【動物看護士が解説】犬のクッシング症候群の症状と原因から治療法。飼い主さんができる予防法について

例えば、分離不安の犬の場合には飼い主さんが長期間家を留守にしたり、同居しているペットとの性格が合わなかったり、家族が増えるなどの家庭内の変化が愛犬にとって強いストレスになっている場合があります。特にストレスに弱い神経質ぎみな性格の子だと、このようなストレスに気を遣ってあげなければいけません。

食餌の量の管理

クッシング症候群の症状の一つにある肥満は、飼い主さんの食餌の管理によるものも多いです。クッシング症候群になると、通常時よりもお腹がすきやすくなりいつもの食餌量よりも多く欲しがる様子を見せる犬も少なくはないです。ここで、また与えてしまうことによりだんだん体重が増えて肥満になります。また、肥満は糖尿病などの他の病気の原因ともなりますので注意が必要です。愛犬の届くところに食べ物をおかないことや、食事管理や体重管理も飼い主さんのできることの一つです。

併発病の管理・予防

クッシング症候群になると、他の病気も併発しやすくなります。糖尿病や他のホルモン系の病気に加え、膿皮症などの皮膚病も発症しやすくなります。他の病気を併発すると、さらにストレスがかかってしまうために病気の悪化につながってしまいます。皮膚病に関しては、適切なシャンプーを使用したり早めに動物病院に相談したりしましょう。また、皮膚が薄くなるので、ブラッシングをするブラシの見直しや、やさしく皮膚を拭いてあげることを日課にすることで、予防や早期発見にもつながります。