パピヨンの基本情報
パピヨンは数多くある犬種の中でも人気がある犬種になり、ジャパンケネルクラブの犬種別犬籍登録頭数で14位にいます。(2019.1月~12月)
見た目の魅力は何といっても、飾り毛の美しい耳ではないでしょうか。
優雅に歩く姿は本当に美しく、人の目を惹きます。
さぞやプライドが高く、飼いにくいのでは…と思われがちですが、見た目とは違い、遊ぶのが大好きで、明るく活発的、そして、何よりも賢さもずば抜けていて、300以上ある犬種がある中、8位に君臨しています。
そういった見た目とのギャップに私たちはハマってしまうのかもしれません。
パピヨンの身体的特徴
- 大きさ:小型犬
- 体重:3.2~4.5kg
- 体高:20~28cm
- 被毛の長さ:長毛腫
- 被毛のタイプ:イギリス系はシングルコート スウェーデン系はダブルコート
- 毛色:ブラウン&ホワイト、セーブル、フォーン&ホワイト、ブラック&ホワイトなど。
- 平均寿命:12~16歳
- 価格相場:10~30万円(購入場所や、パピヨンの血糖、見た目の良さにより、価格はそれ以上に上がる場合あり)
パピヨンは見た目通り、骨が細く、華奢な体型をしています。
体格は体高より体長がやや長く、バランスが取れた体つきになります。
華奢なため、運動量はさほどいらないのではと思われがちですが、体力があるため、毎日適量の運動が必要になります。
また、大変賢い犬種になるので、頭を使った遊びなども張り切って遊ぶでしょう。
遺伝的な疾患もほとんどなく、比較的丈夫だといわれています。
パピヨンの性格・気質
- 明るく活発
- 好奇心旺盛
- 家族大好き
- 賢く物覚えが早い
- 神経質
- 怖がりでビビリな一面あり
性格は社交性があり、とても好奇心で活発な半面、警戒心や自己主張が強いという一面も時折みせます。
しかし、小型犬の中で頭の賢さは上位となっています。
パピヨンは賢いがゆえに、しつけをしっかり行わないと、わがままな性格になったりもしますので気を付けましょう。
パピヨンの歴史について
パピヨンの誕生の歴史は古く、多く語られているのは16世紀からになりますが、1500年代の肖像画に、パピヨンに酷似した小型犬が描かれており、14世紀には既にパピヨンは存在していたのでは…という説もあります。
パピヨンの祖先となる犬は、「トイ・スパニエル」といわれています。
イギリスでは、「バタフライ・スパニエル」とも呼ばれています。
パピヨンは、イタリア人が耳の垂れたファーレンのパピヨン を、ヨーロッパ諸国に紹介したところから始まります。
その見た目は大変かわいく、社交的であり、基本のある立ち姿に人々を魅了し、一気に人気が出ました。
特に王族や貴族の間でもてはやされ、あらゆる貴族の中で愛されました。
そのパピヨンも1923年までは、垂れ耳のファーレンが主流でしたが、その後改良され、立ち耳のパピヨン が登場しました。
古くからパピヨンは小型愛玩犬として、16世紀頃から、王侯貴族などから可愛がられてきました。
特に貴族の女性たちは、パピヨンの魅力にハマり、こぞってパピヨン を飼いかわいがりました。
何よりも、王妃マリー・アントワネットが愛した犬としてもよく知られています。
20世紀になると、フランスではパピヨンをドッグショーに出されるようになりました。
この頃のパピヨンは体格が現在よりも少し大きく、品種改良を繰り返すことで、現在の大きさになりました。
そして、1935年に初めて、アメリカケンネルクラブで犬種として正式に登録されることになりました。
現在では、愛玩犬の他に賢さを活かして、介助犬としても世界中で活躍し、ペットとしてでなく、幅広く様々なシーンで活躍を見せています。
パピヨンの名前の由来とは?
パピヨンの語源は、フランス語でパピヨン「papillon」といい、これは蝶を意味しています。
パピヨンの耳はピンと立っていて、飾り毛が長く、耳の形が「蝶が羽を広げた様」にみえたことから、この名前で呼ばれるようになりました。
パピヨンは2種類?
パピヨンは耳が立っているのが私たちがよく知るパピヨンですが、耳が垂れているパピヨンもいるのです。
こちらは呼び方が異なり、フランス語でファーレン「phalene-」といい、これは蛾を意味しています。
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