あなたの犬は「お手」をできますか?
おすわりや伏せはできても、「お手」はまだしてくれない…。そんな悩みはありませんか?大丈夫です!「お手」は、犬が覚えるたくさんのしつけや芸の中でも、割とハードルが低く、教えやすいしつけになります。「お手」1つでたくさんのメリットがありますので、ぜひ「お手」はマスターさせましょう。
犬の「お手」とは?
犬がする「お手」にはちゃんと意味があります。
犬にとって、前足はとても大切な部位になり、その大切な前足を差し出し、肉球を触らせるということは、その相手を信頼していなければ、できない行為になります。
*犬は4本足で体を支えますが、体重の比重は7:3で、前足が全体重の70%を支えていることからも、とても大切な部位といえます。
そんな大切な前足を差し出す行為「お手」は、その昔、オオカミが自分よりも上の立場のオオカミに、前足を触れるという習性があり、犬の「お手」はそこから来たものであると考えられています。
人を信頼している証しや、コミュニケーションツールとして、「お手」はとても役に立ちます。
現代犬の「お手」をする意味は?
では実際、私たちの愛犬はそこまで信頼の証〜と、重々しい意味を込めて、お手をしてくれているのでしょうか。
答えは、「グレー」です。
もちろんそのような意味合いは含んではいます。
でも現代では、犬と人は昔以上に近い存在になり、服従させるというより、仲間として「お手」は、もっとカジュアルなものになっています。
要は、仲のいい友達同士が、ハイタッチをしあうことに似ているかもしれません。
現代での「お手」は、人と犬のコミュニケーションツールとしての要素が大きくなっています。
犬の「お手」の教え方
犬がする「お手」の意味を知ると、ただの芸の1つと思っていたものが、とても特別なものに感じてきますよね。
では具体的にどうやって「お手」を教えたらいいか、方法をご紹介いたします。
- 犬の機嫌がいいときに始めます。
- おすわりをさせ、「お手」とハッキリ聞こえるように合図し、軽く犬の右手を持ち上げ、優しく犬の手を自分の手のひらに乗せ、5秒ほどキープします。
- 5秒キープが出来たら思い切り褒め、ご褒美をあげます。
この作業を繰り返すのみです。
「お手」の合図で、犬が自発的に、あなたの手のひらに前足を乗せてくれたら成功になります。
注意したいのは、早く覚えて欲しいと焦り、ついついトレーニング時間を長くしがちですが、犬の集中力はどんなに長い犬でも5分くらいが限度です。
1回のトレーニングを5分と決め、1日に4〜5回繰り返すようにしましょう。
犬が「お手」を覚えない!手をさわらせてくれない!
確かに、犬に「お手」を教えるのは、そんなに難しいトレーニングではありません。