ただし、牧羊犬やソリ犬として活躍していたスピッツを祖先にもつ犬種ですので、警戒心が強く繊細な面があり、自分より大きな犬が相手でも向かっていくような気が強い一面を持ち合わせています。
そのため、吠え癖がついてしまうことが少なくないようです。
子犬の時から社会化やトレーニングを行っていくことが大切です。
ポメラニアンに与えてはいけない食べ物
与えてはいけない食べ物 【肉類】
犬は肉食動物なので、肉類で与えてはいけないものはないのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかしお肉なら何でも与えて良いというわけではありません。
◆生肉
生肉には寄生虫や病原性細菌等が含んでいる可能性があるので、牛肉・豚肉・鶏肉すべてにおいて基本的には生肉で与えてはいけません。
生で与えられる犬用の生肉もありますが、そういったもの以外は必ず加熱処理をして与えるようにしましょう。
鶏肉などは骨が喉に刺さりやすく危険なので、与える際には骨を取り除いてあげましょう。
◆肉の加工品
加工肉もポメラニアンに与えてはいけません。
ハム・ベーコン・ウインナー・ソーセージ等です。
人用に加工されたものであるため、犬にとっては脂質や塩分が多すぎます。
与えてはいけない食べ物 【魚介類】
魚には良質なたんぱく質とビタミン・ミネラルが豊富に含まれているので、犬の健康にとっても良いと考えられています。
しかし、与えてはいけないもの、注意しなければならないものもあります。
◆イカ・エビ・カニ・タコ・貝
消化不良を起こしやすいなどの理由から加熱処理をしたとしてもイカ・エビ・カニ・タコ・貝類は与えてはいけない食べ物なので注意しましょう。
◆生魚
生魚は、加熱すると壊れてしまう栄養素を摂取できるというメリットがあります。
生のまま食べても大丈夫なように処理されている刺身用の魚は、犬にも生で与えて問題ありませんが、注意したいのは寄生虫です。
心配な場合は、念のため加熱してから与えた方がよいでしょう。
ドッグフードでも魚が使われていることがありますが、基本的には加熱処理をして骨を取り除いてから与えるようにしましょう。
◆調理済の魚
基本的に魚は加熱処理をすれば与えても大丈夫ですが、人用に味付けがされている魚は加熱しているとは言っても、決して与えてはいけません。
スーパーなどで売られているような魚のお惣菜などは与えてはいけないという事です。
与えてはいけない食べ物 【野菜】
野菜に豊富に含まれている食物繊維は、犬の腸内環境の健康維持に役立ちます。
また、水分補給源としても水をあまり飲まない愛犬や老犬におすすめの食材となるでしょう。
しかし、数ある野菜の中には犬が食べることで中毒症状を起こすものもあります。
◆ネギ類
昔からネギ類を与えてはいけないというのは有名ですよね。
ネギ類には、赤血球を破壊する「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれています。
この成分は犬の体の中に吸収されると溶血という現象を引き起こし、赤血球を大量に破壊してしまう「玉ねぎ中毒」を引き起こす危険な食べ物です。
- 玉ネギ
- 青ネギ
- 長ネギ
- ニラ
- ニンニク などがあります。
ネギ類が材料に含まれているハンバーグやコロッケなどの調理食材も同様に与えてはいけません。
味噌汁に入っているネギ類を取り除いて与えるという場合や、肉料理にニンニクが使われているものでも、ネギやニンニクの成分が料理に溶け出ているので危険です。
◆アボカド
人にとってアボカドは栄養価が高く女性にも人気の食材ですが、犬にとっては有害だと言われています。
アボカドに含まれる「ペルシン」という殺菌作用がある成分が有害に働くと言われています。
◆アロエ
昔から人の健康に良い食べ物として、また傷薬としてなども重宝されてきたアロエ。
そんなアロエは、犬が食べてはいけないものになります。
アロエには下痢や腸の炎症を引き起こす「サポニン」や「バルバロイン」「アントラキノン」といった成分が含まれています。
◆生で与えてはダメな野菜
