Contents
「術前検査」では、一般的な問診・触診・聴診などの他にも、必要によって血液検査・レントゲン検査・超音波検査などを行います。
また、「停留精巣(睾丸)」でないかの確認も行われています。
そして、「麻酔・手術」の手術日当日は、基本的に絶食となります。
獣医師から「前日〇時から食べさせないでください」「食事はNG、お水はOK」などの細かい指示が出されるはずですので、獣医師の指示に従うようにしましょう。
チワワに多い「停留精巣(睾丸)」とは?
「停留精巣(睾丸)」とは、片側及び両側の精巣が陰嚢の中に納まらず鼠径部や腹腔内にある状態になっていることです。
意外にも多く見られるケースのため、手術の際に初めて気がつくことのないようあらかじめ確認されています。
そして、チワワは遺伝的に多いと言われている犬種でもあります。
本来の去勢手術であれば、数センチの切開で済みますが、「停留精巣(睾丸)」の場合には開腹手術が必要となり手術費用や回復期間なども異なってきます。
手術後に必要なケア
去勢手術を受けた後には、手術で傷ついた患部を舐めたがるようになります。
患部を舐めることで「感染症」や「化膿」などのリスクを高めてしまうため、できるだけ患部を舐めさせない触れさせないようにするために、エリザベスカラーを付けることが一般的です。
患部を舐めたり掻いたりしないように注意深く観察してあげましょう。
また、ふとしたことで手術による傷口が開いてしまうこともあるので、術後1週間~10日後までの抜糸が終わるまではシャンプーを控え、散歩も短時間短距離にするなどして控えるようにしましょう。
他にも、手術を受けた痛みによって、またはエリザベスカラーを付けていることで動きずらい、食事が取りづらいなどの理由からチワワがストレスを感じていることもあります。
そのため、元気がないように感じることもありますが、飼い主が心配しすぎないことも必要です。
注意深く観察してあげることは必要ですが、堂々といつものように接することで犬に安心感を与えてあげるようにしましょう。
チワワの去勢手術をすると性格が変わるって本当?
去勢手術をすると性格が変わるとよく言われています。
しかし実際は性格が変わるというわけではなく、交配ができないストレスがなくなり、問題行動が治まりおとなしくなるので性格が変わったように感じているのです。
オスのチワワ特有の強い気質が和らいで、甘えん坊になるとも言われています。
犬の性格を形成するのは環境によるものが大きいので、去勢手術を受けても個体によって差があります。
ほとんど変化がないという犬も多いですが、小さいチワワがいつまでも子犬のように甘えん坊でいてくれるのは大歓迎という飼い主さんも多いことでしょう。
この記事のまとめ
- 去勢手術とは子どもを作れない体にするためのもの
- チワワは生後7~10か月頃に生殖能力を身に付ける
- 成熟するとマウンティングやマーキングなどが見られるようになる
- 去勢手術のメリット
「生殖器の病気を防ぐことができる」
「ストレスを軽減することができる」
「困った行動がなくなることも」 - 去勢手術のデメリット
「全身麻酔のリスク」
「太りやすくなる」 - 去勢手術のタイミングは性成熟期を迎える生後7~10か月ごろがベスト。
早すぎても遅すぎてもリスクがある - 手術費用の相場は15000円~30000円程度
- チワワは遺伝的に「停留精巣(睾丸)」が多い
- 去勢手術によってオスのチワワ特有の強い気質が和らぐことも
チワワのオスを去勢手術するメリットやデメリット さいごに
オスのチワワの去勢手術、受けさせたほうが良いのかとても迷いますね。
1度去勢手術をすると将来交配させることはできなくなるので、慎重な判断が必要にもなります。
それでもチワワのオス犬を去勢手術をするメリットは意外と多いものです。
もちろん去勢手術には様々なリスクがあるのも事実なので、成犬でも去勢手術を受けることは可能ですが、できるだけ負担の少ない子犬の時期に決断してあげましょう。
去勢手術のメリットとデメリットをよく比較して、将来交配させるかどうかを含めどうするべきか判断してあげましょう。
コメントを残す