Contents
毎年300頭以上が飼育登録されているフラットコーテッドレトリバーですが、中には飼い主と離れ、行き場を失ってしまったフラットコーテッドレトリバーも存在します。
興味がある人はインターネットで簡単に検索することができるため、ぜひ一度覗いてみてください。
相場価格の違いについて
フラットコーテッドレトリバーの子犬の中には、15万円程度から30万円を超える個体まであります。
フラットコーテッドレトリバーに限ったことではありませんが、一般的に犬の価格は、「血統」「容姿」「毛色」「性別」「月齢」などの要因で変動します。
その中でもフラットコーテッドレトリバーの価格に影響を与える項目をご紹介します。
◆血統
親犬がドッグショーで活躍している場合やチャンピオン犬などの場合には、その価格が高くなります。
また、ショー向けとされる犬種標準(スタンダード)に近い個体も同様、その価格は高く設定されることになります。
◆容姿・毛色
顔がかわいい、サイズが良いなどの容姿によっても価格は大きく影響します。
フラットコーテッドレトリバーの毛色は、ブラック・レバー・イエローがありますが、レバーは国内でも希少かつ人気のため、その分やや高額となります。
◆検査済か否か
遺伝性疾患の多いフラットコーテッドレトリバーですが、子犬の時に「股関節検査」「進行性網膜萎縮症検査」などを済ませている子犬の場合はその分値段が高くなります。
フラットコーテッドレトリバーの性格・気質
- 永遠のピーターパン
- 穏やかでフレンドリー
- やんちゃで天真爛漫な性格
- 物覚えも良くしつけやすい
性格・気質 ~人間大好き!!遊びも大好き!!「永遠のピーターパン」~
フラットコーテッドレトリバーは、陽気で明るい性格をしていて、天真爛漫という言葉がぴったりの犬種です。
飼い主家族には深い愛情を示し、それ以外の人や犬・動物とも仲良くなれるフレンドリーな性格をしています。
警戒心や攻撃性は少なく、初対面の相手にも尻尾をブンブン振って愛想を振りまくようなタイプのため、番犬としては向いていません。
また、水陸両用の猟犬として活躍していたこともあり、泳ぐことも走ることも大好きなパワフルな犬種です。
イタズラ好きでやんちゃな性格をしていることから、いつまでも子どもの心を持った「永遠のピーターパン」と言われています。
特に2~3歳頃まではとにかくやんちゃな性格が見られるようです。
性格・気質 ~レトリバー種の中でも穏やかな性格~
ラブラドールレトリバーなどの他のレトリバー種にも共通した穏やかな性格を持ち合わせていますが、フラットコーテッドレトリバーはその中でも特に穏やかな性格をしていると言われています。
飼い主に非常に従順で賢く、物覚えも良いのでしつけはしやすいと言われています。
優しく献身的な性格からも、高齢者や小さな子どもさんがいらっしゃるご家庭でも問題なく飼うことができるでしょう。
性格・気質 ~オスとメスによる性格の違い~
◆オスの性格
オスのフラットコーテッドレトリバーは、メスよりもフレンドリーで甘えん坊な性格をしているようです。
興奮しやすく尻尾をブンブン振りながら熱烈なアピールをすることも多いようです。
その一方で、飽きっぽい面も持っているようです。
◆メスの性格
メスのフラットコーテッドレトリバーは、オスよりもより穏やかな性格をしていますが、依存心が強く不安症になりやすい傾向があると言われています。
また、しつけの面ではメスの方がしつけやすいと言われていますよ。
フラットコーテッドレトリバーの飼い方・しつけ
飼い方① ~飼育環境~
大型犬ではありますが、家族と一緒に過ごすことを好む犬種なので室内飼育に向いている犬種です。
夏の暑さが苦手なので、エアコンや冷感マットなどを使って暑さ対策をしてあげましょう。
また、室内の床によっては滑ってケガをしたり、関節に負担がかかって「股関節形成不全」などを引き起こしやすくなってしまいます。
滑りやすいフローリングなどには絨毯や滑り止めマットを使って、安全に過ごせる環境を整えてあげましょう。
水猟犬としての名残から、物を拾ってくることを率先してやりたがることもあります。
新聞などを取ってくる仕事を与えてあげると喜んでこなしてくれるでしょう。
それでも、拾ったものを誤って飲み込んでしまう「誤飲」の危険性もあるため、誤飲の危険性があるものは届かない場所に片付けておくなどして対策しておきましょう。
飼い方② ~散歩や運動~
フラットコーテッドレトリバーを飼う上で、運動面は非常に重要です。
スタミナとパワーを持った犬種ですので、十分な運動をさせてあげないと運動不足から噛み癖や吠え癖などの問題行動を引き起こしてしまうことにもなるでしょう。
散歩は毎日2回、各1~2時間程度連れて行ってあげましょう。
精神的な刺激と運動を好み、物を拾ってくるレトリービング(回収)を得意とする犬種なので、ボールやフリスビーを投げて拾わせるゲームを取り入れてあげたり、ドッグランで他の犬と遊ばせてあげるなど刺激に富んだ運動ができるよう工夫してあげましょう。
アジリティなどのドッグスポーツもおすすめです。
また、大型犬のため力のない人が散歩に連れて行くと、散歩中に引っ張られて転倒してしまう危険性があります。
道路への飛び出しなどの危険性も考えられるため、リーダーウォークの習得はもちろんのこと、力のある大人の人がリードを握るようにしておきましょう。
しつけ① ~遊びの中でしつけていく~
フラットコーテッドレトリバーは、賢く学習能力の高い犬種なので、しつけやすいと言われる犬種です。
また、飼い主さんの気持ちを察することもでき飼い主さんの喜ぶ姿が大好きな性格でもあります。
その性格を活かして、フラットコーテッドレトリバーが大好きな遊びの中でしつけていくと良いでしょう。
できるだけ体の大きさからコントロールが難しくない子犬のころからしつけを始め、メリハリを持って接し、信頼関係と主従関係を築いていきましょう。
しつけ② ~リーダーウォーク~
フラットコーテッドレトリバーは大型犬なうえに、陽気で好奇心旺盛な性格から、散歩中の楽しい気持ちが、時に興奮へと変わってしまうことがあります。
本人やリードを持つ飼い主家族だけでなく、周りの人にまで危険や恐怖感を与えてしまうこともあるため、落ち着いて散歩ができるようリーダーウォークを習得させておきましょう。
リーダーウォークの基本は、リードを短く持ち、飼い主が行く方向を決めて先導することです。
リードを引っ張ることによって飼い主とフラットコーテッドレトリバーの体にかかる負担も軽減することができる他、信頼関係の構築にも繋がっていきますので、ぜひ習得しておきましょう。
しつけ③ ~噛み癖~
フラットコーテッドレトリバーは、物を咥えて回収する仕事をしていたため、基本的に噛む事が好きな犬種です。
さらに、強い顎の力を持っているため、例え子犬の甘噛みであっても大きくなった時のことを考え、注意しておいた方が良いでしょう。