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犬のクレートとは?
犬は自分だけのテリトリーを守る性質をもっています。
初めて犬を迎えた時は、犬に安心して過ごせる自分だけの場所を与えてやることが必要です。
室内でフリーにしているので大丈夫と思いがちですが、犬にとって部屋は広すぎて落ち着きません。
犬の大きさに合ったクレートやケージ・サークルなどで小さなスペースを作ってやるとリラックスして過ごすことができます。
クレートは犬を持ち運びするためのキャリーケースですが、ハウスとしても利用できるので必ず用意しておきたい用具のひとつです。
犬にとってクレートは安全な巣穴
犬が野性のオオカミであったころ、外敵から身を隠すために巣穴を掘り寝床としていました。
体の周りを囲んでくれるクレートは、犬にとって安心して休める巣穴のような役目をしてくれます。
持ち運びができるクレートを自分のハウスとして認識させておくと、どこに移動しても落ち着いて休むことができます。
クレートとケージやサークルを使い分けよう!
<ケージ>
ケージは床付きで天井、四方を鉄製や木製の柵で囲まれた檻のようなものです。
ゲージは周囲の音や声、人の動きなどの刺激を受けやすいので、ゲージの周りを布で覆ってやると落ち着いたハウスになります。
ケージは四方と天面に隙間があるので下記のような犬には使わないほうがいい場合があります。
・マーキング癖のある犬 ケージの外に排泄してケージの外廻りを汚します。
・吠え癖のある犬 クレートのように四方が閉ざされていないため吠え声が響きます。
・ハウストレーニングができていない犬 ハウストレーニングができていないとケージの中で暴れたり、水をひっくり返したりして落ち着きません。
・怖がりな犬 檻のようなものなので廻りが見えるため、周囲に人がいると怖さから出して欲しくて鳴き続けたりします。
<クレート>
プラスチックでできた持ち運びできるハウスです。
クレートは外出時のキャリー以外に、室内では寝床として利用するのに適しています。
ケージは犬飼いの上級者向けですが、クレートは初心者でも扱いが簡単なのでどんな性格の犬にも使うことができます。
ケージと違って廻りが閉ざされているので冬は暖かいですが、夏は熱がこもりやすいので注意が必要です。
<サークル>
サークルは側面のみを柵で囲い、犬の大きさに合わせてパーツを使って広さを調節することができます。
サークルを広めにして、中にクレートを寝床として入れトイレや給水器などを設置してやると長い留守番の時も安心して出かけられます。
クレートやケージ、サークルなどを上手く使い分けて愛犬の快適な居住空間を作ってあげましょう。
クレートトレーニングをしよう
犬は巣穴のような狭いところを好みますが、最初から好んでクレートに入ってくれるわけではありません。
犬が喜んでクレートに入るためには、クレートが安心できる自分の居場所だと認識させることが大切です。
そのためには少しずつクレートに慣らしていくクレートトレーニングをしましょう。
クレートトレーニングの順序
1.犬が安心して落ち着ける場所にクレートを置きましょう。
あまり静かすぎるところは緊張したり不安になったりするので、最初は家族が集まるリビングなどに置いてやると安心します。
2.犬をクレートへ誘導するために、おやつをクレートの中まで間隔をあけて並べて置いていきます。
犬がおやつにつられてクレートの中に入るように仕向けます。
3.クレートの中に入ってすぐに外に出てきても無理やり戻したりしてはいけません。
クレートに敷いたバスタオルの中におやつを隠しておいたりして、クレートの中にいる時間を少しずつ伸ばしていきます。
4.クレートに入ることに抵抗がなくなったら、おもちゃを使ったりして遊びながら、クレートを自由に出たり入ったりすることが出来るようにします。
5.クレートに慣れてきたら、クレートの中にいるときにお座りや伏せの指示を出してみましょう。
お座りや伏せをまだ覚えていないときは、ガムなどの齧る姿勢になるものを与えるといいでしょう。
6.犬が伏せの状態でクレートの中で寛げるようになると、そこを自分の居場所として認識できるようになります。
クレートの中で眠ることができるようになったら、いよいよ扉を閉める練習を始めましょう。
7.犬がクレートで寛いでいるときに静かに扉を閉めます。
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