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そして犬には、上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の両方を持つダブルコートの犬種と、下毛(アンダーコート)のないシングルコートの犬種があります。
主に寒い国が原産国の犬種などはダブルコートであることが多いです。
そして、ダブルコートは、春と秋頃に訪れる「換毛期」にアンダーコートがごっそり抜け落ちます。
つまり、アンダーコートのあるダブルコートの犬種は換毛期に抜け毛が多く、アンダーコートのないシングルコートの犬種は抜け毛が少ないと犬種となるのです。
トイプードルはシングルコート
トイプードルの被毛はシングルコートです。
そのためアンダーコートがない抜け毛が少ない犬種ということになります。
トイプードルの他にも、マルチーズやヨークシャーテリア、パピヨン、シュナウザーといった犬種がシングルコートの犬種となります。
抜け毛が「少ない」だけで「抜けない」わけではない
犬の抜け毛は、ダブルコート・シングルコートは関係なく、1年を通じて毛が生え変わっています。
「毛周期」と呼び、毛が成長して伸びる「成長期」、成長が止まる「退行期」、次の毛が生える為の「休止期」、再び新しい毛が生え始める「新生期」の4つのサイクルを繰り返しているのです。
トイプードルにおいても例外ではなく、この毛周期を繰り返しているので、抜け毛は起こっているのです。
ただし、この毛周期には個体差や犬種差もあり、毛が伸び続けるトイプードルのような長毛種は毛が伸びる「成長期」が長く続くため、やはり抜け毛は少ないのです。
シングルコートのメリットとデメリット
メリット
抜け毛が少ないということ自体がメリットではありますが、抜け毛が少ないということは掘り下げると幅広いメリットへと繋がります。
◆室内犬に向いている
小型犬なので元々室内で飼われる犬種ではありますが、抜け毛が少ないために室内に被毛が飛散することが少ないので、ダブルコートの犬種と比べると掃除が簡単に済みます。
洋服に毛がつきにくいというメリットにもなります。
◆抜け毛の手入れが楽
抜け毛が多い犬種の場合、毎日ブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげる必要があり時間を要しますが、抜け毛が少ないトイプードルの場合ブラッシングも比較的簡単に済みます。
◆アレルギー体質の人でも比較的飼いやすい
犬が好きでもアレルギーがあるからと諦めている人も多いと思いますが、アレルギーの原因の1つとなる犬の抜け毛が少ないためにアレルギー体質の方でも飼いやすいとされています。
また、トイプードルは抜け毛が少ないだけでなく、体臭も少なく、脂漏(皮脂の分泌)が少ないのでフケも出にくい犬種です。
そのため、病院などへ訪問するアニマルセラピードッグなどとしても活躍しているほどです。
デメリット
◆トリミングが欠かせない
シングルコートかつ長毛の犬種は被毛が伸びる犬種のため、定期的なトリミングが必要となります。
トイプードルの場合、個体差や家庭による差もありますがだいたい1ヶ月に1回の頻度を目安にトリミングをしてあげる必要があり、その分トリミング代もかかるということになるでしょう。
◆寒さに弱い
シングルコートの犬種は、体を保温する役割のアンダーコートがないため寒さに弱いことが多いです。
そのため、ダブルコートの犬種と比べると寒い冬場の寒さ対策は多めに対策が必要となってくるでしょう。
抜け毛は少なくてもブラッシングは必要
シングルコートで抜け毛の少ないトイプードルではありますが、特徴的な巻き毛を持っているため、注意しておきたいことがあります。
トイプードルの愛らしさを際立たせている巻き毛ではありますが、割と硬い毛質をした巻き毛のため、ホコリなどを絡め取り易かったり、毛玉になりやすいといったデメリットがあります。
毛玉になってしまうとシャンプー等では取り除けず、かじって飲み込んでしまうと腸内で詰まってしまう恐れもあります。
そのため毎日のお手入れとしてのブラッシングは欠かせません。
小さなうちからブラッシングをする習慣をつけ、ブラッシングを嫌がらないようにすることが大切です。
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