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先天的に起こる原因は明らかになっていませんが、遺伝が関与していると考えられています。
後天的に起こる場合では、生まれつき鼠経部に異常がありこれが素因となっていると考えられています。
臍(さい)ヘルニア
臍ヘルニアの原因も先天性に起こることが多いため、遺伝が多く影響していると考えられています。
他にも便秘や激しい運動、肥満などで腹圧が上昇すると発生したりすることがあるようです。
鼠経(そけい)ヘルニア・臍(さい)ヘルニアの症状
鼠経(そけい)ヘルニア
鼠経部(後足の付け根)が膨らみ、隙間から臓器が飛び出す状態になります。
隙間が小さい場合には無症状であることが多いですが、隙間が大きくなり飛び出した臓器よって腸閉塞や排尿障害などが併発します。
嘔吐、下痢、便秘、食欲低下、元気消失などの症状が見られるようになります。
臍(さい)ヘルニア
おへそがぽっこりと膨らんで出べその状態になります。
ヘルニア部分が小さければ単なる「出べそ」となりますが、ヘルニア部分が大きくなると脂肪や腸などの臓器が入り込むことがあり、押しても元に戻らなくなると腸閉塞や、血行が滞ることでショックを起こすこともあります。
食欲低下や元気消失、嘔吐、腹痛などのなどの症状が出ることがあります。
鼠経(そけい)ヘルニア・臍(さい)ヘルニアの治療
鼠経(そけい)ヘルニア・臍(さい)ヘルニアのいずれも、患部に膨らみが出ている場合小さければ自然に治ることも多いですが、症状が進んでいる場合には外科手術が必要となります。
腸や子宮などの臓器がヘルニア内に入り込んでいる場合には、臓器を戻して隙間を防ぐ外科手術が行われます。
腸閉塞などを起こしている場合には緊急手術が必要となることもあります。
手術費用は、鼠経(そけい)ヘルニアは開腹を伴うため5~10万円、臍(さい)ヘルニア検査費等込みでたいだい3~5万円が目安となります。
鼠経(そけい)ヘルニア・臍(さい)ヘルニアの予防法
鼠経(そけい)ヘルニア・臍(さい)ヘルニアは遺伝的な要素が大きく、予防が難しいです。
そのため、早期発見することが大切です。
こまめに発症するおへそと足の付け根当たりをチェックして触ってみましょう。
変わったところがあればすぐに動物病院で診てもらうようにしましょう。
この記事のまとめ
- ヘルニアとは体内にある器官が本来あるべき場所からはみ出している状態のこと
- チワワが1番注意するべき「椎間板ヘルニア(ハンセンⅡ型)」
- 中~高齢期に発症しやすい傾向に。
- 原因は、老化や肥満、激しい運動など
- 手術となると費用は20~40万円
- 椎間板ヘルニアは、「肥満予防」「足腰への負担を減らす」「抱っこ仕方に気を付ける」ことである程度予防できる病気
- チワワは、鼠経(そけい)ヘルニア・臍(さい)ヘルニアにも注意
- 腸閉塞なども併発するため注意が必要!!
- 手術費用は
鼠経(そけい)ヘルニアで5~10万円、臍(さい)ヘルニアが3~5万円程度 - 予防はできないため早期発見が大切!!
チワワはヘルニアになりやすい?原因と予防法 まとめ
チワワがなりやすいヘルニアは椎間板ヘルニアですが、他のヘルニアの発症率も決して低いわけではありません。
椎間板ヘルニアが悪化した場合、痛い思いをさせてしまうだけではなく、最悪の場合は歩くことができなくなりますのでチワワの生活を脅かしてしまうことになるでしょう。
また、飼い主さんの献身的なサポートも必要となります。
大型犬などと違って超小型犬のチワワは比較的扱いやすくはなりますが、それでもかなりの労力を要することに違いはありません。
椎間板ヘルニアに疑いがあるなら、早めの診察・治療を心掛けるようにしましょう。
また、日頃から滑らないようにする、太らせないようにするなどの対処で発症を抑えることができますので、チワワの繊細な体を守るために、日常の生活を工夫してあげたいものですね。
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