子犬にしつけが必要な理由

<室内での呼び戻しのトレーニング> まずは気が散らない家の中からはじめましょう。

犬が近くにいるときに「おいで」と呼んでみて少しでも近ずいたらしっかり褒めておやつを与えます。

近くでの呼び戻しが成功したら、少しずつ離れたところから呼び戻しをしてみましょう。

部屋の中で離れていても呼び戻しができるようになったら、遊びに夢中になっていたり、来客中のときや、喜んで興奮しているときなど、いろいろな場面で呼び戻しをしてみましょう。

<室外での呼び戻しのトレーニング> 

室外での呼び戻しのトレーニングは下記の順で行います。

1.まずは庭先や人気のない裏道などでリードを繋いだままの状態で練習

2.静かな公園などの人の少ないところで練習

3.リードをつけた長さで賑やかな商店街や駅前などで練習

4.ロングリードを使って大きな公園などの長い距離での練習

5.犬の少ない時間帯のドックランで練習

6.犬が大勢いるドックランで練習

どの練習にもおやつなどのご褒美を使いますが、おやつで釣って呼び戻すのではなく、呼ばれて戻ったらご褒美がもらえたという気持ちにさせることが大切です。

呼び戻しは愛犬を危険から守るためのコマンドですが、何よりも大好きな飼い主が自分を呼んでくれているという喜びの現れでもあります。

深い信頼関係が結ばれていればこそのトレーニングであることは言うまでもありません。

お座り・伏せ・待ては一連の流れで教える

お座り、伏せ、待ては一連の流れとして教える必要があります。

犬のお座りは、食餌の前や向こうから他犬が来た時などに、少しだけそこに留まらせるためのものです。

伏せは人が買い物をしたり、外食している時などに長時間その場所で待っているときに取らせる姿勢です。

犬が最も楽な姿勢であることと、犬にとってはすぐに立ち上がれない姿勢でもあるので、待てのしつけが入りやすくなります。

お座りと伏せ、待てをスムースな流れできるようになると、飼い主の指示ひとつで長時間その場で待機していられるようになります。

これらの一連の動作は犬が何かに興奮してしまった時に、すみやかに制御させることができたり、万が一の災害で避難する時にも役に立ちます。

お座り、伏せ、待ては人間社会でうまく暮らしていくためにとても重要なトレーニングです。

・お座り

お座りはおやつを手に持ち犬の顔の前から徐々に上にあげていくと、犬の腰が自然と下がりお座りの姿勢になります。

この動作を何度も繰り返し、最終的にはおやつがなくても「お座り」のコマンドを出すだけできるようにします。

散歩中などで他犬をやり過ごしたり、食餌の前やおつを与える前などに使うコマンドです。

・伏せ

お座りをさせた姿勢でおやつを持った手を顔から徐々に下に下ろしていきます。

犬がおやつを追っていき、肘が地面につくまでおやつで誘います。

犬のお腹が地面につき伏せの姿勢なったら、その姿勢を保たせたままおやつを与えます。

一連の動作を繰り返して、最終的には「伏せ」のコマンドだけで伏せができるようにします。

・待て

まずは伏せの姿勢のまま「待て」のコマンドで1秒でも待てたら大げさにほめてご褒美のおやつを与えます。

少しずつ待ての時間を伸ばしていきますが、最初から1分待てることはまずありません。

最初は1秒から始めて、2,3,4、5秒と伸ばしていきましょう。

待てたら「よし」などのコマンドを必ず言うようにします。

最終的には15分~20分伏せの姿勢で待てるようになればベストです。

最初は気が散らないように部屋の中で練習しましょう。

部屋の中でできるようになったら、玄関や庭先などに場所を変え、静かな公園から徐々に賑やかな場所でもできるようにしていきます。

待てのトレーニングはとても時間がかかり、根気のいるトレーニングになります。

焦らず時間をかけてゆっくり教えましょう。

この伏せのコマンドを完璧にマスターすれば、リードを引っ張ったり、他犬にケンカを仕掛けたりすることも止めさせることができます。

伏せのコマンドだけで問題行動のほとんどは防ぐことができるといわれています。

この記事のまとめ

子犬にしつけが必要な理由
仔犬のしつけとは?:犬に自信を持たせる・犬には飼い主というリーダーが必要

仔犬のしつけの基本とは?:1.犬に出すコマンドは家族で同じ言葉に統一する。2.犬のしつけは短時間で繰り返しが基本3.叱るときははっきりと短い言葉で

子犬時代、最低限身につけておくべきしつけ:トイレトレーニング・社会性を身につけさせる・アイコンタクトと呼び戻し・お座り・伏せ・待ては一連の流れで教える

最後に・・ 子犬もそれぞれ。すぐに覚えなくても焦らずゆっくり!

子犬のしつけトレーニングを始めてから、最初は飼い主さんも張り切って頑張るでしょう。

でもなかなか覚えてくれなかったり、失敗ばかり続くと、飼い主さんも気持ちが折れそうになります。

でも、絶対に諦めないでください。

この方法がダメならこの方法は?といろいろ工夫しながら、ご自身の子犬に合うトレーニング法を模索してみてください。

時間はかかっても愛情込めて何度も繰り返すうち、必ず成果はでます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です