今まで飼い主には普通にしっぽを振っていたのに、気がついたら最近しっぽを振らない、ということならしっぽを振らないのではなく振れないのかもしれません。
しっぽを振れない理由として、痛くて振れないということがあります。
しっぽを触ると痛がったり、極端に嫌がって唸ったりする場合はしっぽの脱臼や骨折も考えられます。
しっぽの骨折には疲労骨折(弱い力が繰り返し骨に加わっておこる)・亀裂骨折(骨にヒビが入る)剥離骨折(強い力で筋肉や靭帯が引っ張られておこる)・圧迫骨折(強い力で押しつぶされる)などがあります。
骨折の原因としては他犬とのケンカ、交通事故・栄養不足などによる骨密度の低下・過度な運動・肥満などがあります。
また、脊椎ヘルニアなどでしっぽが上がらないこともあります。
急にしっぽを振らなくなったときは獣医師の診察を受けましょう。
しっぽを振るのが苦手な犬もいる
しっぽを振ることができないのではなく、振らないのであればあまり心配はありません。
犬はしっぽでいろいろな感情表現をしますが、性格にもよりしっぽで表現するのが苦手な犬もいます。
仔犬のころ早くに母親や兄弟から引き離された時は、しっぽを振る学習が上手くできていないことがあります。
しっぽを振らなくても飼い主に飛びついたり、周りをくるくる回ったり、ペロペロと口を舐めてきたり、お腹を見せたりと、いろいろな表現で喜びや嬉しさを表すのであれば、飼い主と良いコミュニケーションがとれていると思っていいのではないでしょうか。
あるいは犬が飼い主に緊張感を持っていることもあります。
あまりにも飼い主の支配力が強いと、犬は常に飼い主の指示待ちの状態になり緊張感が取れないためしっぽを振れないのかもしれません。。
時には思いっきり一緒に遊んでやり、引き綱遊びなどでは3回に1回は負けてやるなどして満足感を味あわせてあげましょう。
遊びながら飼い主が楽しさや嬉しさを思いっきり犬に表現してやることで、しっぽを振るようになるかもしれません。
この記事のまとめ
犬の尻尾の役割:コミュニケーションツール・感情表現・マフラー替わり・舵取りやオールの役目等
犬のしっぽによる感情表現の仕方:小刻みに振る・右に振る・左に振る・水平になる・背中に反り返る等
犬がしっぽを上げない・振らないのは?:病気や骨折・脱臼など身体的理由・子犬期の学習不足・飼い主への緊張感
最後に
犬のしっぽは走ったり泳いだり、飛んだり方向転換したりするときにバランスをとったり、体を包んで体温を保ったりする役目をしています。
二足歩行になったわたしたち人間には不必要になったしっぽも、四足歩行の犬にとってはなくてはならない大切なものです。
特に言葉を持たない犬にとってしっぽで表す感情表現は、相手に自分の意思や気持ちを伝えるための大切なコミュニケーションツールです。
愛犬のしっぽの小さな動きが伝える気持ちを見逃さないようにしっかり受け止めてあげたいものですね。
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