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犬が遠吠えをする理由
遠吠えとは、オオカミなどの動物の鳴き声のことで、遠くまで聞こえるように長く鳴き声引いて吠えることを言います。
そして、犬も遠吠えをすることがあります。
オオカミの遠吠え
犬の祖先であるオオカミが遠吠えする理由は、仲間とのコミュニケーションの手段としてです。
その主な理由には、
「群れから離れたメンバーを呼び戻すため」
「自分の縄張りを敵に知らせるため」
「仲間との絆を深めるため」 から遠吠えをしていると言われています。
状況によって鳴き方を変えながら使い分けているとも言われています。
犬の遠吠え
そして、犬もオオカミのように遠吠えをすることがあります。
オオカミのように顔を上に上げて「ワオーン」と長い鳴き声を上げるのです。
しかし、犬が遠吠えをする理由については、明確なことが分かっていないと言われています。
オオカミ同様に何らかの意味があると考えられていますが、その意味は一つではなく様々な意味が隠されています。
本能的に応えている
犬が遠吠えをするシーンで最も多いのは、他の犬が鳴いている声やサイレンなど何かの音をきっかけに遠吠えを始めることです。
他の犬の遠吠えの声や遠吠えらしき音に釣られて、本能的に応えているのです。
しかし耳がいいはずの犬がサイレンの音に反応してしまうのはなぜなのでしょうか。
それは、サイレン音の周波数が遠吠えの周波数と似ているからだと言われています。
また、他の犬の遠吠えやサイレンの音が聞こえてこない時にも犬が遠吠えをしていることがあります。
これは人には聞こえない音に反応して遠吠えをしていることが考えられます。
犬の聴覚は人間の4~10倍とも言われていて、例え人には聞こえていなくても犬には聞こえていてその声や音に応えているのです。
感情を表現している
犬の遠吠えは、寂しい時や嬉しい時、ストレスが溜まっている時、飼い主の気を引きたい時などにも遠吠えをして感情を表現することがあります。
すべての犬が遠吠えをするのか?
オオカミは仲間とのコミュニケーションのため、ほとんどすべてのオオカミが遠吠えをします。
他にも、ジャッカルやコヨーテなどのイヌ科である動物も遠吠えをするようです。
しかし、ペットとして飼われている犬は遠吠えしない犬の方が多いようです。
人間との長い暮らしの中で、人間との距離感が近いために遠吠えをする理由がなくなり習慣が廃れていったと考えられています。
ただし、中には遠吠えしやすい犬種も存在するようで「シベリアンハスキー」や「アラスカンマラミュート」などのオオカミに近い犬種は遠吠えしやすい傾向にあるようです。
また、現在はペットとして飼われている「ビーグル」や「柴犬」などの狩猟犬などの種類の中にも、遠吠えをする犬がいるようです。
逆に「ブルドッグ」や「パグ」「フレンチブルドッグ」「ペキニーズ」などといったマズルの短い短頭種は遠吠えをしない、遠吠えが苦手な犬種だとも言われています。
遠吠えをする意味と対処方法
それでは、犬の遠吠えにはどんな意味や犬の心理があるのでしょうか。
先ほどの理由でも述べたように、犬の遠吠えには本能的に応える形の遠吠えや、感情から遠吠えするものがあります。
犬の遠吠えすることが稀にある程度なら、飼い主としては愛犬の愛らしい仕草の一つとなり得ますが、頻繁に遠吠えするようであればご近所迷惑になってしまいます。
特に留守番中の遠吠えや夜間の遠吠えは、近隣住人とのトラブルに繋がってしまう可能性もあるでしょう。
遠吠えを止めさせるためには、まず何故遠吠えしているのかを見極めて、原因に合わせた対処を行っていくことが大切です。
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