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イングリッシュポインターの基本情報
ポインターという名前がつく犬種は他にもいますが、その中で1番有名で、人気があるのが、イングリッシュポインターになります。
日本ではまだまだ馴染みのない犬種ですが、元猟犬で、現在ではかわいいルックスと、温厚な性格と賢さから、家庭犬として愛されています。
イングリッシュポインターの歴史
イングリッシュポインター、1650年にはすでに文献に登場
イングリッシュポインターの歴史は古く、1650年には存在していたと考えられています。
ただその時はまだ、現在のイングリッシュポインターのように犬種として固定されていませんでした。
イタリアンポインターやスパニ主ポインターなどと交配させ、また、ハウンド系の犬種、スパニエル系の犬種などとも交配をさせ、猟犬として高い能力の犬に成長しました。
時代が進む中、人々が求める猟犬の質も変化し、イングリッシュポインターの強い猟欲や負けん気の強さが、扱いづらいと言われるようになり、セッター犬と交配させることにより、現在の穏やかなイングリッシュポインターとなりました。
軍用犬として、イギリス兵たちを助け続けたイングリッシュポインター
第二次世界大戦では、数多くの犬が軍用犬として、世界中で活躍をしました。
その中にイングリッシュポインターもいました。
特に有名なのが、「ジュディ」という名前のイングリッシュポインターです。
ジュディは日本兵の飛行機が近づいて来るのを察知し、軍艦から立ち去るまで吠え続け、水兵たちに危険を知らせ、敵の大艦隊が近づいて来ることも察知をし、水兵たちはまだ敵が見えないうちから、戦闘体制につくことができました。
また、その艦隊が沈没後、ジュディは見事に水兵たちを海岸がある方向へと導きました。
それだけでは終わりません。
喉が乾く水兵たちのために、何もない地面をひたすら掘り続け、海水ではない真水を掘り起こし、水兵たちの命を救いました。
このジュディの偉業は日本軍に捕虜として捕らえられた後も続き、その後、イギリス空軍のマスコットとなり表彰され、イギリスのヒーローとなりました。
イングリッシュポインターの特徴
- 大きさ:大型犬
- 体重:オス25.0〜35kg メス20.0〜30.0kg
- 体高:オス65.0〜70.0cm メス60.0〜65.0cm
- 被毛の種類:ダブルコート
- 被毛の長さ:短毛種
- 被毛の色:ホワイトベースに黒、レモン、オレンジ、レバー
イングリッシュポインターの身体的特徴
イングリッシュポインターの身体は筋肉質で、とてもバランスが良く、動く姿は本当に美しいです。
短毛の被毛はビロードのように艶やかで、抜け毛も少ないので、手入れも簡単になります。
また、エレガントな見かけと違い、さすが元猟犬とばかりに、体力とスタミナは相当ありますので、かなりの運動量が必要になります。
顔の特徴として、垂れ耳なのと、やや四角張ったマズルを持っています。
イングリッシュポインターの性格・気質
イングリッシュポインターは忍耐強く、飼い主さんの話を聞けます
家庭犬として愛されているイングリッシュポインターですが、元は猟犬です。
猟は獲物がいいタイミングで現れるまで、じっと待つ忍耐が必要になります。
また、飼い主の指示を集中して聞くというスキルも重要です。
そしてそれらの能力は、今でもイングリッシュポインターには引き継がれ、その能力は大型犬であっても、室内で飼いやすいといわれる良さになっています。
イングリッシュポインターはとにかく遊ぶのが大好き
イングリッシュポインターは落ち着きがある一方、とにかく体を動かして遊ぶのが大好きな、一面も持っています。
ただ走って遊ぶことも好きですが、道具を使った遊びも大好きです。
この遊び好きを生かし、しつけトレーニングを行うと、イングリッシュポインターは楽しくストレスなく、いろんなことを学習していきます。
イングリッシュポインターは人が大好き!知らない人にでもしっぽを振っちゃいます
イングリッシュポインターはとにかく人が大好きです。
愛想が良すぎて、遊んでくれる人なら誰にでもしっぽを振って、寄って行ってしまいます。
それがイングリッシュポインターのかわいさの1つでもあるのですが、間違いなく、番犬向きではありません。
イングリッシュポインターのオスとメスで性格は違うの?
