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間違っても、小さく育って欲しいから食事をセーブするなどはしないでください。
この時期は、体が大きくなるだけではなく、内臓や筋肉、骨など全ての臓器を強く丈夫にする時期でもあります。
また、大きくなる柴犬は、どんなに食事制限をしても大きくなります。
食事制限をすることで、体はヒョロヒョロに細く大きくなり、体の中が強くなりきれず、虚弱体質に成長することがあり得ます。
食事のあげ過ぎも健康に良くありませんが、適正量をきちんとあげることは、とても大切なことになります。
柴犬の老年「7歳〜」
柴犬の老齢期は7歳からです。
平均寿命は12~15年と言われていますので、老年期と言えどもまだまだ頑張ってくれます。
しかし体調の変化や体力の衰えなどが目立ってくる時期でもありますので注意しましょう。
◆柴犬の老化症状
- 被毛に艶が減ってくる
- 被毛が薄くなってくる
- 目の艶がなくなって、水晶体が曇ってくることも
- 被毛に白髪が混じる
- 動きが鈍くなる
- 足取りが重い
- 走ることが減る
- 耳が遠くなってくる
これらの変化が見られてきたら、老化が進んできていることを意識しましょう。
老化=病気などには結びつきませんが、全身の機能が衰え始めているということは、いかなる病気やケガに繋がりやすいというサインになります。
身を引き締めて、自分が柴犬を守るという気持ちで、改めて健康管理をきちんとしていく時期になります。
柴犬の老年期 7歳〜「生活で気をつけること」
この年齢になってきたら定期的に健康診断を受けるようにしてください。
柴犬は元々遺伝性の病気も少ないため、年を取るまで目立った病気にかかることは少ないです。
しかし老齢期には白内障の症状が現れたりと少しずつ変化していきます。
体力の衰えからかじっとしていることも増えていくので、適宜気にかけてあげることが大切です。
また、日本犬は他の犬種に比べ、認知症になる確率が高いと言われます。
認知症の症状は11歳くらいから見られることがあります。
早め早めの対処をしていく必要があるので、何か今までと違うと感じる行動があった際には、獣医さんに相談するようにしましょう。
柴犬の老年期 7歳〜「食事で気をつけること」
◆食事量の目安
- 7歳から…1日約150g 2〜3回に分けてあげる
- 10歳から…1日75〜150g 2〜3回に分けてあげる
成犬用・シニア用のドッグフードの切り替えは年齢ではなく個体ごとの体調で切り替えします。
7歳から老年期といわれるものの、まだまだ元気な柴犬にはシニア用のドッグフードはまだ早く、逆に栄養不足になってしまうことがあります。
柴犬の老化は個体差がありますので、ご自身の柴犬の体力や体調を観察していくことが必要になります。
体力が自慢の柴犬は、青年期の頃はさほど個体差もなく、どの柴犬も活発に動いていたかもしれませんが、年を取るごとに、体力の個体差が見られるようになってきます。
疲れやすくなったり、あまり昔のように走らなくなったりしてきたという風に、生活に変化を感じ始めたら、体重チェックをしながら食事を見直す時期かもしれません。
活動量が減り、代謝も落ちてきている中、青年期と同じ食事をあげていると、カロリー過多で肥満になる可能性も出てきます。
体重が減るのは困りますが、できるだけ青年期での適正な体重をキープするようにしましょう。
また、病気やケガなど思い当たる原因がなく、何となく食欲が落ちているなどと感じる時には、歯肉炎や虫歯はないか口内をチェックした上で、それでも何もなくあまり食べたがらない場合、食欲が出るようにチキンの茹で汁を混ぜ、匂いで食欲が出るように工夫してみましょう。
ドライフードよりウェットフードの方が匂いが強く、食欲が出ることがあります。
この記事のまとめ
- 体重:オス…8〜11kg メス…7〜9kgの小型犬(中型犬に分類されることもあり)
- ダブルコートの短毛種
- 毛色:赤毛、黒毛、胡麻毛(胡麻、赤胡麻、白胡麻)
- 性格は警戒心が強いため、家族以外には隙を見せない。賢いためしつけは比較的ラク。ベタベタした関係は好まず、独立心をしっかり持つ。とはいえ、家族大好きで、家族だけに見せる顔がたくさんある
- 柴犬の幼少期(誕生〜生後3ヶ月):およそ250gで産まれ、2ヶ月で2kg前後になる
- 柴犬の幼少期に注意すること(生活):社会性を身につけさせる
- 柴犬の幼少期に注意すること(食事):良質な食事、おやつはNG
- 柴犬の青年期(生後4ヶ月〜約1年半):6ヶ月を越えると5kgになる。1年半で政権と同じ大きさに成長
- 柴犬の青年期に注意すること(生活):無駄吠え、噛みつきトレーニング
- 柴犬の青年期に注意すること(食事):栄養価の高い、良質な食事を与える
- 柴犬の老年期(7歳〜):体重変化がないのが理想。体力が年々落ちてくる
- 柴犬の老年期に注意すること(生活):定期的な検診。何か変化があったときは獣医さんに相談
- 柴犬の老年期に注意すること(食事):シニア用の食事への切り替えは、年齢ではなく個々の体力や体調などで判断
成長記録!柴犬の年齢によりサイズの違いとは さいごに
いかがだったでしょうか。
柴犬と暮らすということは、やはりその成長の過程を見るのが楽しみですよね。
この記事に書かれていることはあくまでも平均的なデータであり、必ずしもすべての柴犬に当てはまるとは限りません。
規格外に小さく育ったり、大きく育ったりすることもあるでしょう。
それでも、小さな頃から大事に育ててきた柴犬は、健康であればどちらでも愛しく世界一の柴犬です。
自分自身で柴犬のことをしっかりと見て、ご自身の柴犬の体のコンデションを把握し、時には獣医師にも相談しながら愛情をこめて育ててあげましょう。
みなさんの柴犬がすくすくと元気に成長しますように。
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