加熱すれば与えて良い野菜でも生ではNGな野菜があります。
中には少量なら生で与えても良い食材もありますが、基本的には茹でたものを与えた方が安全だと言えるでしょう。
- アスパラガス
- さつまいも
- 里芋
- じゃがいも
- いんげん
- かぼちゃ
- ごぼう
- たけのこ
- チンゲン菜
- とうもろこし
- なす
- 菜の花
- ピーマン
- ブロッコリー
- ほうれんそう
- もやし などがあります。
◆種・茎・皮・芯に注意
与えても良いと言われる野菜や果物を与える際でも、種・茎・皮・芯には注意しましょう。
種や芯を喉に詰まらせたり、種や茎に中毒物質が含まれている場合がある食べ物もあります。
必ず種・茎・皮・芯は取ってから与えるようにしましょう。
与えてはいけない食べ物 【果物】
甘みのある果物は、犬におやつとして与えるのに重宝する食材でしょう。
しかし、中には中毒症状を引き起こす果物もあります。
◆ぶどう・レーズン
犬がぶどうを食べると、24時間以内に中毒を引き起こす可能性があります。
どの成分が中毒を引き起こしているのかはわかっていませんが、腎不全や下痢などを引き起こした中毒報告があります。
干しブドウは、生のぶどう以上に危険ですので絶対に与えないようにしましょう。
◆いちじく
イチジクは、皮や葉、果肉に「ソラレン」「フィシン」という犬に中毒を引き起こす成分が含まれています。
口内の炎症や嘔吐の原因になるので、与えないようにしましょう。
◆ザクロ
美容効果が高いとされるザクロは、犬が食べることで中毒を起こしてしまいます。
ザクロに含まれる「ペルチェリン」などの有毒成分によって、下痢や嘔吐、胃炎やめまい、運動失調、精神混乱、失神などの症状が見られ、麻痺になることもある危険な果物です。
◆プルーン
人には「ミラクルフルーツ」と呼ばれるほど豊富な栄養で人気のプルーンではありますが、
しかし、プルーンの葉や種、茎には「アミグダリン」という青酸中毒の原因にもなる成分が含まれています。
プルーンの毒性は乾燥する過程でより強くなるため、プルーンのドライフルーツは特に危険です。
生でも乾燥状態でも、犬には与えないようにしましょう。
◆ドライフルーツ
ドライフルーツは糖分が高いこともありますが、食物繊維が多く軟便や下痢の原因にもなるので与えないようにしてください。
また、ドライフルーツには多様なフルーツが混ざっている場合が多いため、犬が中毒を起こすフルーツが含まれている可能性もあるでしょう。
与えてはいけない食べ物 【その他】
その他にも犬に与えてはいけない食べ物があります。
- 生米
- チョコレート
- キシリトール
- アルコール
- コーヒー・ココア
- お茶
- 牛乳などの乳製品
- パン
- 調味料系 など
基本的に、人用に加工されたものは共通して犬に与えてはダメだと認識しておきましょう。
牛乳は与えても良いと思っている人は多いかと思いますが、人間用の牛乳は乳糖分解酵素が無い犬は下痢を起こす可能性があります。
犬用の牛乳がありますので、牛乳を与える場合には犬用のものを与えるようにしましょう。
もし与えてはいけないものを食べてしまったら?
中毒症状はどんな症状が出る?
食べた食材によっても症状に違いがあることはありますが、以下のような症状がみられたら速やかに動物病院で診察を受けるよう手配しましょう。
- 嘔吐
- 鼻血
- 下痢・軟便
- 血便・血尿
- けいれん
- 大量のよだれ
- ぐったりしている
- 興奮
- 発熱
- 食欲不振
- 元気消失 など
動物病院で速やかに診察を
愛犬が誤食をした可能性がある場合、水や牛乳、食塩、オキシドールを飲ませて吐かせるといった方法がインターネットで紹介されていることもありますが、自己判断はしないようにしてください。
また、体をむやみに動かすといったこともしないようにしましょう。
いずれも愛犬の命をより危険にさらすことになってしまう可能性があります。
速やかに動物病院へ連絡し指示を仰ぐようにしてください。
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