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前述のとおり一般的には約30万円前後の価格で取引されるパピヨンですが、まれにびっくりするほど安い金額が設定されていることがあります。
金額だけを見ると、入手しやすい価格で嬉しいと思うかもしれませんが、激安になっているのには何か理由があると一旦冷静になりましょう。
それでは激安になる理由について代表的な例を紹介します。
パピヨン子犬が激安になる理由① 月齢が経過している
一般的に子犬の価格は、月齢が経過するとともに価格が低下していく傾向があります。
できれば子犬の早い時期から飼いたいと考える人が多いため、月齢が経って体が大きくなり、売れ残って成長した子犬は値段を安くして販売されることが多いのです。
パピヨン子犬が激安になる理由② 遺伝的疾患や健康上の問題
子犬が先天性疾患や遺伝的疾患、他、健康上に何らかの問題がある場合にも価格が低くなります。
遺伝性疾患などは子犬の時期は異常が見られないようでも、成犬になってから発症することもあります。
ちなみに、優良ブリーダーではこういった疾患を継承しないよう努められています。
遺伝子検査を行っていることもありますので、購入前にきちんと確認するようにしましょう。
一方でパピーミルのような悪質なブリーダーでは、遺伝的疾患の配慮を行わず繁殖させている可能性や、近親交配をしている可能性もあり、その結果病気を持った子犬が生まれやすくなります。
そういった悪質ブリーダーはとにかく繁殖させて売るというのが目的なため、子犬価格も安く設定されている可能性があるので注意しましょう。
パピヨン子犬が激安になる理由③ 外見や流行の関係から
犬種には「スタンダード」と呼ばれる、犬種ごとの理想的なスタイルを定めたものがあります。
例えば、顔つきや性格、体型、毛色など、さまざまな項目ごとの基準が定められているのです。
このスタンダードから外れている子犬は価格が低くなっていきます。
また、流行も大きく影響してきます。
例えば、近年では体のサイズが小さい子ほど人気が高くなる傾向がありますが、平均よりも大きく育ちそうな場合などには安く設定されることになります。
また人気カラーから外れている場合や人気の顔つきなども影響して安く設定されることもあるようです。
パピヨンの場合、頭から鼻筋にかけての白い部分(ブレーズ)の幅が広すぎて、目のまわりに色が入っていなかったり、耳が白いなどの個体はミスカラーとされ、驚くほどの安さで販売されています。
というのも、見た目のことだけでなく、ミスカラーには遺伝性の疾患を伴っている可能性があるためです。
激安販売店やブリーダーからの購入は避けるべき?
結論から言うと、激安販売店やブリーダーからの購入は避けるべきとは、言い切れないでしょう。
どんなに激安だとしても、健康上も特に問題はなく、月齢や人気などの影響から安くなっているケースもあるからです。
大切なのは、なぜ安くなっているのか、その理由をしっかり把握すること、そしてその理由に納得できるかどうかということです。
激安の子犬に限った話ではありませんが、その子犬に責任を持ち最後まで飼うことができるかをきちんと検討した上で購入するのであれば問題ないでしょう。
月齢が経っているメリットも
犬を飼う時、できれば生後2~3ヵ月頃の早いうちに迎え入れたいと考える人は多いです。
子犬のあどけない仕草や表情の愛らしさから早く手元に迎えたい、早く懐いて欲しいといった様々な理由があるでしょう。
それでも、子犬期は1日3回の食事が必要だったり、体調不良や事故・ケガのトラブルが多い時期でもあります。
そのため、長時間子犬だけで留守番をさせるわけにはいきません。
しかし、もう少し月齢が経っていると、そのような手間や心配が少なくなってきます。
月齢が経っている子を迎える場合、そういった子犬期特有の手間が軽減されるといったメリットがあるのです。
また、ブリーダーの元でトイレやおすわり・マテなどの基本的なしつけが行われている事もあるため、そういった面もメリットと言えるでしょう。
ミスカラーは飼い主の考え次第
前述のとおりミスカラーの場合、遺伝性の疾患が心配されます。
そのため、購入は控えたほうがいいという意見もありますが、一概にはそう言えないところがあるでしょう。
その理由は、疾患にもよりますが、飼育環境や飼い主のケアによって、なるべく発症しないようにさせることはできます。
また、たとえ毛色がミスカラーであっても、パピヨンの賢さや、かわいさに変わりはありません。
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