犬は本当に、私たちが思う以上に感受性が強く、人の思いを瞬時に察知します。
なので、もしかしたら安楽死をする日の緊張感や喪失感など、想像もつかない恐怖を感じるかもしれません。
飼い主さんに平静でいてというのは、到底無理な話ではありますが、少しでも愛犬を不安にしないように、その日は少しでも毅然に振る舞い、思い切り抱きしめてあげてください。
犬に安楽死を選択するということ
何度も言いますが、安楽死を決断するのは、簡単なことではありません。
犬は、自分で自分の生死を決めることはできません。
今この一瞬を必死に生きるだけです。
どうするかを決めるのは、飼い主さんになります。
QOL(クオリティーオブライフ)を考えたとき、犬にとっての幸せが、楽になることしか選択肢がない場合、それを選んであげる強さも、飼い主さんには必要です。
最後の最後まで、痛みと戦う愛犬と一緒に戦うか、たとえ、一緒にいる時間が減ってしまっても、少しでも早く、痛みから解放してあげるべく安楽死を選ぶか。
愛犬を大切に思っていればいるほど、簡単ではありません。
でも、安楽死を選ぶ=冷たいひどい人間とは思わないでください。
一生懸命必死に考え、悩んだ結果であれば、それはあなたの愛犬にとって、ベストな決断だったのです。
犬の安楽死のタイミングって誰が決めるの?
では安楽死っていつどのタイミングで決めるのでしょうか。
例えば、もう治りませんと余命宣告された時?
もう何の薬も効かず、八方塞がりで苦しむだけの状態になったら?
難しい決断ですよね。
犬は、私たちと同じ言葉で話してくれることはありません。
ではどうしたら?
安楽死に至るまでの間は、獣医さんと連携してあらゆる手を尽くすでしょう。
その中で、どうぞ愛犬の必死に生きようとする姿から目を離さないでください。
一生懸命食べ、動こうとし、家族に笑顔でしっぽを振る姿は、どんなに体がきつくても、頑張って生きようとしている姿なのかもしれません。
生きようとしている愛犬には、まだその時は来ていません。
ただやはり、病は進行していき、犬の自由がどんどん奪われ、前向きに生きる姿が見えづらくなってきた時。
それが、安楽死のタイミングと思っていいでしょう。
必死に頑張って生き、限界を超えてまで苦痛の中、体にムチを打たせないよう、私たち飼い主は、目を離さず一緒に最後まで戦ってあげてください。
アメリカに見る犬の安楽死について
アメリカはペット先進国になります。
アメリカ人のペットに対しての意識が高く、熱い動物愛を持っている人が多く、犬の飼い主たちは犬の飼い方始め、しつけ、病気やケガなどの専門知識を持っていることが多いです。
また獣医学も同様で、日本の10年先をいっているという人もいます。
そんなペット先進国のアメリカでは、安楽死というものは、日本よりもかなり身近にある存在だといいます。
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