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クッシング症候群とはどんな病気?
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)は、副腎皮質ホルモンの分泌が異常に増えることで引き起こされる病気のことです。
副腎皮質ホルモンは、腎臓近くにある副腎で作られるホルモンです。
このホルモンが過剰に作られると、高血糖になります。
高血糖になると体に様々な異常が出てくる上に、他の病気を引き起こすきっかけにもなるのです。
クッシング症候群は、7~12歳のシニア世代で発症が多く、トイプードルは遺伝的にかかりやすい犬種といわれています。
クッシング症候群の症状は?
クッシング症候群になると、
- 水をがぶ飲みする
- オシッコの回数が増える
- 疲れやすい
- 毛が左右対称に抜ける
- 食べても食べても痩せていく
- お腹がぽっこり膨らむ
などの症状がみられるようになります。
放置しておくと免疫力が低下して様々な合併症を引き起こします。
中でも糖尿病を併発することがあり、命の危険にもつながります。
そうならないためには、早めの発見が大切です。
クッシング症候群の原因は?
クッシング症候群には様々な原因がありますが、主な原因は4つです。
原因1.遺伝
人や猫よりも、犬がかかりやすい病気です。
またプードル、ポメラニアン、ダックスフンドなどはかかりやすい犬種といわれています。
原因2.脳の腫瘍
副腎をつかさどるのは脳にある脳下垂体という部分です。
ここに腫瘍ができると、副腎に命令がきちんと伝わらなくなるためにホルモンの過剰分泌が起こります。
原因3.副腎の腫瘍
副腎そのものに腫瘍ができることでホルモンの生成バランスが崩れます。
原因4.薬の副作用
アトピー性皮膚炎などの治療でたくさんのコルチコステロイド剤を使用していたのを突然やめると、副作用でクッシング症候群が起こることが知られています。
クッシング症候群の治療方法は?
治療は、一般的に薬物療法を用いますが、腫瘍の切除には外科手術を行います。
薬物療法では、ホルモンの分泌を抑える薬を飲んでいくことになります。
薬は、完治ではなく、重症になるのを食い止める目的で飲みます。
薬は一度飲み始めると、一生飲み続ける必要があります。
近年では、腫瘍が良性の場合には放射線治療も受けれるようになっています。
しかし実施している病院がまだ少ないのが現状です。
クッシング症候群は一刻を争う病気ではありませんが、放っておくと命の危険につながる病気です。
シニア世代に突入した犬は、いろいろな病気にかかる可能性が高まります。
元気がない時には早めに病院へ連れて行くようにしましょう。
参考URL: http://www.koinuno-heya.com/byouki/naibunpitsu/cushing.html 参考URL: http://www.petwell.jp/disease/dog/kusshingu.html
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