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原因に合わせたしつけを
しつけ方では、もともと子犬の時から無駄吠えが多いのか、ある時期から急に吠えるようになったのかでも改善方法が変わってきます。
子犬の時から無駄吠えが多かった場合は、最初のしつけに原因があることが考えられますから、1からしつけの見直しをしなくてはなりません。
ある時期から突然吠えだした場合は、その原因を考えられるだけ考えてみましょう。
環境の変化、多頭飼いになった、ご家族の誰かが家を出たもしくは家族が増えた、病気で犬自身が入院した、家族の旅行でペットホテルに預けられたなど思い当たることはありませんか? もしくは、餌を変えたなどの些細なことでもかまいません。
そこから原因を探っていくと解決方法が見いだせる場合もあります。
他にも、警戒心から吠えているのか、不安から吠えているのかなどによってもしつけ方は変わってきます。
吠える原因に対して間違ったしつけ方をしてしまうと、吠え癖を助長してしまったりパピヨンにとってストレスを与えることになるでしょう。
やってはいけないこと
パピヨンの吠え癖に対するしつけを行う前に、パピヨンへの接し方が適切なのかを見直してみることも必要です。
無意識に取っている行動がパピヨンの吠え癖を助長してしまっているかもしれません。
犬のしつけは日常での接し方から始まるのです。
- 甘やかしすぎ
必要以上に構いすぎたり甘やかすことは、パピヨンをわがままな性格へと変えてしまいます。
そうすることで要求吠えが増えてしまうことになるでしょう。
甘やかすことと愛情をかけることの違いを理解して接するようにしましょう。 - オーバーなリアクション
吠える愛犬に対して「うるさい!!」などと感情的になって叱ることはやめましょう。
警戒吠えをしている愛犬に大声で叱ったとしても飼い主も同調しているのだと勘違いさせていることがあります。
どんな時でも冷静に対処できる人ほど、犬から信頼されるリーダーとなれるのです。 - 吠える原因を読み違えている
例えば、運動不足によって吠え癖が付いてしまっているパピヨンに対して「叱る」というしつけを行った場合、それはパピヨンにとってよりストレスの原因となってしまうことでしょう。
パピヨンの吠える原因を探り、適切なしつけを行うこと、また時には飼育方法を改めることも必要です。 - 体罰を与えること
一昔前までは犬を叩いてしつけるということが一般的な時代もありました。
しかし、体罰によるしつけは犬との信頼関係が崩れてしまう可能性が高く適していません。
また、防衛のために攻撃に転じることも考えられるでしょう。 - 叱るタイミングが間違っている
犬のしつけにタイミングはとても重要なことです。
例えば、吠え終わった後に叱ったとしても犬はなぜ叱られたのか理解することはできないでしょう。
吠える前、吠え始めた時に一貫とした対応でしつけていきましょう。
しつけ方① 吠える対象から興味をそらす
警戒吠えや興奮から吠える犬に対して効果的な方法です。
犬が吠える対象から興味をそらすことを目的とした方法で、その方法には「基本コマンド」を使ったものと「サプライズ」を用いた方法があります。
「基本コマンド」
犬が吠え始めた時に「おすわり」「マテ」などの基本コマンドを出すことで、犬が吠える対象から興味をそらし飼い主に注目させてみましょう。
主従関係が構築できていれば指示のみで上手くいきますが、そうでない場合にはおやつやお気に入りのおもちゃなどを使って興味をそらしても良いでしょう。
「サプライズ」
基本コマンドやおやつを使って興味を引くことができない場合に試してみましょう。
サプライズとは、犬がびっくりして行動を一時的に中断させることを目的とした方法で、飼い主がサプライズ(天罰)を起こすことです。
例えば、小銭の入った貯金箱や鍵の束などを床などに投げることで大きな音を出し、聴覚的にびっくりさせます。
この音に驚いて吠えるのを止めたらおやつなどを使ってご褒美を与えてあげます。
こうすることで、「吠える=悪いことが起こる」⇒「大人しくする=いいことがある」と認識させていくのです。
徐々にご褒美なしでもできるよう繰り返し行っていきましょう。
このサプライズを使ったしつけ方法での注意点ですが、サプライズを飼い主自身が起こしているとできるだけ気付かれないようにしましょう。
場合によっては犬からの信頼を失ってしまう可能性があります。
しつけ方② 要求吠えには応じない
要求吠えは、飼い主が犬の要求に応じてしまったことが原因となって癖付いてしまいます。
そのため、犬が何かを要求してきた時には決して要求には応じないようにしましょう。
目も合わさず無視をして距離を保つようにしても良いでしょう。
その後、犬が吠えることを辞めて穏やかな状態になった時にご褒美を与えてあげましょう。
そうすることで「吠える=無視をされる」⇒「大人しくする=良いことがある」と認識していくようになります。
吠える時間が短くなってくれば、ご褒美なしでもできるよう繰り返ししつけていきましょう。
犬が吠えると言うこと
犬が吠えることは、犬にとってはコミュニケーション手段であり、一言も吠えないようにするのは難しいです。
また飼い主さんの中には「犬は吠えるものだから」と特にしつけを行わない人もいるようですが、広い敷地内で他人に迷惑をかけない環境で犬を飼っているのであれば問題はなくても、日本のように人が密接した住宅地で犬を飼うにあたっては吠えっぱなしにしておくわけにはいきません。
特に犬を飼ってない人にしてみれば、犬の鳴き声は騒音以外何物でもないですし、公害のようなものです。
吠えに対するしつけをしているだけでも、努力しているという意思表示になるでしょう。
しつけの専門家に相談する、テレビやメディアで紹介されている方法をやってみるなど、飼い主さんが努力しなければいけません。
しつけの方法については、その子その子にあったやり方がありますのでできることからチャレンジしていきましょう。
ご近所から苦情を言われてしまうほど辛いものはありません。
この記事のまとめ
- パピヨンは吠えにくい犬種。
それでも無駄吠えに悩まされているパピヨンの飼い主さんは少なくはない - パピヨンに最も多い吠え癖は「要求吠え」「警戒吠え」
警戒心の強さと賢さから吠え癖がついてしまうことが多い - パピヨンが吠える理由
「警戒吠え」「要求吠え」「不安吠え」「興奮吠え」「つられ吠え」「病気の影響」 - 吠え癖のしつけは吠える原因に合わせたしつけ方法を用いること
- 犬のしつけは日常の接し方から始まる。
甘やかしすぎや叱り方など日常から意識して行っていくことが必要 - しつけ方法
「吠える対象から興味をそらす」基本コマンドやサプライズを用いた方法が効果的
「要求吠えには応じない」犬の要求は徹底的に無視すること
なぜそんなに吠えるの?パピヨンが吠えるそのわけは? さいごに
上記で述べたように、パピヨンの吠えに対するしつけは何も人間のためだけではありません。
吠えるにもエネルギーが必要ですし、ずっと吠え続けていると犬自身も当然疲れて来ます。
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