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シェットランドシープドッグの基本情報
シェットランドシープドッグは、日本ではあまり見かけない犬種になります。
見た目はラフコリーに似ていますが、まず、コリーより小さいのと被毛が違います。
性格は個体差はありますが一般的にシェットランドシープドッグの方が活発で、警戒心も強いです。
元は牧羊犬なので賢く、しつけトレーニングの習得が早く、順応性があります。
シェットランドシープドッグの歴史
イギリス生まれの賢い牧羊犬
シェットランドシープドッグは、イギリスのシェットランド諸島で誕生しました。
シェットランド諸島は、土地が貧しく、気候も厳しく、なかなか作物が豊富に育つ場所ではありませんでした。
そのため、少しでも食べる餌を少なくしようと牧羊犬も小さく小さく改良され、シェットランドシープドッグが小型化されたといわれています。
ラフコリーが、羊を追いかけて走り回るのに対し、シェットランドシープドッグは、家畜が畑に入って来ないように、吠えて羊を管理していました。
19世紀に入り、シェットランドシープドッグはイギリスに持ち込まれ、そこでもまた、牧羊犬として活躍しました。
シェットランドシープドッグが誕生した当初は、どちらかと言えば、スパニエル系の顔つきだったといいますが、後に、100年の時間をかけ、コリーなどと交配させながら小型化され、今のシェットランドシープドッグの形になりました。
イギリスのケンネルクラブで公認されたのは1909年になります。
ボーダーコリーが現れるまでは、シェットランドシープドッグがトレーニング競技会などのトップを占めていました。
それほど、賢い犬なのです。
シェットランドシープドッグの身体的特徴
- 大きさ:中型犬
- 体重:6〜10kg
- 体高:33〜37cm
- 被毛の種類:ダブルコート
- 被毛の長さ:長毛種
- 被毛の色:セーブル、トライ、ブルーマール、ブラック&ブルー&ホワイト
見た目がとてもゴージャスな被毛はダブルコートで、アンダーコートはとても柔らかい被毛で皮膚を寒さから守り、オーバーコートは、外からの刺激から守るために強くしなやかなストレートな被毛で覆われています。
シェットランドシープドッグの価格相場
シェットランドシープドッグの価格相場はおよそ、20〜30万円くらいになります。
それぞれのシェットランドシープドッグで個体差があり、ブリーダーやペットショップによっては10〜15万円くらいのところもあります。
反対に、ショードッグに出るような血統のシェットランドシープドッグだと30〜50万円くらいになることもあります。
シェットランドシープドッグが高価になる条件
シェットランドシープドッグは平均価格を見ても、価格差があります。
シェットランドシープドッグの価格は単純に安いから問題があり、高いから健康で見た目も性格もいいに決まっているとは言えません。
実際、シェットランドシープドッグが高価になりやすい条件は4つあります。
1.シェットランドシープドッグはスタンダードに近い
体の大きさ、顔つき、被毛の質、毛色、総合的なバランスなど、全てがスタンダードに近いシェットランドシープドッグは一般的に高値になります。
2.シェットランドシープドッグの血統がいい
両親のどちらかがチャンピオン犬であったり、または両親ともにチャンピオン犬だった場合、ショードッグタイプ向きのシェットランドシープドッグになることが多いので、必然的にペット用のシェットランドシープドッグより価格は上がります。
3.シェットランドシープドッグの毛色が人気色
シェットランドシープドッグの毛色といえば、セーブル、トライ、ブラック&ブルー&ホワイト、ブルーマール(バイブルーやバイブラック)がありますが、特に滅多に見ることがない珍しいブルーマール、バイブルー、バイブラックは高値になります。
*高値であっても、ブルーマール、バイブルーなどのマール因子を持ったシェットランドシープドッグは、遺伝的に問題がある場合があり、病気になりやすいとも言われますので、選ぶ際には注意が必要です。
4.生後2〜3ヶ月のシェットランドシープドッグ
シェットランドシープドッグは生後2〜3ヶ月の頃に1番人気が高くなり、価格も平行して高くなる傾向があります。
ペットショップの場合、その後成長とともに価格は下がって行くことが多いようです。
シェットランドシープドッグが平均より安い時は?
シェットランドシープドッグが平均より安いと感じると、何か問題があるのでは?と心配になりますよね。
シェットランドシープドッグが安値になるには、
- スタンダードからかなり外れている
- 生後6ヶ月前後に成長してしまった
- ミスカラー
- 先天性疾患がある
などがあります。
購入先のブリーダーやペットショップなどのスタッフに確認をし、それも個性と納得できる理由であれば、問題はないでしょう。
シェットランドシープドッグの性格・気質
賢いが故に……
ラフコリーやボーダーコリー同様、シェットランドシープドッグもかなり賢いので、物覚えは早いです。
ただし賢い犬というのは、その反面、飼い主をテストする面も見られます。
きちんとした態度で一貫性を持って、しつけトレーニングをしてあげないと、飼い主さんのいうことを聞かない問題犬になってしまう場合があります。
牧羊犬の血は健在です
シェットランドシープドッグは、元は牧羊犬。
今でもその血は受け継がれていて、どうしても吠えてしまうのと、動くものに反応して噛んでしまうことがあります。
また、警戒心が強い犬種なので、縄張り意識が強く、家族以外には心を許さなかったり、来客があった時に無駄吠えが目立つことがあります。
忠犬度はハチ公に負けません
シェットランドシープドッグは忠犬を思わせる、日本犬のような性質も持ち合わせています。
活発で遊びすきな性格は、子供とも仲良くすることができ、牧羊犬時代に培われた忍耐強さと集中力で、飼い主さんの指示をちゃんと聞くことができます。
感受性が強いので、飼い主さんの気持ちを表情1つで読み取ることができるのがシェットランドシープドッグです。
飼い始めから根気よくしつけトレーニングすることで、起こり得る問題行動は阻止することができるでしょう。
シェットランドシープドッグのオスとメスで性格は違うの?
シェットランドシープドッグは生活環境や、どうやって育ったかで性格はだいぶ変わってきますが、シェットランドシープドッグの場合、オスメスの性別でも違いが出るようです。
まず、シェットランドシープドッグのオスはアクティブで、遊ぶことが大好き!甘えるのが大好き!いたずら?好きに決まってるじゃん!というやんちゃな個体が多く、それは、成犬になっても変わらない傾向があります。
メスのシェットランドシープドッグはというと、子犬の頃は基本的にオス同様お転婆なことが多いですが、成犬になるにつれて落ち着きが出ます。
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