サモエドの基本情報
サモエドとは、ロシアのシベリアを原産地とする犬種です。
数多くある犬種の中でも最も原始犬に近く、オオカミやキツネの血が混ざっていない純粋種であると言われています。
典型的なスピッツ系の体型をしていることから、「シベリアン・スピッツ」とも呼ばれています。
サモエドの歴史
サモエドの歴史
~ルーツ~
サモエドは、ロシアのサモエド族に古くから飼われていた土着犬で、3000年以上にわたって飼育されてきた原始犬に近い犬種だと言われています。
サモエド族のもとで、トナカイの番やクマやカモシカ狩り、ソリ引きなど様々な働きをしてきました。
時には、サモエドと共に眠ることで暖を取っていたという話もあります。
厳寒への適応能力と作業力を見込まれて、南極探検隊としてノルウェーやイギリスなど各国で抜擢された犬種でもあります。
サモエドの歴史
~サモエドの人気に至るまで~
イギリスに持ち込まれた際のサモエドには、黒やタンの毛色も存在していましたが、ホワイト系に人気が集まっていたため、イギリスの繁殖家による選択繁殖によってホワイト系以外はふるいにかけられホワイト系が主流となりました。
そしてサモエドは、白くてふわふわで飼いやすい犬種として人気が上がっていくことになります。
サモエドの特徴
- 大きめの中型犬
- 極寒に耐えられる分厚い毛皮・皮下脂肪
- 強靭なバネと筋肉
- 毛色はピュアホワイト・クリーム・ホワイトビスケットがある
サモエドの特徴
~大きさや身体的特徴~
サモエドは、体高48~60cm体重16~30kgの大きめの中型犬に分類されます。
豊富な毛に覆われているため実際よりも大きい印象を受けます。
極寒に耐えられるだけの分厚い毛皮と皮下脂肪があり、犬ゾリとして活躍できるほどの強靭なバネと筋肉を兼ねそろえています。
黒い目と上向きにカーブを描いている口角は、笑っているようで「サモエドスマイル」とも呼ばれています。
「プリック・イヤー」と呼ばれる先端の尖った立ち耳も、サモエドの特徴です。
サモエドの特徴
~毛質や毛色~
被毛は、全身を覆っている長いオーバーコートと、根元を覆うように密生したアンダーコートの二重構造になっているダブルコートです。
毛色は、ホワイト系がほとんどで、「ピュアホワイト」「クリーム」、ホワイトをベースに明るめのブラウンのラインが入った「ホワイト・ビスケット」があります。
サモエドの価格相場
サモエドの子犬の価格相場
サモエドは非常に高価な犬種であることで知られていて、子犬の価格相場は、だいたい30~50万円です。
サモエドは人気が上昇しつつある犬種ですが、日本での登録数はまだ少なく希少な犬種でもあります。
国内で繁殖を行っているブリーダーの数も限られるため、その分価格も高額になってしまうのです。
ペットショップで見かけることはほとんどありませんので、子犬を探される際にはブリーダーで探されることをおすすめします。
または、ペットショップで子犬を探しているサービスを行っていることもあるので、一度相談してみると良いかもしれません。
サモエドの価格を決める要因
非常に高価な犬種ではありますが、個体によっても幅広い金額が設定されます。
その価格を決める要因には、主に「毛色」「性別」「血統」があります。
◆毛色
かつては黒やタンといった毛色も存在していたサモエドですが、現在ではホワイト系の被毛を持つことで知られています。
「ピュア・ホワイト」の他にも、「クリーム」やブラウンが入った「ホワイト・ビスケット」などがありますが、毛色が白ければ白いほど希少価値が高いと言われています。
◆性別
オスよりも繁殖することのできる点からメスの方が価格が高く設定されるようです。
◆血統
ドッグショーで優秀な成績を収めたような親犬を持つ場合、その子犬の価値も一気に高まります。
サモエドの性格・気質
- 子どもの遊び相手にぴったり
- パワフルで遊びが大好き
- やんちゃな甘えん坊
- 優しくて穏やかな犬
サモエドの性格・気質
~見ためを裏切らない穏やかで優しい犬~
サモエドは穏やかで温厚な犬種です。
知らない人や犬にもフレンドリーで、体を動かして遊ぶことが大好きです。
攻撃性はなく、子どもの遊び相手にもなってくれる辛抱強さも持っていますよ。
警戒心は持っていますが、人見知りをしないため番犬向きとは言えないでしょう。
サモエドの性格・気質
~寂しがり屋の甘えん坊~
飼い主の側にいつも一緒にいたいタイプの甘えん坊でもあります。
中にはやんちゃが過ぎてイタズラをしてしまう子もいるようです。
古くから人に従ってきた歴史もあり、飼い主に対して従順で訓練性も高くしつけやすい犬種です。
サモエドの性格・気質
~オス・メスでの違い~
一般的にサモエドの性格は、オスメスに限らず共通した部分が多いです。
しかし、性別によって傾向的に違いが見られることもあるようです。
◆オスの性格
メスよりも甘えん坊なことが多いです。
また、いつまでもやんちゃで元気なイメージを持つことがあります。
◆メスの性格
オスよりも穏やかな性格をしています。
若犬のころはやんちゃでも、年齢を重ねる度に落ち着いた性格になっていくと言われています。
サモエドの飼い方・しつけ
サモエドの飼い方①
~室内飼いがおすすめ~
サモエドは体の大きさから屋外犬と勘違いされやすいですが、室内での飼育が望ましい犬種です。
誰に対しても友好的な性格をしているので、番犬には向いていません。
また、サモエドは暑さにとても弱く、豊富な毛質は湿気の多い時期などには皮膚病の原因にもなります。
常に飼い主と一緒にいたい寂しがり屋でもあるので、一人でいる時間が長くなるとストレスから無駄吠えをするようになることもあります。
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