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ラサアプソの基本情報
ラサアプソは、チベットが原産の犬種です。
犬種名の「ラサ」とはチベットの首都名で、「アプソ」は「羊のような」「ひげの生えた」などの意味が由来していると言われています。
原産国のチベットでは、「アプソ・セイ・カイ」(よく吠えるライオンに似た犬)と呼ばれています。
とても古い歴史を持ち、長い間チベットだけで繁殖されてきた犬で、「幸運を招く魔よけ犬」として大切にされてきました。
現在では、愛玩犬として、ショードッグとして活躍しています。
ラサアプソの歴史
ラサアプソの歴史
~ルーツ~
ラサアプソのはっきりとした起源は分かっていませんが、とても古い歴史を持ち、チベットの修道院で大切にされてきた犬種です。
チベット高原に住んでいたオオカミを僧たちが飼い慣らし、繁殖を繰り返し作られた犬だと言い伝えられています。
また、ラサアプソは仏教に深い関りを持ち、昔からチベットで崇拝されてきた犬でもあります。
死んで解脱に達しなかった僧が犬の体に入り込んで輪廻転生し、守り神として働くと言われていたのです。
こうして崇められていたラサアプソは、修道院から権力者の国内の王族貴族に献上されることで社会の安定のためにも一役買っていました。
また、ラサアプソは修道院の番犬としても活躍していました。
大変優れた聴覚を持っていたため、来客の足音をいち早く聞きつけて吠えて僧たちに知らせていました。
時には、雪山で雪崩の兆候を察知して吠えて僧たちに警告していたことから「幸運を招く魔よけ犬」として重宝されていました。
ラサアプソの歴史
~シーズーとの違い~
日本でも定評を持ち続けている犬種「シーズー」によく似た姿をしています。
シーズーは、ラサアプソとペキニーズを混血して作出された犬種だからです。
最初にイギリスに渡ったのはラサアプソでしたが、シーズーがイギリスに渡るころには2犬種をひとまとめに「シーズー」として混同されていた時もありました。
しかし、シーズーのマズルが短いのに対しラサアプソはやや高いマズルを持っていたため、「鼻議論」と呼ばれる論争が起こり、その後区別されることになりました。
ラサアプソの特徴
- がっしりとした体格の小型犬
- シーズーに類似
- ふわふわな尻尾を背負っている
- 多彩な毛色の種類
ラサアプソの特徴
~大きさや身体的特徴~
ラサアプソは、体高25~28cm体重5~8kgの小型犬です。
体高よりも体長がやや長い体型をしており、丈夫な骨格と強い腰を持っていて、全体的にがっちりした印象を持ちます。
類似しているシーズーよりは高いマズルを持ちますが犬としては短吻種で、アーモンド形の大きな目と飾り毛が豊富な垂れ耳持ちます。
歯の嚙み合わせは、一直線か下あごがやや前方に出た逆シザーズバイトになっていることがあります。
飾り毛に覆われた尻尾を背中に乗せていることも特徴的です。
ラサアプソの特徴
~毛質と毛色~
ラサアプソは、頭部から足の先までを豊富な被毛に覆われていて、頬やあごに独特なひげがあることから「ライオンに似ている」と言われることがあります。
被毛は、柔らかく密生した下毛と、硬くてストレートの長い上毛からなるダブルコートの犬種です。
毛色にはゴールデン、ブラック、ホワイト、ブラウン、サンド、ハニー、ダーク・グリズル、スレート、スモーク、パーティ・カラーなどがあります。
ラサアプソの性格・気質
- 明るく快活
- 飼い主とのんびり過ごすことが好き
- 用心深く人見知り
- しつけは難あり
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