爪を肉球に引っ込めておくことで、音を立てずに歩くことができ、爪もすり減ることがなく常に爪を鋭く尖らしておくことができます。
一方イヌ科の動物は群れで獲物を追い駆け取り囲んで捕獲します。
この狩りでは長い距離をより速く走り獲物をすばやく追い詰めなければなりません。
そのために地面を力強く蹴ることができる太く頑丈な爪を持つようになりました。
足跡を比べて見てみると、犬の足跡には爪跡がくっきり残りますが、猫は爪を肉球の中に入れて歩くため足跡に爪の跡はありません。
番外編!犬の足の形いろいろ!
犬の足は3種類の形に分かれています。
猫足
指の骨の先端が小さく猫の足のような形をしているものです。
この足は疲れにくく長時間立っていられるという長所があります。
秋田犬・ジャイアントシュナウザー・ブルテリア・エアデールテリア・ドーベルマンなどに多くみられる形です。
うさぎ足
親指以外の4本の指の真ん中の2本が長い山型の形をしているものです。
肉球も少し長めでスマートです。
グレイハウンド・ボルゾイ・スカイテリア・サモエド・ベドリントンハウンドなどに見られます。
水かき足
指と指の間に水かきのような膜を持っているものです。
ジャーマンワイヤーヘヤー・フィールドスパニエル・ウォータードッグ・ニューファンドランド・チェサビークベイレトリバーなど、水中作業をする犬種に見られます。
最後に・・
犬の足跡(肉球)からもいろいろなことがわかりましたね。
童謡の雪やこんこんの“犬は喜び庭かけ回り、猫はこたつで丸くなる”という歌詞がありますが、犬と猫の肉球の違いを知ると、ナルホド・・納得・・と思ってしまいます。
犬の肉球はオオカミのころから、寒さやさまざまな地面にも対応できる強さを持っているといわれていますが、愛玩犬として室内で暮らすようになってからひ弱になっている傾向があるようです。
外に出る機会の少ない犬の肉球は、成犬になっても子犬のように柔らかいままです。
犬の肉球は体温調節にも大きな役割を果たしています。
毎日の散歩や運動を欠かさず強い肉球にしてあげたいものですね。
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