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これらは一過性の物ではなく慢性的にいびきをかくのが特徴です。
◆「軟口蓋過長症」
軟口蓋過長症とは、口腔内の天井部から後方にのびた柔らかい軟口蓋(のどちんこ)が通常よりも長いことで、呼吸が妨げられて起こる呼吸器系の疾患のことです。
鼻腔が何らかの原因で狭くなってしまい、呼吸の度に圧がかかることが引き金となり、軟口蓋が引っ張られるようになります。
これによって呼吸がしずらくなって呼吸時に「ゼーゼー」というような雑音が見られたり、いびきをかくようになります。
症状がひどい場合には外科的に軟口蓋の切除をする必要がある病気です。
◆「気管虚脱」
気管虚脱とは、呼吸の際に空気の出し入れを行う気管が途中でつぶれてしまう病気のことです。
最悪の場合、呼吸困難で死亡することもある命に関わる病気です。
パグやシーズーなどの短頭種などの場合には先天性によってかかりやすい特徴を持ちますが、トイプードルも肥満や栄養の偏りが原因となって発症する可能性があります
気管虚脱の症状が見られたら動物病院ですぐに診てもらいましょう。
いびきをかく症状のある病気③
「アレルギー」
犬にも食べ物や花粉、ハウスダストなどによってアレルギーを起こす個体があります。
犬のアレルギーの症状には、脱毛やかゆみなどの皮膚の症状の他にも、鼻炎の症状も起こることがあります。
鼻炎によって鼻水が出ることで、いびきをかくようになるのです。
アレルギーの原因となるアレルゲンが何なのかを知り、症状を引き起こさないよう気を付けてあげる必要があります。
いびきをかく症状のある病気④
「心臓病」
いびきをかく症状が見られる心臓病には、「心臓肥大」があります。
「心臓肥大」は、食生活が原因になっていることが多いようです。
さらに「心臓肥大」を引き起こす病気としては、「僧帽弁閉鎖不全症」と「心筋症」などがあります。
しかし、実際にはいびきではなく、心臓肥大を起こすと大きくなった心臓が気道を圧迫していびきのような音が出るようになり、いびきだと勘違いしてしまうことがあるようです。
こういった心臓病の場合には、咳を伴うことが多いため、咳を伴ういびきをかくようになった場合には、心臓病を疑って動物病院で診察してもらうようにしましょう。
いびきが引き起こす病気も
トイプードルがいびきをかく原因や病気について紹介してきましたが、いびきをかくことによって起こる病気もあります。
「無呼吸症候群」
「無呼吸症候群」という病名を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
人にも共通する病気で、寝ている時、一時的に気道が完全にふさがれて呼吸が止まってしまう「無呼吸」状態になる病気のことです。
愛犬がいびきをかいて寝ているかと思ったら、突然いびきが止まるような時には要注意です。
ちゃんと呼吸ができているか確認してみましょう。
一時的に呼吸が止まっていて無呼吸の状態が長く続くと、体に酸素が行き渡らなくなるため、危険な状況に陥ることも考えられます。
寝ている時に「無呼吸」状態の症状が見られる場合には、動物病院で一度診てもらうようにしましょう。
トイプードルのいびき対策
いびき対策は必要?
トイプードルのいびきには、「疲れている」ことからいびきをかくような一過性のものから、「肥満」や「病気」などの健康状態が原因のものまで様々です。
「疲れている」ことからかくようないびきであれば心配する必要ありませんが、「肥満」や「鼻づまり」などが原因である場合には、対策してあげた方が良いでしょう。
また、病気が原因となっていることもあるため、心配な症状が他にも見られる場合には動物病院で診察してもらいましょう。
特に、
- 突然いびきをかくようになった
- いびきが激しくなっている・音が大きいとき
- 呼吸も苦しそうにしている
- 慢性的ないびきをかいている
などの兆候が見られる場合には、病気が原因となっている可能性が高いため、注意しておきましょう。
トイプードルのいびき対策方法
いびきの対策方法としては、まず、いびきの原因となっていることを取り除いてあげることです。
肥満であればダイエットをさせる、アレルギーであればアレルゲンとの接触を避ける、空気清浄機を使うということができます。
また、愛犬の近くでタバコを吸わないなどの配慮も必要になるでしょう。
さらに、愛犬が快適な睡眠を得られるために、寝る体勢を変えてあげることでいびきが治まることや、アロマやハーブを活用して安らかな呼吸を得られるようにしてあげると良いでしょう。
この記事のまとめ
- いびきは気道が狭くなることで起こる「空気の振動音」
- トイプードルもいびきをかく子、かかない子がいる
- トイプードルのいびきの原因:「疲れている」「鼻づまり」「老化」「肥満」「薬の副作用」などが考えられる。
- いびきが起こる病気には、「風邪」「口蓋垂等の異常(軟口蓋過長症・気管虚脱など)」「アレルギー」「心臓病」などがある。
- いびきによって起こる「無呼吸症候群」に注意!!
- いびき以外の心配な症状が見られる場合には、動物病院で診察を!!
- すぐにできるいびき対策
「ダイエット(減量)させる」「空気清浄機を使う」「アレルゲンの特定と接触を避ける」など原因に対する対策を - 快適な睡眠のためには、「体勢を変えてあげる」「安らかな呼吸を与えるハーブやアロマを活用してみる」などの工夫も考慮に
トイプードルのいびき さいごに
いかがでしたか?
トイプードルのいびきは愛らしい仕草もありますが、中には病気や改善すべき原因が隠れていることも多いです。
トイプードルがいびきをかくときに考えられる原因は特に「肥満」によるものが多いでしょう。
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