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このように発情は周りのオス犬にも迷惑をかけてしまうため、避妊手術は公共の場に出るときのマナーともいえるのです。
病気のリスクを減らす
子宮蓄膿症・卵巣腫瘍・乳腺腫瘍・子宮内膜炎といった生殖器の病気にかからなくなります。
いずれも命に関わる病気ですので、病気の予防のためにも避妊はメリットになります。
望まない妊娠を避けることが出来る
万が一オス犬と接触してしまったときでも妊娠することはありません。
犬はメス犬に発情がありオス犬単体に発情期はありませんので、避妊手術をすることでそのような事故も防ぐことが出来ます。
避妊手術のデメリット
繁殖が出来なくなる
特に繁殖をさせる目的がないのであれば問題ありませんが、繁殖をする目的がある場合には避妊手術は避けましょう。
太りやすくなる
発情がなくるぶんエネルギーを使わないので肥満になりやすい傾向があります。
普段からきちんと散歩などの運動をさせたり、食事のやりすぎには注意が必要です。
体重測定などをして太ってきたらフードの量やダイエット用フードを使用するなどして肥満にならないよう健康管理をしましょう。
肥満は足や内臓に負担をかけ、様々な病気のリスクを高めます。
ドッグショーの出場資格がなくなる
避妊手術を受けてしまった場合、ご自身のトイプードル がドッグショーに出場する資格を失ってしまいます。
元々ペットとしてしか考えていない場合は問題ありませんが、ドッグショーに興味をお持ちであれば、慎重に手術を考えるようにしましょう。
*避妊手術を受けてしまうと、あ~、やっぱり子犬を産ませてあげたい。と思っても手遅れになります。
避妊手術を受けるタイミングは、若ければ若い方がいいといわれていますが、いつでも受けられる手術になります。
もし繁殖を考えている場合、出産後に手術を考えるのでも遅くはないでしょう。
避妊手術にかかる費用と手術をさせる時期
避妊手術にかかる費用は小型犬では3万円から5万円と言われています。
全身麻酔をしますので半日から一日の入院が基本です。
時期に関しては生理(発情)が来てからが望ましいと考えられます。
病気予防のためにもなるべく早めに避妊手術を行うことが好ましいとされています。
発情があるうちは成犬になってからでも十分避妊手術は可能です。
手術をしてから5日から7日間後に抜糸をします。
それまでは散歩等の運動が出来なかったり、自分で抜糸をしないようエリザベスカラー等の着用が必要となります。
トイプードル の避妊手術の補助金制度を要チェック!!
お住まいの地域によっては、行政から避妊手術の補助金がもらえるところがあります。
全ての地域ではないので、お住まいの地域が該当しているかどうか、避妊手術を考え始めたらぜひチェックするようにおすすめいたします。
トイプードル が負う全身麻酔のリスク
トイプードル の避妊手術は全身麻酔をして行います。
犬の医学も進み、年々手術中の事故は少なくなっているといわれますが、ゼロではありません。
全身麻酔をすることで起こる副作用としては、
- 心肺機能の低下
- 呼吸困難
- 肝機能障害
- 心不全
- 血圧の低下
などがあります。
特に、手術をするトイプードル に持病があったり、高齢だったりする場合、起こる副作用の確率も上がってくるので、慎重に行う必要があります。
糸アレルギーってなに!?
避妊手術では、縫合糸を使います。
全部の犬に起こるわけではありませんが、その犬の体質や何かしらの原因で、縫合糸が体内で反応し、体内に残った縫合糸の周りで瘤を作ってしまうことがあります。
それらは、「縫合糸肉芽腫」や「縫合糸反応性肉芽腫」と呼ばれています。
これらは、手術後すぐに起こることはなく、何年も経ってから突然症状が現れることがあります。
体表に瘤が現れればすぐ発見することはできますが、全く目に見える症状がなく、健康上の症状として、
- 発熱
- 元気がない
- 食欲不振
などが続くことがあります。
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