリーダー崩壊などが後を絶ちません。

行政の努力も必要ですが、流行の犬だから買い、手に負えなくなったら捨てるというような飼う側のモラルの低さにも大きな問題があります。

可愛いおもちゃのようにペットを求める需要がある限り、過剰な供給を止めることはできません。

犬を手放す身勝手な理由

犬が保健所に保護される理由はさまざまです。

・飼い主の分からない迷い犬や捨て犬

・飼い主の病気や死亡により残された犬

・飼い主自らの持ち込みによる飼育放棄された犬

どの理由も犬には何の落ち度もない、人間側の勝手な都合でしかありません。

どんなにやむを得ない理由があったとしても、殺処分以外の選択肢が必ずあったはずなのです。

犬を飼うための4つの約束

可愛い子犬を飼う(買う)前に、ぜひ今一度家族と話し合い確認してください。

そして犬を飼うための4つの約束を守ってください。

約束その 子犬が老犬になっても、どんな病気を患っても、障害を持っても、最後まで責任を持って看取ること。

約束その どんな経済状況になっても、家族環境や居住環境が変わっても一緒に暮らし続けること。

約束その 自分達の病気や死亡など、やむを得ない理由で飼えなくなっても、最後まで代わりに飼ってくれる人がいること。

約束その 周りに迷惑をかけないためのしつけや、迷い犬にさせないための管理を怠らないこと。

また、迷い犬になったときに確実に探し出せる手段や手順を知っておくこと。

このどのひとつが欠けても、飼い主も犬も決して幸せに暮らすことはできません。

そして多くの子供達に、その手に抱きしめている小さな命が、自分の命と同じだけの重さがあるのだということを伝え続けていくこと、それが殺処分ゼロへと続く道なのではないでしょうか。

保護犬の里親になろう!

飼い主の温かい愛を求めているのはペットショップの子犬だけではありません。

NPO団体や個人の動物保護ボランティアによって救出された保護犬達もまた、新しい飼い主の愛の手を必要としています。

サイトを検索すれば、全国各地に多くの保護団体や個人ボランティアが保護犬の里親を募集しています。

行き場を失った保護犬達にもう一度、暖かい家庭の温もりを与えてやってください。

あなたが一頭の保護犬を迎えることで、また次の一頭の犬を殺処分から救出することができるのです。

最後に・・・

動物ボランティア「ミミの耳」さんのブログから転載させて頂きました。

殺処分される言葉を持たない犬達のこころの声を聞いてください。

6日目の朝に 
僕らはこの世では望まれなかった命なの?
諦めて時を待つだけですか?
どんなに叫んでも どんなに訴えても
誰にも届かない場所のよう
 

一日一日 また 一日と部屋が動いていく
誰も見たことのない部屋へと移動していく
移動するたび 仲間の瞳は なぜか絶望と諦めに変わっていく

ここでは毎日 毎日 その部屋に移される
あの部屋は何 何があるの?
誰か 誰か 教えて欲しいよ

ワタシはもう一度人の温かみを感じたい
ボクは人の温もりを感じてみたかった
ワタシは人を裏切ったりしなかったのに

ボクは人を憎んだりはしてなかったはずなのに
 

僕らの最後の願い どうか誰かに届いて欲しい
6日目の朝がやってくる前に
                 作詞:玲央 ちゅら

 

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