アメリカンコッカースパニエルの性格からみる多頭飼いの注意点

また、同性同士よりも異性の組み合わせの方が相性いい、年齢は近い方が相性がいいなどもあります。
迎え入れる犬の性別や年齢まで意識すると多頭飼いに成功しやすいでしょう。

初めてアメリカンコッカースパニエルを迎え入れる際、同居犬と喧嘩をしたり、唸られたりすると、アメリカンコッカースパニエルは怖がってしまい、仲良くすることが難しくなる場合もあります。
一番いい迎え方は、後から来る犬が子犬の頃に迎え入れることです。
子犬の頃の社会性を育てるのにもいい時期ですし、お互い環境に慣れやすい時期なのです。

注意点② 先住犬を優先する

新しく迎えるときは、先住犬の事をより優先してあげることが大切です。
犬は群れでの順位を重んじる動物です。

先住犬がアメリカンコッカースパニエルの場合、後から来た犬を可愛がりすぎてしまうと、頭が良く洞察力の優れたアメリカンコッカースパニエルは、自分の置かれた環境をすぐ理解します。

その結果、先住犬が自分の順位が分からず混乱してしまい、焼きもちやストレスから問題行動が増える可能性もあるでしょう。

また、後から来る犬がアメリカンコッカースパニエルの場合も同様に、先住犬の性格を考えて接してあげる必要があります。

常に先住犬を優先するようにして、後輩犬にも群れの順位を教えてあげなければなりません。
それでも愛情は均等に与えてあげてくださいね

注意点③ それぞれが落ちつける空間を

多頭飼いであれば、寝床や食事、トイレなども共有させればいいと考えてしまいがちですが、それぞれが一人で安心して使えるよう、頭数分を準備してあげてください。

特に食いしん坊が多いアメリカンコッカースパニエルですので、食器を共有してしまうとケンカになってしまうことも考えられますよね。

万が一、犬同士の相性が悪かった場合にも、それぞれのスペースがあることでお互いがストレスなく過ごしていけることにもなるでしょう。

注意点④ 無理に仲を取り持とうとしない

多頭飼いを始めると飼い主さんとしては、「早く仲良くなってほしい」と思う気持ちは当然のことかもしれません。
それでも、仲良くなることを無理強いしないようにしましょう。

もちろんフレンドリーな性格をしたアメリカンコッカースパニエルなので、すぐに仲良くなることもありますが、場合によっては仲が良くなるまで数ケ月、数年とかかる場合だってあります。一生仲良くならないこともあるかもしれません。

それぞれの犬の安全を確保しつつ、時間をかけて仲を見極めることが必要です。

お互いの存在に慣れてきたら、おやつや散歩などの楽しいことを共有させることで仲間意識が芽生え、より強い絆で結ばれるようになるでしょう

注意点⑤ 犬同士のケンカに安易に干渉しないことも必要

犬同士がある程度仲良くなってくると、一緒に遊ばせたり生活を共にさせてあげると良いでしょう。

しかし、そんな中で犬同士でケンカが勃発することもあるかもしれません。
そんな時飼い主としては、「止めないと!!」と焦ってしまいますが、犬は群れ社会で自分のポジションを確立するためにケンカすることがあります。
それを飼い主さんが中途半端に止めさせていると、ケンカは絶えず起こるようになるでしょう。
逆に、上下関係がはっきりすることで良好な関係が築けるようになります。

ケガや命の危険性がない限り、安易に犬同士のケンカを止めに入らないようにしましょう。

最初は先住犬を優先した対応が必要ですが、順位は常に入れ替わる可能性があります。
日ごろから犬の上下関係を観察し状況に応じて接してあげることも必要になってくるでしょう。

相性が合わなかった時のことも考慮しておこう

多頭飼いを初めてみても、犬同士が仲良くなってくれず、飼い主さんが思い描いていた多頭飼いの生活にならないことだってあり得ます。
そうなった時、どうするのかも事前に考えておくようにしましょう。

別の部屋で飼育する、お散歩は別々に行く、一緒にするときは目を離さないなど犬同士の関係性を見ながら対処していくようにしましょう。

また、多頭飼いが上手くいかないとき、飼い主さんの立場がリーダーでないことが原因になっている可能性もあります。
犬にとって家族は群れですので、飼い主さんがリーダーとなって導いてあげることも多頭飼いを成功させるポイントとなるでしょう。

しつけ教室に通うなどのことも考慮しておくと良いかもしれません。

言うまでもありませんが、相性が悪かったから1匹だけ手放すなんてことにならないよう、相性が悪かった時のことを踏まえて多頭飼いを検討するようにしましょう。

この記事のまとめ

アメリカンコッカースパニエル.わんわん物語.
アメリカンコッカースパニエルの性格からみる多頭飼いの注意点
  • アメリカンコッカースパニエルは多頭飼い向きの性格の持ち主。
    それでもそれぞれの個性を見極める必要も。
  • 多頭飼いによって苦手な留守番の寂しさを軽減できる可能性も。
  • 多頭飼いの注意点
    ① 犬同士の相性を考慮しよう。
    ② 先住犬を優先させ、愛情は均等に与えよう。
    ③ 1匹1匹がそれぞれに落ち着ける環境を与えよう。
    ④ 仲良くなって欲しいと焦らず、時間をかけよう。
    ⑤ ケンカに安易に仲裁に入らないことも時に必要なことも。
  • 多頭飼いを始める前に相性が合わなかった時の対処方法を検討しておこう

アメリカンコッカースパニエルの性格からみる多頭飼いの注意点 さいごに

アメリカンコッカースパニエルは温厚な性格で怒ることは少ない犬種のため多頭飼いしやすい犬種ですが、相性や迎え入れ方は気をつける必要があります。

犬種のベースとなる性格とその犬個別の性格をきちんと理解し、新しい犬を迎え入れましょう。

先住犬を優先する迎え入れ方が大切で、迎え入れた後も、先住犬のメンタルのケアや、新しく迎えた犬のしつけもしっかりしないといけません。

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