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パピヨンに噛み癖をつけさせないしつけ
パピヨンのしつけでよくある悩みに「噛み癖」があります。
噛み癖は、癖になってしまってからでは直すのに相当苦労します。
今回は噛み癖をつけさせないないしつけ方法をご紹介します。
甘噛みを許さない
子犬がする甘噛みは愛らしくてかわいいですが、それを許してしまうと、いずれ本噛みに進化します。
そうなる前に甘噛みをさせないようにしなければなりません。
甘噛みをする理由には、
- 歯の生え変わりで歯茎が痒い
- 遊びの延長で甘噛みをしてしまう
などがあります。
歯の生え変わり時期にはどうしても甘噛みが増えます。
人の手を噛んで満足させるのではなく、噛んでもいいおもちゃを与え、それだけを噛ませるようにしましょう。
そして、問題は遊びで夢中になり、つい甘噛みをしてしまう場合です。
興奮してつい甘噛みをしてしまった瞬間「痛いっ!」と短く大声で大げさに言い、遊びを中止します。その後しばらくパピヨンを無視します。
数分後、何もなかったかのように遊びを再開し、甘噛みをしたら同じことを繰り返します。
基本的に犬は人に無視されることを嫌います。
そして甘噛みをすると、楽しい遊びが終わってしまうと学習できれば、パピヨンは甘噛みをすることをしなくなります。
パピヨンの散歩の頻度
パピヨンは、ご紹介したように活発な性格で、運動することが大好きな犬です。
そのため、散歩命なパピヨンも多いです。
では実際、どんな風にどれくらい散歩したら良いのでしょうか。
- 子犬……1日に1〜2回 1回につき15〜20分
- 成犬……1日に極力2回 1回につき20〜30分
- シニア犬……1日に1〜2回 1回につき20〜30分(犬の状態による)
逆に、完全に成犬になってしまってからは、足腰を丈夫に鍛えるためにも散歩+たまにドッグランへ連れて行くなどして、パピヨンの大好きな運動をさせてあげましょう。
また、シニア犬になっても、歩く距離や時間を調整しつつも散歩は継続してあげましょう。
散歩は「運動」という目的以外にも、気分転換や、外の景色を見たり聞いたり、匂いを嗅ぐことで脳の活性化にもつながります。
パピヨンのお手入れ
パピヨンはシングルコートの長毛種なのですが、抜け毛も少なく、トリミングも必要ない犬種になります。
(一部、パピヨンはダブルコートの場合がありますが、日本にいるパピヨンのほとんどはシングルコートです)
比較的、お手入れが難しくないパピヨンですが、どんな風にお手入れするかをご紹介いたします。
毎日のブラッシングは欠かせません
パピヨンのお手入れの基本は、毎日のブラッシングにあります。
ブラッシングにはスリッカーブラシを使い、コームで整えます。
パピヨンの被毛は細く、もつれを放置してしまうと毛玉になりますので、毎日のブラッシングで、優しくもつれを梳かしましょう。
また、乾燥の時期には、パピヨンのブラッシングの時に静電気が発生することなどがありますので、あまりにひどい時は、ブラッシング用のスプレーなどを使い、切れ毛を防ぐといいです。
パピヨンにトリミングはいらない?
パピヨンにトリミングは、基本的には必要ありません。
長毛種ですが、伸び続けるということがないので、そのままでも大丈夫です。
ただ、飼い主さんにより、キレイに毛並みを揃えたり、オリジナルのスタイルにしたいという場合は、ドッグサロンでかわいくカットしてもらうことも可能です。
トリミングは必要ありませんが、清潔や安全を保つために、定期的に、肛門周りや足の裏の毛は、ペット用のクリッパーを使いカットすることをおすすめします。
パピヨンの体臭対策
パピヨンは体臭が少ない犬種にはなりますが、やはりそこは犬ですので、何のお手入れもしないでおくと、臭ってきます。
基本のお手入れは毎日のブラッシングですが、定期的なシャンプーも大切です。
頻度的には、2〜3週間に1回のシャンプーで十分ですが、犬の皮膚の状態を見て、回数を増やしたり減らしたりしてみてください。
また、使うシャンプーも犬用のものを選び、できればサロンで使われているような、犬の被毛に優しい成分を選びましょう。
そして、やりがちなことですが、どんなに暑い夏の日も、シャンプー後は必ずドライヤーで完全に乾かすことが大切です。
生乾きは、雑菌が繁殖する原因になり、臭いの素になります。
パピヨンの「歯」を守りましょう!
小型犬の歯はどの犬種も小さく、強くはないとされていますが、パピヨンはその中でも、歯が弱いといわれます。
歯がダメになってしまうと、問題は口腔内に留まらず、ある研究では、犬が心臓病や動脈硬化になるのは歯周病菌が関係あるのでは?といわれています。
歯が悪くなるだけでも、食べにくくなったりして、食欲低下につながりますが、それ以上に、命を脅かす病気につながるということなのです。
パピヨンの歯を守るためには、子犬の頃からの歯磨きが必須になります。
まずは、子犬の頃から口の中を触れるようにトレーニングをすることから始め、早いうちから歯磨きをするようにしましょう。
パピヨンの注意する病気
パピヨンは上品な見た目から弱そうに見えますが、実はとても丈夫で、犬種特有の病気もあまりなく、神経質に心配することが多くない犬種なのです。
それでも、全く心配する病気がないわけではないので、比較的多いとされている病気をご紹介します。
パピヨンの注意する病気 その① 進行性網膜萎縮症
これは、遺伝性の目の疾患で、残念ながら私たちの手で予防してあげることはできない疾患です。
網膜の細胞が変形していき、網膜血管が壊死していく、まだ原因もわかっていない疾患です。
そして恐ろしいことに、この疾患の治療法はまだ確立されておらず、サプリメントを与えることができる程度のものになります。
パピヨンの注意する病気 その② 膝蓋骨脱臼(パテラ)
パピヨンに限らず、膝蓋骨脱臼は小型犬全般に多く見られます。
先天性の時もありますし、後天性の場合もあります。
いずれにせよ、1〜4まであるグレードのうち、初期の段階では、自ら脱臼を戻せます。
進行していくと、明らかな歩行障害など見られるようになり、手術が必要になってきます。
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