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ただの下痢をおこすだけでなく、血交じりの下痢を引き起こす原因は、何らかの消化器系の病気になっていることが考えられます。下痢血便を引き起こす可能性のある病気はとても多いですが、今回は代表的な病気をいくつか挙げて説明していきます。
炎症性腸疾患
炎症性腸疾患とは、消化管に炎症を起こす疾患です。簡単に言えば、慢性の胃腸炎などをいい、胃や腸などに何らかの原因によって炎症が起こり、嘔吐や下痢などの症状が現れます。
この炎症性腸疾患が悪化してしまうと、炎症の状態がひどくなり粘膜からの出血を引き起こし、下痢血便となるケースもよくあります。
炎症性腸疾患になってしまう原因は、突発性や遺伝性、アレルギー、ストレスなど様々です。
寄生虫症
寄生虫症とは、主に内部寄生虫が腸内に寄生して様々な症状を引き起こす疾患です。
下痢血便の原因となる内部寄生虫は、主に小腸や大腸の中や粘膜に入り込み、腸内で消化して食べ物や、腸の粘膜を傷つけて傷つけた部分から血液を吸ったりしたものを栄養源にして生活しています。そして、腸内で増殖を繰り返したり、多くの寄生虫に感染したりすることによって下痢血便を引き起こす原因となります。
腸内に寄生する内部寄生虫の種類は、犬回虫、犬鉤虫、糞線虫、コクシジウム、瓜実条虫、ジアルジア、犬鞭虫などたくさんの種類がいて、そのライフサイクルや特徴も様々です。
犬パルボウィルス感染症
犬パルボウィルス感染症とはパルボウィルスが原因で、主に消化器に重い症状が現れる疾患です。このパルボウィルスはとても感染力が強く、抵抗力の弱い子犬に感染しやく、命の危険性があるとてもこわいウィルスです。