アメリカンコッカースパニエルを飼うときに注意しておきたいこと

発症した場合には、抗てんかん薬などによる薬物療法で症状をコントロールすることになります。

病気② 膝蓋骨脱臼

アメリカンコッカースパニエルは一見すると、骨格がよくて太い足をしているので、関節の病気とは無縁と思われがちですが、膝蓋骨脱臼などにかかりやすい犬種です。

膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が外れること、脱臼です。
フローリングや段差など足への負担が重なることで起こりやすくなります

症状が軽い場合には、必要によって痛み止めを投薬しながら自然に治るのを待ちますが、症状が重い場合には手術が必要となります。

病気③ 拡張型心筋症

拡張型心筋症とは心臓病の1つで、心臓の筋肉に異常が起こり、心筋が薄くなることで心臓が収縮する機能が著しく低下する病気のことです。

全身に必要な血液を送ることができないため、元気消失、食欲減退、咳、多飲、失神など様々な症状が現れます。
症状が進行すると心不全の状態になり、胸水や腹水がたまったりします。

原因ははっきりと分かっておらず、L-カルニチンやタウリンの不足が非常に強く関係していると推定されています。

残念ながら確実な予防方法もありませんが、サプリメントの使用も検討してみると良いかもしれません。

治療法は、根本的な治療ではなく進行を遅らせるための投薬となってきます。

また、肥満によって心臓に負担がかかりやすくなるため、太りやすい体質を持ったアメリカンコッカースパニエルは体重管理に気を付けたいところです。

病気④ 皮膚病

アメリカンコッカースパニエルは皮膚病も発症しやすい犬種です。
特に注意したいのが「脂漏症」で、遺伝的に発症しやすいと考えられています。

「脂漏症」とは、皮膚の新陳代謝が異常に速くなり、角質が過剰に剥がれ落ち、べた付いたフケが出ます。
また、脂漏症により、真菌(カビ)のマラセチアが増殖しやすいため、「マラセチア皮膚炎」も起こしやすいことが分かっています。

食生活を始め、体のケアなど生活習慣を改善することにより予防につながると考えられています。

病気⑤ 緑内障や白内障

アメリカンコッカースパニエルは白内障・緑内障のどちらも起こりやすいと言われています。

白内障は、眼の水晶体の一部や全体が白く混濁する病気で、緑内障は眼の中の圧が上がってしまう病気のことです。

いずれも視力の低下に始まり、最悪の場合失明してしまう恐れのある目の病気です。

症状が軽いうちは点眼液による治療で進行を遅らせることができます。

この記事のまとめ

アメリカンコッカースパニエル.わんわん物語.海
アメリカンコッカースパニエルを飼うときに注意しておきたいこと
  • 運動量は多く必要。
    朝晩2回、1回当たり30分~1時間程度の散歩+遊びを取り入れて。
  • 留守番は苦手。イタズラすることも。
    留守番トレーニングや運動量の見直しを。
  • 叱るよりも褒めるしつけを。
    甘やかしには注意してメリハリ持ったしつけを。
  • 食いしん坊で太りやすい。肥満に注意。
  • フローリング、段差での足腰への負担に注意。室内の安全対策を。
  • 暑さ寒さともに苦手。快適な室温と湿度調節を。
  • 毎日のブラッシングと月1~2回のトリミングを目安に。
  • 目や耳のケアの忘れずに
  • 注意したい病気「突発性激怒症候群」「膝蓋骨脱臼」「拡張型心筋症」「皮膚病」「緑内障」「白内障」など

アメリカンコッカースパニエルを飼うときに注意しておきたいこと さいごに

こうして注意しておきたいことを並べて見てみると、手間がかかるし大変といった悪い印象が強くなってしまいそうですよね。

それでもアメリカンコッカースパニエルは、性格面を見れば本来は飼いやすくてとても魅力的な犬種です。
手間をかける価値ありと言えるでしょう。

一緒に健康で長く過ごしていくためにも、飼育環境や体に気を付けてあげてくださいね。

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