タイニープードルの基本情報!~歴史や特徴、性格、しつけ方やお手入れ方法について~

トイプードル

タイニープードルの基本情報

トイプードル

タイニープードルの〝tiny″とは、『小さな』という意味があり、その名の通り小さいプードルになります。
トイプードルよりも小さく、ティーカッププードルより大きいサイズになり、大体の体重や体高や体長が決められています。

そして、タイニープードルとは犬種であると思われがちですが、FCI(国際畜犬連盟)ではプードルをスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4種類に区分されており、タイニープードルやティーカッププードルはトイプードルの中に分類されます。

また、JKC(ジャパンケネルクラブ)においても犬種としての公式な登録はされておらず、血統書では“トイプードル”となります。

タイニープードルの歴史について

プードルの原産国はフランスとされています。

長い年月をかけて小型化が行われ、改良を続けてきました。

タイニープードルの起源についてはアメリカでトイプードルを繁殖させる際、偶然小さいトイプードルが産まれたことが最初ではないかと言われています。

それからは小さなトイプードル同士をかけてタイニープードルを誕生させていました。

しかし、ブリーダーにもよりますが、現在はタイニープードル同士をかけるのが概ね主流のようです。

タイニープードルの歴史はまだ浅く、日本で見られるようになったのは10年ほど前からになります。

そのため、今後は正しい構成比でのサイズの固定化やプードルとしての性質の維持などについて長い目で検討していく必要があるでしょう。

タイニープードルの特徴について

タイニープードルの大きさの基準

タイニープードルの身体的な特徴としては主にこちらになります。

  • 成犬時の体重2~3キロ
  • 成犬時の理想体長20~27センチ
  • 成犬時の理想体高20~27センチ

ブリーダーによっても違いますが、上記の基準を満たしているとトイプードルではなく『タイニープードル』として販売される対象になります。

タイニープードルは成犬サイズになるまで6か月ほどかかるとされていますが、幼犬の間にどのような成長過程を送るかは誰も知る由はありません。

そのため、成長過程においてトイプードルほどの大きさに成長する事もあり、『タイニープードルサイズ予想』として販売されることが多いのが現状です。

タイニープードルの体形

体形においては、全体のバランスが良く、体長と体高がほぼ同じな体形を『スクエアタイプ』、全体のバランスを見て足が短いタイプを『ドワーフタイプ』と分けられていますが、タイニープードルはトイプードルと同様、人気のスクエアタイプになります。

タイニープードルの毛やカラー

毛色は多彩でアプリコット、レッド、ブラック、ブラウン、ホワイト、シルバー、カフェオレ、クリーム、シルバーベージュ、ブルー、ファントムカラー(2色以上)があります。

また、毛の長さにおいてはトイプードルと同様に特徴のあるクルクルモコモコの毛で、他の犬種と比べて臭いや抜け毛が少ない所も人気の理由と言えるでしょう。

タイニープードルの価格相場

トイプードル

トイプードルに分類されるタイニープードルですが、価格は通常のトイプードルサイズより格段に高くなることが多く、平均的な価格相場は20〜45万円くらいになります。

そして、血統が良い場合などは100万円を超えるタイニープードルも存在します。

タイニープードルが高額になる原因は、単純に人気があるからというだけではありません。

大きな要因は3つあります。

1.出産に対してのリスク

親犬であるタイニープードルが小さいため、出産のリスクは他の犬種よりもはるかにあります。

親犬の健康を考え、出産できる回数が限られています。

2.1回に出産できる頭数が少ない

大型犬などの場合、1回の出産で6〜10頭以上出産する場合が多いですが、体の小さなタイニープードルは、1回の出産で1頭だけ生まれるということも珍しくありません。

また、自然分娩ではなく帝王切開になってしまうケースもあります。

3.タイニープードルの大きさが安定しない

タイニープードルは、まだまだサイズの安定が図られておらず、両親がタイニープードルであっても、生まれてくる子犬がトイプードルくらいのサイズに成長することもあります。

