ケリーブルーテリアの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

ただし、この巻き毛は、ホコリやゴミが絡まりやすく毛玉にもなりやすい特徴を持っていますので、 定期的なブラッシングが必要となります。
ブラッシングを怠ると、すぐに毛玉となってほぐすのが大変になる他にも、皮膚病を引き起こす原因にもなります。
できれば毎日、少なくても週3~4回を目安にブラッシングやコーミングをしてあげましょう。

また、特徴的なヒゲは特に食後などは汚れてしまいますので、ブラッシングとヒゲの手入れを習慣化させておくと良いでしょう。

ケリーブルーテリアのお手入れ②
~トリミング~

ケリーブルーテリアは、トリミングが必要な犬種です。
原産国アイルランドではトリミングが禁止されているということもあり、必ずしもカットしなければならないというわけではありませんが、カットせずに長期間放置しておけば、見た目も良くない上、衛生面でも問題が出てくるでしょう。

トリミングというのはカットの他にも、爪切り、耳掃除、肛門腺絞り、シャンプー、ブラッシングなどの全てを含めてトリミングとなります。
自宅でできることは自宅で、できないことはプロに委ねてケリーブルーテリアのお手入れをしてあげましょう。

ちなみに体臭は少ない犬種ですが、月1回のシャンプーを目安に清潔を保ってあげましょう。

ケリーブルーテリアの注意する病気

ケリーブルーテリアの平均寿命は、12~15年と言われています。

比較的頑健な犬種と言われていますが、注意しておきたい病気として眼疾患があります。
中でも「眼瞼内反症また外反」「結膜炎」「白内障」「緑内障」などです。
定期的な健康診断では目のチェックもしてもらいましょう。

ケリーブルーテリアの注意する病気①
~眼瞼内反症~

眼瞼内反症とは、まぶたが内側に巻き込まれる疾患で、逆さまつげや炎症を起こしてしまう病気のことです。
角膜や結膜角にまつ毛が刺さるため、目やにや涙が出やすくなったり、痛がることや目が開けられないなどの症状が見られます。
軽度の場合ではまつ毛を抜く処置を取り、重度の場合では整形手術を行います。
症状が見られたら早めに動物病院で処置してもらいましょう。

ケリーブルーテリアの注意する病気②
~進行性神経疾患(小脳アビオトロフィー)~

稀な疾患ではありますが、ケリー・ブルー・テリア特有の疾患で、身体の神経が少しずつ蝕まれ、次第に全身の機能が衰えていく神経系の病気です。
原因には、ウィルス感染や脳内出血などが考えられますがはっきりしていないことも多く、決定的な治療法はありません。
経過観察をして治る子もいれば、手術をしても改善されずに進行が進んでいく場合もあります。
後ろ足を引きずって歩いたり、足腰がふらついているなどの症状が見られたら早めに動物病院で診てもらいましょう。

ケリーブルーテリアの注意する病気③
~股関節形成不全~

股関節形成不全は、股関節の発育または成長に異常が見られる疾患のことです。
成長期の急激な体重の増加と活発に動くことで骨と筋肉のバランスが崩れ、生後6カ月頃から徐々に異常が見られるようになり、不自然な歩き方をする症状が見られます。
軽症であれば安静に過ごすことで関節が正常に成長するのを待ちますが、重症の場合には外科手術が必要となります。
遺伝的要因も多い病気と考えられているため、親犬に股関節の異常が見られないかを確認することも大切ですが、子犬の頃から食事と運動のバランスをしっかり管理して、異常にすぐ気付けるよう日々観察していきましょう。

ケリーブルーテリアの子犬の販売価格

子犬の販売価格。入手はブリーダーから

ケリーブルーテリアの子犬の販売価格は、約25万円です。

ペットショップで見かけることは、ほとんどない犬種です。
国内にブリーダーさんがいらっしゃるようですので、ブリーダーから直接引取ることが一般的な入手方法となります。

ケリーブルーテリアについて さいごに

「ブルーデビル(青い悪魔)」と呼ばれるだけあり、初心者にはおすすめできない犬種です。
運動量も多く必要なので、知識と経験、時間や経済力も必要となるでしょう。
家族でどこまで協力し合えるのかよく話し合ってから迎え入れるかどうか決めるようにしましょう。
手がかかる子ほど可愛いとも言いますが、こうして迎え入れたケリーブルーテリアとは、きっと強い絆で結ばれることでしょう。