犬種によっては、オスとメスで飼いやすい・飼いにくいということがある話を聞きますよね。
イングリッシュポインターに限っていうと、オスだから〜メスだから〜ということは目立ってないようです。
どういう環境で、どのように生活をし、どうしつけをされるかによって左右することが大きいでしょう。
ただ一般的にオスの方が体が大きく、成犬やシニア犬になろうと、いつまでも子犬のような振る舞いをすることが多く、メスの方は、成犬になるとともに落ち着きを見せ、同じはしゃぐのでも状況を読んだ立ち振る舞いをするようになります。
オスはいつまでも少年のように無邪気でまっすぐ。
メスは遊ぶの大好きな優しいスポーツ万能お姉さんというところでしょうか。
イングリッシュポインターの飼い方
イングリッシュポインターは小型犬と違い、体力もあるので外飼いをしようと思えば、できない犬種ではありません。
ただ、イングリッシュポインターの性格上、常に家族と一緒に行動をし、そばにいることを望む犬種ですので、コミュニケーションを取るためにも、室内飼いをおすすめします。
また、大型犬ではありますが、抜け毛や臭いも気になりませんので、しつけさえきちんとできていれば、外飼いするよりも楽しいドッグライフを楽しめます。
イングリッシュポインターのしつけ
イングリッシュポインターのしつけで大切なことは、猟犬だった本能である、動くものを追いたがったり、散歩中、クンクンいたるところを匂いを嗅ぎたがり、いろんなものに興味を示します。
そのため、散歩のトレーニングは散歩デビューで外に出る前から、室内でトレーニングを早いうちから始めることが、とても重要になってきます。
イングリッシュポインターのトイレトレーニング
イングリッシュポインターを室内で飼う場合、必ずトイレトレーニングが必要になります。
大型犬だし、外で排泄するようにしたいという場合も、実際、悪天候の日や、飼い主さんの都合で何度も外に排泄させに連れ出せない場合、イングリッシュポインターが老犬になって、思うように外に出る体力がなくなったときなどは、必ず室内でのトイレが必要になる時が来ますので、まずは、飼い始めたその日からトイレトレーニングはするようにしましょう。
イングリッシュポインターのトイレをするタイミング
- 寝起き
- 食後・水を飲んだ後
- 遊んだ後
これらのタイミングが排泄のタイミングになります。
その場の匂いをクンクン嗅ぎ始めたり、その場を回り始めたら、排泄のサインですので、トイレの場所に促します。
教えるポイントは、短期間で教えることです。
つまり、失敗をさせず、成功させる回数を増やすことで、トイレがどこかを覚えさせます。
まずは、トイレを理解してもらうために、トイレトレー以外にも、トイレシートを敷けるだけ敷き詰め、どこで排泄をしても褒めれる環境を作ることも方法です。
成功するごとに、トイレシートを縮めていき、最終的にトイレトレー1つになったら終了です。
トイレトレーニングは、だいたい2週間くらいで覚えさせるように頑張りましょう。
あまり長くトレーニングが続くと、犬はどこでしてもOKと間違って学習してしまうことがあります。
イングリッシュポインターのしつけのポイント3つ
イングリッシュポインターは大変賢く、集中力もあるので、しつけトレーニング自体で苦労することはそれほどないでしょう。
イングリッシュポインターによっては、二度同じことを言わなくても学習してしまうというほど、物覚えは早いです。
そんなイングリッシュポインターではありますが、注意してしつけをしてほしいことが3つあります。
1.イングリッシュポインターはクンクン地面の匂いを嗅ぐのが大好き
イングリッシュポインターは本能的に、外では常に地面の匂いをクンクン嗅ぎたがります。
いろんな匂いを永遠クンクンして、なかなか先に進まないこともあるほど…
それを完全にやめさせてしまうのは、イングリッシュポインターにとってストレスになってしまいます。
ただ、どこでもいつでもクンクンは困りますね。
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