逆にトイプードル同士の子犬がタイニープードルになるケースもあり、タイニープードルの育成が安定していないため、安定したブリードが難しいのです。

以上の理由からわかるとおり、繁殖が簡単ではなく手間がかかるため、タイニープードルの価格は他のプードルに比べ、高額になってしまいます。

タイニープードル購入で気をつけること

タイニープードルは「タイニープードル」という名目で購入しても、実際、成犬時にどれくらいの大きさになるかは、10ヶ月くらいにならないとわかりません。

予定ではタイニープードルの大きさに収まるはずだったが、トイプードルサイズにということもあり得ます。

また悪質な業者の中には、子犬の成長期にわざとフードの量を減らし、成長させないようにして「タイニープードル」と謳って販売しているところがあります。

それはタイニープードルではなく、単純に栄養不足なので十分に注意が必要です。

タイニープードルの性格や気質について

トイプードルと同じように、性格は明るく社交的で人間が大好きです。

そのため、小さくてぬいぐるみのような愛らしい見た目も加わり、沢山の人に可愛がってもらえる事でしょう。

しかし、小型犬によく見られる警戒心が強く臆病になりやすい面も持ち合わせています。

メンタルが強く大らかなタイニープードルになるように、幼犬の時に様々な経験をさせて十分に社会化を行ってあげることが大切です。

タイニープードルのオスとメスで性格は違うの?

トイプードル,茶色,白

◆タイニープードルのオス

喜怒哀楽を素直に表現することが多く、感情を読み取ることが容易にできます。

遊ぶことが大好きで、いつまでも子犬のような行動を取ります。

また、飼い主さんにべったり甘えることが大好きなのが、オスのタイニープードルには多いようです。

◆タイニープードルのメス

穏やかで優しい性格を持ちます。

タイニープードルのメスも飼い主大好き!と甘えるのが大好きなのですが、オスとは違いストレートに甘えてくるというより、甘え上手で、相手を見ながらうまく甘えてきます。

成犬になるとともに、タイニープードルは落ち着きを見せ始めます。

タイニープードルの飼い方やしつけについて

タイニープードルの飼い方

タイニープードルの体重や成長具合によってもちろん個体差はありますが、あまりにも体重が少なかったり身体が小さい場合は適正な時期にワクチンが接種できない場合もあります。

健康状態がすこぶる良好で元気いっぱいの小型犬は沢山いますが、大型犬に比べると小型犬は栄養状態の把握や成長具合など、健康管理や状態の把握が大切になってきます。

そのため、かかりつけの動物病院を決めて獣医師と相談しながらワクチンを進めていったり、健康管理していくことをおすすめします。

タイニープードルのしつけ

犬を飼い始めてまず最初に飼い主に立ちはだかる試練の壁といえば、恐らくトイレトレーニングと無駄吠え(要求鳴き)が一般的でしょう。

タイニープードルは他の犬種と比べても学習能力が高いため比較的しつけがしやすいと言われていますが、知能が高いがゆえにしっかりとしつけを行わないと、ずる賢さが目立つようになってしまう事もあります。

どれほど幼犬のうちでも、家に迎え入れたその日からしつけを開始していきましょう。

また、犬の性格は生涯を左右するといっても過言ではありません。

心豊かな犬になるため、十分に社会化を行っていく必要があります。

ここからは細かくしつけの方法を見ていきましょう。

トイプードル

タイニープードルのしつけ トイレについて

まずはトイレの場所をしっかりと決める事をしなければなりません。

飼い始めからゲージフリーにしてしまうと行動範囲が広がってしまい、トイレへの成功の道が遠ざかってしまいます。

迎え入れてしばらくはゲージ内での飼育が好ましいでしょう。

ゲージの中にはトイレシートを設置し、汚れたらすぐに取り換えます。

タイニープードルに限らず、犬は汚れた場所では排泄はしませんので、常に清潔を心がけてあげましょう。

排泄のタイミングとしては起きてすぐ、食事の前後、遊んだ後などにすることが多く、大体2,3時間おきに排泄しますので、タイミングを見計らってトイレへ連れて行ってあげます。

また、ウロウロとしていたりクルクルと回る時は排泄のサインなので、この場合もすぐにトイレの場所へ連れて行って排泄を促します。

成功したらとびっきり褒めちぎりましょう。

トイレがしっかりできるまでは何度も成功と失敗を繰り返します。

失敗しても怒らず、淡々と掃除をして、排泄の場所と認識しないように極力匂いが残らないようにしましょう。

失敗した際に起こってしまうと『排泄=悪い事』と認識し、隠れて排泄したり、我慢するようになってしまうこともあります。

イラっとする気持ちはとてもよく分かりますが、ここは役者になった気持ちで、平然と構え、決して怒らないようにしましょう。

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