パピヨンを飼うときに注意しておきたいこと

例えば、来客が来たときのインターホンの音や掃除機の音、外から聞こえる物音などに反応して飼い主を困らせることは珍しくありません。

しかし、しつけは前向きに覚えていくことができるので、その点は安心と言えます。
パピヨンを飼ったら、とくに無駄吠えのしつけをしっかりとやる必要があることを覚えておきましょう。

パピヨンが注意したい病気

万が一パピヨンが病気になってしまった時、しっかりと面倒を見ることができるのか、飼う前に考えておくことも大切です。

パピヨンは遺伝性疾患が少ない犬種ではありますが、パピヨンのような純血種の犬種は特定の病気にかかりやすい傾向があるとされています。

パピヨンの平均寿命は13~15歳と言われています。

寿命を全うするためにもパピヨンがかかりやすい病気のことをあらかじめ知っておきましょう。

そうすることで病気の予防や早期発見・早期治療につながり、長生きの手助けができることになるでしょう。

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注意したい病気① 膝蓋骨脱臼

小型犬に多い病気で、膝のお皿が外れること、脱臼の病気です。
足への負担が重なることで起こりやすくなります。
症状が軽い場合には、必要によって痛み止めを投薬しながら自然に治るのを待ちますが、症状が重い場合には、手術が必要となります。

◆症状
・足をかばった歩き方をする
・触ると痛がる

◆予防法
足にかかる負担を減らすことで予防することができる病気のため、フローリングへの滑り止めや段差の軽減し高いジャンプをさせないようにするなどして予防していきましょう。

注意したい病気② 壊死性髄膜脳炎

大脳の表面(大脳皮質)の一部で原因不明の炎症が起こり、次第に大脳の表面全体や小脳、脳幹へと炎症や壊死が進行していく病気です。
進行すると昏睡状態になり、最終的には死亡します。
別名「パグ脳炎」とも呼ばれていますが、パピヨンのかかりやすい病気の1つとなります。
確率された治療法はなく、症状によってステロイド剤の免疫抑制、抗てんかん薬、脳圧を下げる薬の投与が行われます。
◆症状
・全身性のけいれん発作
・不自然な歩き方
・視覚障害
・同じ方向にクルクルと回る(旋回運動)
・頭が傾いたまま戻せない
・元気や食欲がなくなる

◆予防法
残念ながら予防法はありません。
症状が見られたらすぐに動物病院で受診するようにしましょう。

注意したい病気③ アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎とは、ノミやダニなどの害虫やハウスダスト、花粉、食べ物などのアレルゲンによって皮膚炎を発症する病気のことです。
投薬治療が行われます。

◆症状
・しきりに掻いたり噛んだりする(湿疹・かゆみ)
・脱毛

◆予防法
アレルゲンとなる物質から遠ざける事 や体を清潔に保つことで発症を防ぐことができます。
体の手入れをしっかりと行って予防してあげましょう。

注意したい病気④ 進行性網膜委縮

眼の奥にある光や映像を感じ取る部分(網膜)が変性・萎縮してしまい、正常な機能を果たさなくなる病気です。
両眼に発生し、初期は、夕方〜夜の時間帯に目が見えにくくなり、症状が進行すると日中も目が見えなくなり最終的には失明することもあります。
残念ながら治療法はなく、病気の進行を遅らせる対症療法で生活をサポートしていくことになります。

◆症状
・暗い場所を怖がる
・音に対して敏感になる
・家具や物にぶつかったりつまずきやすくなる
・まっすぐ歩けなくなるなどの歩行障害
・散歩や外出を嫌がる

◆予防法
残念ながら予防法がないのが現状です。
視力が徐々に低下して失明にいたるため、症状が進行しないために早期発見してあげることが大切となるでしょう。

注意したい病気⑤ 白内障

目の水晶体の一部や全体が、白く混濁する病気です。
老化によって起こりやすく、夜暗いときの視力障害から進行すると失明の恐れもあります。
治療法は、投薬治療で進行を抑える方法と、手術によって人口の眼内レンズを目に入れる場合があります。

◆症状
・目が白く見える
・瞳孔(どうこう)が常に開いている
・物にぶつかる、つまずく

◆予防法
予防することができない病気ではありますが、早期に治療することで進行を抑えられることができる病気です。

この記事のまとめ

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    • パピヨンの飼育費用(月1万円、年間15万円)+医療費が必要に。

経済面を考慮しておこう

  • パピヨンは留守番が苦手。
    状況によってはペットシッターなどの利用も必要になるかも。
  • 室内飼育が基本。フローリングや段差などを軽減し安全な環境を整えよう。
  • パピヨンが快適に過ごせる室温23℃~25℃、湿度50%を保つようにしよう
  • 元気いっぱいのパピヨンにはお散歩に加えてドッグランやドッグスポーツもおすすめ
  • 賢すぎるパピヨンはワガママ犬になってしまうことも。
    甘やかしすぎずしつけをしっかりと!!
  • 無駄吠えに注意。重点的なしつけを。
  • パピヨンが気をつけたい病気
    「膝蓋骨脱臼」「壊死性髄膜脳炎」「アレルギー性皮膚炎」「進行性網膜委縮」「白内障」

パピヨンを飼うときに注意しておきたいこと さいごに

パピヨンを飼うときは、本当に責任をもって飼育していけそうなのか、客観的によく考えてから決めるようにしてくださいね。
とくにひとり暮らしの場合は、なにかあったときに協力してもらえそうな人がいると心強いでしょう。
また、実際にパピヨンを飼っている人がまわりにいたら、話を聞いてみたりするのもなにか参考になるかもしれません。

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