Contents
チワワの身体的理由からくる震え
チワワの震えはさまざまな身体的理由でおこることがあります。
身体的理由が原因の震えは、そのときの状況や身体の変調などを見逃さず早急な処置が必要です。
チワワの震え 身体的理由<寒い>
人間は寒さを感じると体が震えて体内から熱を放出して体温調節をします。
チワワも同じように寒いとブルブル震えて体内から熱を出し低体温になるのを防ぎます。
身体が小さいチワワは体温調節がとても苦手です。
チワワは皮下脂肪が少なく寒さに弱い犬種です。
チワワは寒さに対する抵抗力が弱いため、頻繁に震えて体温を保とうとします。
気温が低いときや屋外の風が強いときだけに震えがでる場合は寒さが原因の震えです。
散歩には洋服を着せたり、室内を暖房するなどして寒さを防いであげましょう。
チワワの震え 身体的理由<病気>
震えの原因が不安や恐怖、寒さからでもない場合は何らかの疾病からの震えの可能性があります。
◎低血糖症からくる震え
低血糖症は生後3~6ヶ月の仔犬に多くみられます。
仔犬の低血糖症は長時間空腹が続いたり、食餌の量が少なすぎたりすると起こります。
血糖値が急激に下がると低血糖になります。
血液中の糖分(グルコース)が減ることで細胞に栄養がまわらなくなり、ぐったりして痙攣や激しい震えがおこります。
少食なのに活発な仔犬がなりやすいので注意が必要です。
低血糖症だと思われるときは、はちみつや濃い砂糖水を犬の口の中の上あごに塗ってやりましょう。
自分で身体が動かせたり、立ち上がれるようになったら柔らかいドックフードを食べさせてやります。
ドックフードが食べられて普通に歩けるようであれば心配ありません。
何度も低血糖をおこすようであれば一度は獣医師の診察をうけるようにしましょう。
成犬の場合は大型犬に多く見られ、空腹や興奮、過激な運動、糖尿病などが原因でおこります。
老犬の場合は膵臓の腫瘍や肝臓病から発症することがあります。
◎痛みによる震え
関節炎やヘルニアなどになると強い痛みが出るため震えが出ます。
足をひきずったり、痛みのために動けずにうずくまるようになったりします。
身体に触れられるのを嫌がったり、抱き上げた時にキャンと鳴いたりします。
また、膵炎などは激しい痛みを伴うので、震えとともに嘔吐なども見られます。
膵炎はそのままにしていると命にかかわるので、激しい嘔吐や震えがある場合は早急に病院に連れて行く必要があります。
◎中毒による震え
タマネギやチョコレートなど犬が食べると中毒をおこすもものを食べた場合に、突然の震えや嘔吐、下痢などをおこすことがあります。
症状がひどいときは泡をふくこともあり中毒は早急な治療が必要です。
中毒をおこした食物が分かっているときは、それも一緒に持ってすぐに病院へ連れてきましょう。
◎感染症による震え
感染症などの疾病で発熱したときも震えがでることがあります。
身体がいつもより熱く、ハアハアと口を開けて荒い呼吸をして震えているときは発熱していると考えられます。
・ジステンバーウィルス感染症
ワクチン接種済みのときは無症状か熱、咳程度の軽症ですみます。
未接種で感染した仔犬や高齢犬の場合は、食欲不振になり、嘔吐・下痢・咳・熱・くしゃみなどの症状があります。
重症になると泡をふいたり、筋肉の痙攣、失禁などの症状があらわれます。
・レプトスピラ症
スピロヘータという細菌に感染すると発症します。
レプトスピラ症には多数の種類があり、その中でも黄疸出血レプトスピラ菌に感染すると震えがおこります。
全身の震えとともに高熱・嘔吐・黄疸・粘膜からの出血などの症状があらわれます。
感染経路はネズミで、ネズミの尿が混じった水を飲んだり、傷口に触れたりすることで感染します。
レプトスピラは犬などの動物のみだけではなく人にも感染します。
◎水頭症による震え
雨の日に足や身体の震えが見られ、体調が悪くなるときは水頭症が疑われます。
水頭症は脳の中の髄液が増えることで脳内が圧迫され神経麻痺をおこす病気です。
震えと共に痙攣やうまく歩けないなどの症状がでたらすぐに獣医師の診察をうけましょう。
◎てんかんによる震え
てんかんは脳が異常に興奮することからおこります。
よだれを垂らし震えながら全身が痙攣するてんかんや、身体の一部が震えるてんかんがあります。
コメントを残す